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(回答先: スティグリッツ氏講演「完全雇用、インクルージョン、差別をなくす」政策を (民主党) 投稿者 烏滸の者 日時 2016 年 3 月 18 日 23:14:11)
スティグリッツ氏の経済論理認識や経済政策に同意するわけではないが、一つの方向性を示すものとして紹介したい。
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これから始まる「新しい世界経済」の教科書 ジョセフ・E・スティグリッツ著 中間層を成長させる政策主張
世界中で貧富の格差が拡大している。米国では全体の1%の超富裕層が国の富の大部分を独占しているという話はすっかり有名だ。日本はそこまでではないが、正規労働者と非正規労働者の所得の違いが問題視されるなど、格差は拡大傾向。どの国も経済の成長軌道を描けないでいる。
本書によると、このような問題が生まれたのはこれまでの経済理論が間違っていたからだ。経済の供給側(サプライサイド)を重視し、規制緩和や減税などで事業を進めやすい環境をつくっていけば、生み出された富は最上層からあふれ出し国民全体が豊かになるはずだった。ところがそんな効果は表れなかった。
現在、こうした供給側重視の理論には多くの経済学者が否定的だ。にもかかわらず、実際の政策の場では依然として幅を利かせているという。
そこで、本書は従来の考え方と決別し、分厚い中間層を育てることこそが重要と指摘する。そのためには最低賃金の引き上げなど労働者を守る政策、労働者がお金の心配をせずに医療が受けられる公的制度の拡充などが必要とする。富裕層には課税強化などを求める。
著者の従来の主張のまとめではあるが、いまだになんでも規制緩和でうまくいくといった主張がある中で、読まれるべき一冊だ。桐谷知未訳。(徳間書店・1600円)
[日経新聞3月13日朝刊P.23]
- スティグリッツ教授提出資料(事務局による日本語訳) 第1回国際金融経済分析会合配付資料(首相官邸):雑談板リンク 烏滸の者 2016/3/21 05:42:27
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