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衆参ダブル選挙 投票の判断基準失わせる未曾有の大混乱
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160315-00000003-pseven-soci
週刊ポスト2016年3月25日・4月1日号
まるですべての政策がそれに向けた布石に見えてしまうほど、いまや安倍官邸は「衆参同日ダブル選」への野心を隠さない。与野党とも、その大きなうねりに乗り遅れてはならぬと、臨戦態勢にひた走る。
だが想像してみてほしい。中曽根政権以来30年も封印されてきたダブル選がいま行なわれたら、いったい何が起きるのか。そこで有権者を待ち受けているのは、投票の判断基準を失わせる未曾有の大混乱である。
改憲勢力による衆参3分の2に向けて動き出した7月の衆参ダブル選挙の流れは、もう止められない。その時、歴史はどう動くのか。日本の選挙制度を崩壊させるダブル選の混乱と議席予測をシミュレーションした。
憲政史上3回目の衆参ダブル選挙の投票日となる7月10日、列島にパニックが広がる。投票所に足を運んだ有権者たちは、まず並べられた5つの投票箱を目にして面食らい、渡される5枚の投票用紙に戸惑うはずだ。
「衆院選小選挙区」「衆院選比例代表」「参院選選挙区」「参院選比例代表」に加えて、最高裁判所判事の国民審査まで1度に5回の投票を行なわなければならないからだ。
前回の中曽根康弘政権下のダブル選挙(1986年)を鮮明に覚えている人は少ないかもしれないが、当時は、衆院は中選挙区で比例代表制度がなかったため、ダブルでも「衆院は○○党のAさん、参院の選挙区は××党のBさん、参院比例は△△党」という具合に投票し、国民審査を含めて投票箱は4つでも混乱は小さかった。
しかし、今回のダブル選挙は段違いに分かりにくい。ややこしいのは衆参の比例代表選挙で投票用紙の記入方法が違うことである。参院の比例代表は「政党名」でも「候補者名」でも良いが、衆院の比例代表の投票用紙には「政党名」を記入しなければならない。
自民党と選挙協力を組む公明党支持者の投票パターンを想定してみよう。
投票所では5つの投票箱を順に回る。最初に渡される衆院小選挙区用の投票用紙には公明党と選挙協力をしている「自民党のP候補」の名前を書き、次の投票箱の衆院比例代表は「公明党」という党名を記入する。
参院の投票も、選挙区に公明党候補が出馬していない1人区や2人区なら、「選挙区は自民、比例は公明」という方針は同じ。3番目の参院選挙区の投票用紙には「自民党のQ候補」の名前を記入するが、注意が必要なのは4番目の参院比例代表だ。
投票は党名でも候補者名でも有効だが、公明党は近畿、九州などブロックごとに支援する重点候補を決めており、支持者に政党名ではなく「公明党のR候補」と重点候補の名を書く方針を徹底してきた。
参院の比例は候補者名を記入し、衆院の比例は候補者が顔なじみでも、候補者名を書くと無効票となってしまうのだから紛らわしいことこのうえない。
ましてやどの候補、どの政党に投票するか迷っている有権者には、4つの選挙の候補者を間違えないようにするだけで頭が痛い。大半は、名前も顔もよく知らない候補者ばかりだ。
混乱は投票日だけではない。むしろ、選挙前の方がたいへんだ。
現在、ダブル選挙をにらんで各地の政党掲示板などには、参院と衆院の候補者の写真が並ぶ2連ポスターや3連ポスターが貼られている。このポスター、いざ選挙戦が始まると種類も量もその比ではなくなる。
小学校の校門横には衆院と参院の選挙区候補者用ポスター掲示板が2本並び、他に各党の衆参の比例代表候補のポスター、「比例は○○党に」といった政党ポスターなどが街中にあふれる。有権者は誰がどの選挙の候補者なのかを見分けるのに一苦労だ。
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