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2016年04月02日 「ジャーナリスト同盟」通信
<核武装を正当化>
遂に、という思いである。日本核武装を正当化した自民・公明の連立政権に、改めて驚愕した国民とアジア諸国民は、多かったに違いない。すなわち4月1日の閣議で「自衛のための必要最小限度の実力保持は憲法9条でも禁止されているわけではなく、核兵器であっても、仮にそのような限度にとどまるものであるとすれば、保有することは必ずしも憲法の禁止するところではない」との政府見解を決定した。日本会議・靖国参拝派の猛威を裏付けた格好である。同日ワシントンでの核安保サミットを終えた後のオバマ記者会見で、日韓の核武装に真っ向から批判、自公政府との激突を予感させた。
<きちがいに刃物>
きちがいという漢字は使用できないようだが、まさに「きちがいに刃物」とは、現在の自公・極右政権のことを指すのであろう。なんでもあり、なのだ。
核廃絶が日本の国是だろう。平和憲法の確固たる精神であろう。そうして非核3原則が誕生したものであるが、それさえも放り投げてしまった悪しき政府なのだ。武器輸出3原則どころか、非核3原則までも放棄するとの宣言である。
表現したくないが、狂信的・カルト政権であることも連想させている。既成事実化が、カルトの手口と言いたいのであろうか。
<憲法を放棄した自公内閣>
振り返れば、60年安保の強行改定がそうだった。中曽根の靖国参拝が、その後の小泉・安倍の靖国参拝につながった。そして、とうとう集団的自衛権の行使に踏み切ってしまった。戦争する日本である。
軍国主義復活の流れは、ワシントン右翼の期待に寄り添う形で強行したが、もともとは日本会議・神社本庁の悲願なのだった。彼らは、アメリカの戦争屋を巧妙に活用したものだ。
彼らの悲願は、日本国憲法の解体にある。天皇主権の軍国主義・戦前の日本帝国への郷愁がこびりついている。憲法擁護義務という大原則さえも、平然と破ることが出来る。
<歴史の教訓ゼロ>
人類は歴史から多くを学ぶ。2度と戦争はしない、2度と核兵器を使わせない、という当たり前の教訓さえも、平然と無視する靖国参拝派なのだろう。
どのような信仰も自由であるが、それを強制することは出来ない。国家神道の再現・復活は許されない。そもそも、歴史学者の井上清によれば「神道は、原始宗教に毛の生えた程度」でしかない。神風など吹かない。
日本会議の面々が「日本は天皇中心の神の国」と神秘主義信仰にひたることは自由であるが、それを押し付ける権利は憲法が禁じている。なぜなら、同会議の構成員は国民の代表・公人だからである。
同様に、公人としての公明党議員は、創価学会の宣伝をしてはならない。政教分離は近代国家の原理原則である。戦争の脅威には、多くが宗教・イデオロギーが関係しているため、この法則は極めて重い。
言及するまでもなく、核武装を正当化した法制局長官は、日本国憲法の名において罷免される対象である。同時に、この政府も国民によって成敗する対象なのだ。ここまでひどい状況に追い込んだ原因は、村上誠一郎ではないが、野党の責任でもある。独裁を可能にした悪しき小選挙区制の成果でもある。
権力批判を止めている新聞テレビの責任なのだ。
<核兵器原料確保のための原発再稼働>
今回の恐ろしい憲法違反の政府見解と、311の教訓を学ぼうとしない自公連立政権の原発再稼働政策は、その関連を印象付けている。
日本は既に大量の核兵器を製造できるプルトニウムを保有して、世界に新たな不安の種をまいている。それでも、まだ不足とばかりに貯め込もうとしている。これも不気味で怪しい。
被爆国としておかしな対応である。しかも、小泉が叫んでいるように、使用済み核燃料の処分ができない。永久に地球を破壊してゆく。人類は核と同居できない。まともな人間・為政者であれば、原発再稼働は阻止しなければならないだろう。
<中国・北朝鮮脅威論を悪用>
わずか3年の間の日本激変に、多くの識者は「どうにでもなれ!落ちるところまで落ちろ」という諦観に陥っている。これも怖いことである。
中国と北朝鮮に北風を吹き続けての脅威論を、実に見事に収れんさせた戦前回帰にあきれるばかりだ。
<それでも国家神道の復活はない!>
日本国民は、これに屈してしまうのであろうか。NOである。9条改憲は不可能である。さればこその日本核武装見解による既成事実化である。このまま神社・靖国派の大攻勢に敗北する日本国民なのか。
NOである。筆者の耳には、平和を愛する学生・市民・主婦・労働者の99%の怒りの声が聞こえてきている!「ノーベル平和賞を9条に」の市民運動も聞こえてくる。靖国派への国際的な抵抗運動も始まってきている、と信じたい。
2016年4月2日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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