http://www.asyura2.com/16/senkyo202/msg/758.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/00a3ae4216ae0229bc29280d9afc9826
2016年03月14日
以下は朝日新聞の安倍自民党の、公約と、その実行に齟齬のあることを指摘した、手厳しい記事だ。あきらかに、衆議院選挙後は「憲法改正」にひた走るだろう。「アベノミクス不況」とまで言われ始めた日本経済を、好況だと嘯くのだから凄い。ファシズム政権と云うのは、ウッカリすると、このようにして成立する典型例を、我々は目撃させて貰っている。再び、有権者が騙されるのか、大変に興味深い。朝日も、報道の自由を束縛されている中で、精一杯の記事を書いている。しかし、見出しは「安倍首相、野心封印、白紙委任に争点絞る」とすべきなのだが?
≪ 首相、参院選に向け改憲封印か 党大会で一言も言及せず
安倍晋三首相は13日の自民党大会で、国会答弁などで再三意欲を示した憲法改正には一切触れず、夏の参院選に向けてアベノミクスの「成果」を強調した。これまでも選挙前には経済対策を中心に訴え、選挙後に集団的自衛権の行使容認や安全保障法制など肝いりの政策を一気に推し進める手法を繰り返してきた。
自民党内にも「参院選後の改憲推進」を前提とする空気が広がっている。 安倍首相は党大会の演説で、国会議員や参院選の立候補予定者、地方組織幹部ら約3500人を前に声を張り上げた。「アベノミクスとは何か。雇用を増やし収入を増やすことだ。経済政策は間違いなく結果を出している。名目GDP(国内総生産)600兆円に向かって歩みを進めていく」
約20分間の演説ではアベノミクスの効果を訴える数字を並べた。「デフレ不況で失われた国民総所得を40兆円奪還」「110万人以上の雇用増」「有効求人倍率は24年ぶりの高い水準」「最低賃金は3年連続大幅増」……。
演説の最後に持ち出したのは、民主など5野党の連携に対する牽制(けんせい)の言葉だった。「今年の戦いは、政治に国民に責任を持つ自民・公明の連立政権対、民主・共産の勢力との戦いになる」と強調。安保法廃止を求める野党を批判し、「廃止したら日米同盟の絆は損なわれる」と訴えた。
首相は経済政策や野党批判を能弁に語る一方、意欲を見せている憲法改正については一言も触れなかった。党大会での言及は、谷垣禎一幹事長が党運動方針の説明で「憲法改正に向けた国民的な議論を深める」と述べた部分だけだった。
ただ、これは安倍政権が繰り返してきた手法だ。首相が重視し、国論を二分しかねない政策について、選挙が近づくと「ブレーキ」を踏むように発言や公約での表現を抑制。選挙で勝利すると、白紙委任を得たかのように一気に進めるやり方だ。
特定秘密保護法や集団的自衛権の行使を認める閣議決定は2013年参院選の公約に直接触れず、選挙後に推進。安全保障法制も14年衆院選の公約ではわずかに言及しただけで、翌15年の国会で成立させた。
民主党の岡田克也代表は13日、記者団に「いつものことじゃないですか。秘密保護法も集団的自衛権の行使もそう。公約の中に小さく書いてあって、それを根拠にやる時はやるということだ」と語り、政権側を批判した。
官邸幹部の一人も、首相が意欲を見せる憲法改正の議論を加速させるのは選挙後とにらむ。「参院選で憲法改正は前面に出さない。しかし、参院選は憲法改正の入り口になる。本格的なスタートは参院選が終わってからだ」
■自民内に異論唱える空気なく
首相は年明けから、夏の参院選後を見据えて、改憲への布石を打つような発言を繰り返してきた。
年始のNHK番組では、改憲に前向きなおおさか維新の会を挙げて「自公だけではなく、改憲を考えている責任感の強い人たちと3分の2を構成していきたい」と述べ、「改憲勢力」で憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席を確保することを参院選の目標に掲げた。
今月2日の参院予算委員会では「自民党は今年で立党61年を迎えるが、当初から党是として憲法改正を掲げている。自民党総裁として目指していきたい」と答弁。さらに「私の在任中に成し遂げたいと考えている」と踏み込んだ。
こうした首相の発言には与党内から参院選への影響を懸念する声が出ていた。
13日の自民党大会でも、来賓として出席した公明党の山口那津男代表が、介護や医療、子育てなどを挙げて「国民の期待する課題、直面するテーマに向き合い、着実に実行することが使命だ」と訴えた。公明内や支持母体の創価学会には憲法改正に慎重な意見も少なくない。山口氏は参院選をにらみ、身近な社会保障などの政策を優先するようクギを刺したとみられる。
首相の演説を会場で聴いた自民の安田優子・鳥取県連幹事長は「憲法改正を下手に出すと、(参院選で)自民党(候補)は落ちる。女性だけでなくお年寄りも、憲法改正というとすぐに9条を連想する。大変なことになる」と語った。
夏に改選を迎える参院議員も「党員も候補者も憲法改正を争点にしてほしいなんて思っていない。求められるのは景気回復や医療福祉で、憲法改正の意識はぐっと低い」と話す。
しかし参院選後に、首相が改憲への「アクセル」を再び踏んだ時、自民内にあえて異論を唱えようとする空気はなさそうだ。
自民内にはかつて、安倍首相の祖父・岸信介元首相ら「自主憲法制定」を唱えるグループに対し、「軽武装・経済重視」路線を掲げて改憲には慎重なグループがあった。高度成長を促す「所得倍増計画」を打ち出した池田勇人元首相が創設した派閥「宏池会」はその象徴的な存在だ。
しかし、宏池会の流れをくむ谷垣氏は野党時代、党総裁として憲法改正草案を手がけた。「自主憲法の制定が我が党の基本的な考え方。そういう旗をきちっと掲げるのは当然のこと」と首相に歩調を合わせる。
今月開かれた別の派閥の会合で、改憲に慎重な議員がこぼした。「自民党の議員は、立党の原点と言われたら憲法改正に反対できない。しかも、草案をつくったのは谷垣氏だとなるとなおさらだ」 ≫(朝日新聞デジタル)*赤太字は筆者加筆
このファシズム政権は、“太字の嘘公約と細字の本音”で選挙を行い、勝利すると「白紙委任だ」と云う、ナチスの手法をなぞっている。このファシズム体質に異を唱える人々の多くが、官房長官、総務大臣らの圧力や首相の懐柔。企業論理の前に忖度報道、人事を行い、多くの言論関係者を封印している。
消えた言論人、ジャーナリスト達と表現すると大袈裟だが、報道の自由、言論の自由に対する安倍政権の圧力に屈しないぞと云う表現を行った人々。或いは、安倍官邸に嫌われ、他の番組や部署に回された人々は、個別的には、考えの違いや疑念があるとしても、立憲の精神を守ろうとしている。ただその一点で評価したい。 幾分逃げ腰な人も含まれるが、安倍官邸に睨まれた人々の多くは、信頼に足る人々と云う、奇妙奇天烈なリトマス試験紙が、日本の言論界に誕生した点は、非常に面白い現象である。10日の朝日に、“金平キャスター、TBS執行役員退任へ”記事が出ていた。TBS「報道特集」のキャスターは継続するようだが、今までの反権力的、弱者に光を当てるドキュメントが出来るかどうか、注目するほかはない。TBSと言えば、NEWS23の後釜に、あの星浩をキャスターに起用するらしいが、岸井と膳場のいないNEWS23、筑紫哲也はどんな気持ちで、番組の変貌を見つめているだろうか?
個人的には、これら権力者の為政や言動を報道人、言論人などの立場から、冷徹に見つめ、阿ることなく表現する人々を、陰ながら応援しようと思っている。中には、個人的に趣味に合わない人も含まれるが、筋の通った姿勢を貫いている人々を認めたいと思う。イデオロギーは個人の思想信条なわけだから、その違いを、排除の理由にしてはいけない。積極的に支持するか、消極的に支持するか、温度差は出るだろうが、評価できる人物、主張している内容を吟味するに足る人物、そういう捉え方をしようと思う。
まあ、今夜は、何らかの意味で、認めることが出来る人々を羅列しておく。必ずしも、安倍官邸に睨まれている人々とは一味違う。筆者が、個人的に、考え方や主張に、何らかの評価抱く人々と理解して頂きたい。おそらく人によって、それぞれに違いは出てくるだろうが、“あいば”個人として、読む、聞くに堪えられる言論や精神を持っている人々を例示する。嫌な奴、認められない奴を書く方が沢山書けるのが何とも時代の酷さを物語る(笑)。
■陰ながら応援支持したい人々(敬称略・順不同)
*新刊が出たら、極力購読する程度の支援だが、時にはコラムで引用して、代弁しようと思う。
田原総一朗、鳥越俊太郎、岸井成格、青木理、金平成紀、古賀茂明、神保哲生、伊勢ア賢治、魚住昭、宮台真司、安富歩、山田厚史、佐高信、日野行介、池上彰、町田徹、佐々木俊尚、田岡俊二、野口悠紀男、真鍋昭夫、和田秀樹、寺島実郎、榊原英資、水野和夫、神野直彦、金子勝、井手英策、中島岳志、辺見庸、内田樹、内山節、小出裕章、斎藤誠、大澤真幸、佐藤卓己、上野千鶴子、広井良典、高橋源一郎、中野晃一、佐伯啓思、木村草太、小林節、國分功一郎、長谷部恭男、奥平康弘、白井聡、浜矩子、半藤一利、春名幹男、高橋哲哉、小熊英二、小田嶋隆、平川克美、小幡績、鈴木亘、山田昌弘、古市憲寿、中野剛志、西部邁、適菜収、島薗進、樋口陽一、柳沢協二、豊下楢彦、室井佑月、内橋克人、国谷裕子、膳場貴子、久米宏、柳田邦男、保阪正康、村上春樹、‥等。まだまだ、紹介しておきたい人々がいるのだろうが、俄かに思い出せないので、この辺にて……。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK202掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。