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「霞ケ丘アパート」の立ち退きは森元首相の“悲願”の犠牲
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178754
2016年4月6日 日刊ゲンダイ
老朽化施設(右・岸記念体育館)には渡りに船/(C)日刊ゲンダイ
この国では、お年寄りの数十年にわたる生活の営みより、元首相の悲願達成が優先されるようだ。
新国立競技場の建設に伴って取り壊される予定の「霞ケ丘アパート」。前回の東京五輪より一足早く1961年ごろに建設されたという年季の入った都営団地の住人の半数は、70代以上の高齢者だった。
跡地について東京都都市整備局は、競技場の西側敷地に広がる高床式の「人工地盤」に連なる立体公園を整備する計画を立てているが、今年に入って、その一角に日本体育協会がJOCと共同で、高さ60メートルの巨大なオフィスビルを建設するプランを打ち出した。
近隣住民説明会で配られた資料によると、ビルの規模は地下1階、地上14階建て。計画地の面積は1万平方メートルに及ぶ。
日体協の前会長は何を隠そう、東京五輪組織委の会長を務める森喜朗元首相だ。日体協とJOCが入居する岸記念体育会館は、前回の東京五輪と同じ1964年に完成。森元首相にとって老朽化が進む会館の建て替えは、日体協のトップ時代からの悲願だ。
「2011年7月に日体協が創立100周年を迎えると、森さんは同年3月に日体協の会長職を退きながらも記念事業実行委員会の会長を務め続け、記念事業のひとつに『会館の建て替え』を盛り込んだほどです」(日体協関係者)
霞ケ丘アパートの住人は、まるで森元首相の悲願成就のために追い出されたような格好だが、ずうずうしい話はまだある。
東京都は昨年12月、岸記念体育会館が立地するJR原宿駅近くの敷地1万2100平方メートルを新たに都市計画公園の優先整備区域に指定。これによって日体協は形式上、都に立ち退きを迫られるわけだが、建物の老朽化を思えば“渡りに船”のタイミングである。
実は日体協の巨大ビル建設計画は、所有する岸記念体育会館の敷地と、都営霞ケ丘アパートの跡地の交換が前提条件。ところが、霞ケ丘アパートの解体工事の着工が今週8日に迫っても、住民の立ち退きは終わっていない。
土地取得のメドすら立たない中、それでも日体協は「今年1月に都の都市整備局から『建設計画は検討してもいい』との言質を得た」(広報課)として、すでにビルの基本設計に入り、秋ごろには施工者を決める一般競争入札を公告する。来年夏には着工し、19年春の完成を目指すというから、是が非でも東京五輪に間に合わせようとする政治的意図を感じる。
「確かに『検討していい』とは伝えましたが、土地交換ありきの計画ではない。時期は未定ですが、これから岸記念体育会館の解体費や立ち退き補償などを交渉していく予定です」(都都市整備局まちづくり推進課)
利権のにおいがプンプン漂うプロジェクトである。
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