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「安倍政治を許さない!」大同団結で必ず勝利できるー(植草一秀氏)
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2nd Apr 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
第2次安倍政権が発足してから3年3ヵ月が経過した。
そして、この夏には参院選が実施される。
参院選は6月23日公示、7月10日の投開票の日程で実施される可能性が高い。
もう目前に迫っている。
第2次安倍政権が3年を超える長期政権になった最大の背景は、
2012年11月以降に日本の株価が大幅に上昇したことである。
2012年11月14日の日経平均株価終値は8664円だった。
これが、2015年6月24日には20868円に上昇した。
この株価上昇が第2次安倍政権を長期政権にする原動力になった。
基本構図は、円安進行=株高進行だった。
メディアはこの変化を「アベノミクスの成果」として喧伝した。
もうひとつ、見落とせない事実がある。
それは、2013年7月の参院選の結果、衆参ねじれが消滅したことだ。
政権与党が参議院で少数勢力である場合、政権はいつでも危機的状況に直面する。
参議院での多数勢力である野党が閣僚に対して問責決議を可決すると、政権の対応力は著しく低下する。
政権が暴走する場合、この「衆参ねじれ」が政権の暴走を食い止める防波堤の役割を果たしてきた。
ところが、2013年7月の参院選で、メディアが安倍政権与党を勝利させて、
安倍政権与党が衆参両院の過半数勢力を確保するように情報誘導した。
その結果として安倍政権与党は衆参両院で過半数勢力を獲得し、
暴走する必要十分条件を確保してしまったのである。
私は2013年7月の参院選前に、
『アベノリスク』
と題する書を刊行した。
安倍政権与党が参議院過半数を占有すれば、『アベノリスク』が炸裂することを警告した。
インフレ誘導、消費税増税、TPP推進、天下り温存、原発再稼働、憲法破壊、戦争推進
の7つの悪夢が現実のものにされることを警告した。
そして、安倍政権与党は参院過半数を占有し、
アベノリスクは現実の問題として私たちに降りかかっているのである。
原発は推進され
憲法は破壊され、
TPPに突進し、
辺野古基地が建設され、
格差拡大が推進されている。
恐るべき現実が私たちの目の前に広がっている。
本年7月の参院選、場合によっては衆参ダブル選挙は、
この流れをこのまま容認してしまうのか、
それとも、主権者の意思で、流れの大転換を実現する契機にするのか、まさに天王山の戦いになる。
その前哨戦として重要な意味を持つのが4月24日の衆議院補欠選挙である。
北海道5区と京都3区でそれぞれ衆議院議員1名が選出される。
夏の参院選を目前に控えて、極めて重要な選挙になる。
この選挙の争点はただひとつだ。
「安倍政治を許さない!」の是非を問う選挙だ。
参院選に向けて野党共闘、野党選挙協力が進展している。
すべての政策での意思統一はできなくとも、
「安倍政治を許さない!」
の一点で一致することができるなら、共闘、協力を全面的に展開するべきである。
「安倍政治を許さない!」
と考える主権者と政治勢力が連帯し、共闘して戦う。
これがいま何よりも求められている。
憲法を破壊し、日本を戦争をする国に変えてしまうことを、私たち主権者は許してしまうのか。
「安倍政治を許さない!」
の一点で一致することができるなら、それを軸に大規模な共闘、選挙協力を展開するべきだ。
共産党が野党選挙協力を全面的に推進する姿勢に転じた意味は極めて大きい。
この共闘に乗れないということは、つまり、
「安倍政治を許さない!」
ではないということだ。
そのような立場の人々は、自公陣営に陣を構えて選挙を戦うべきである。
「安倍政治を許さない!」
と考える主権者は、一人残らず、必ず選挙に行き、
「安倍政治を許さない!」側の統一候補に清き一票を投じるべきである。
その投票行動の集積が、日本政治の流れを変える原動力になる。
「オールジャパン平和と共生」
は、
「戦争と弱肉強食」の安倍政治
を打破して、
「平和と共生」=「友愛」の政治
実現を目指す主権者連帯運動である。
原発稼働阻止
憲法破壊阻止
TPP参加阻止
辺野古米軍基地建設阻止
格差拡大阻止
という、具体的な政策方針を明示している。
この政策を実現する政権の樹立を目指す主権者連帯運動である。
しかし、その目標を実現するためのプロセスは、決して容易ではない。
時間をかけてでも、基本路線を崩さず、じっくりと前進してゆく運動である。
このなかで、目先の選挙にどう対応するか。
現実の戦術が重要になる。
4月24日の衆議院補欠選挙。
そして、
7月10日に予想される参院選。
潮流を変える
流れを変える
ことが何よりも重要だ。
衆院補選も参院選も
安倍政権支持と安倍政権不支持の一騎打ちの戦いがポイントになる。
安倍政権不支持の勢力が分散することは、安倍政権側を有利にすることでしかない。
つまり、
「安倍政治を許さない!」
の一点で共闘することが何よりも大事だ。
細かいことは脇に置く。
「小異を残して大同につく」
これが最大の戦術である。
敵は、
「安倍政治を許さない!」
勢力が大同団結、大連帯することを心の底から警戒している。
だからこそ、
「共産党との協力を選挙のためなら手段を問わない」
であるとか、
「民共合作」
などの表現で誹謗中傷する。
しかし、
大義は「安倍政治を許さない!」
にある。
「安倍政治を許さない!」
勢力が連帯し、共闘、協力することに、理があるのだ。
「安倍政治を許さない!」
勢力の大同団結を、誹謗中傷で突き崩そうとするところに、安倍政権の脆弱さ、弱気が鮮明に表れている。
安倍政権が正統性に自信を持ち、いかなる状況であろうとも勝利できると考えるなら、
「民共合作でも、野党共闘でも、どこからでもかかってこい」
と言うはずだ。
ところが、
「安倍政治を許さない!」勢力の大同団結自体を誹謗中傷するのは、
これを安倍政権が心底恐れているからに他ならない。
「オールジャパン平和と共生」
は3月18日に文京シビックホールで
「安倍政治を許さない!参院選総決起集会」
を開催し、1000名の主権者が参集し、野党4党の連帯を確認した。
「安倍政治を許さない!」
主権者と野党勢力が結束して戦えば、必ず勝利する。
このことをすべての主権者に伝達し、必ず迫りくる国政選挙に勝利しなければならない。
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