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聖火台問題があぶり出す 新国立「木材活用」ゴリ押しの怪しさ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/176812
2016年3月9日 日刊ゲンダイ
西川元農相が暗躍(C)日刊ゲンダイ
大会組織委の森喜朗会長は「一番悪いのは馳浩(文科相)。文部科学省です」と言い放ったが、政府に責任をなすりつける元首相に匹敵する悪人はまだいる。
新国立競技場のスタンド内に聖火台を置けない理由は単純明白で、政府が「木材の活用」にこだわっているから。鉄骨と木材のハイブリッド構造の屋根で「日本らしさ」を醸し出すつもりが、スタンド上部に聖火台を置くと、炎が木材に引火し、屋根に燃え広がる恐れがあるため、消防法上の問題が浮上した。
その言い出しっぺも、プロセスも怪しい。さかのぼること8カ月前。15年7月7日の自民党・林政小委員会に出席した当時の下村博文文科相に向かって、ある議員が強い口調で訴えた。
「新国立競技場にはぜひ、木材をメーンに使って欲しい」
発言の主は、西川公也元農相。数々の「政治とカネ」の問題で、大臣の座を追われた後、党農林水産戦略調査会の会長に納まっていた。
安倍首相が新国立の旧計画を白紙撤回したのは同年7月17日。西川氏の要請から10日後のこと。さらに8月28日には、遠藤利明五輪担当相が議長の関係閣僚会議で、新たな整備計画が決定。基本性能には〈日本らしさに配慮した施設整備を行うとともに、木材の活用を図る〉と盛り込まれた。西川氏の要請は、とんとん拍子で実現化した。
新国立の屋根の構造材で使う木材量は約1800立方メートル。国の公共建築で年間に使う木材の3分の1から4分の1に相当する。
「使用量の増加はもちろん、五輪のメーンスタジアムに国産木材が使われれば、世界中に日本の木材技術を知ってもらえます。そのアピール効果は計り知れず、金銭には代えがたいほどです」(木材業界関係者)
問題は、自民党林野族との癒着関係だ。全国の森林土木業者や林業経営者らが加入する3つの業界団体の各政治団体は、14年までの3年間に、自民党議員の各関連政治団体に総額1066万円を献金していた。なかでも西川氏00.は、受取額が多い部類に入る。
新国立への木材ゴリ押しは、ロコツな利権構図に見えるが、西川事務所は「(木材活用要請と業界からの献金は)関係ありません」と答えた。
「遠藤五輪相も本来は農林族議員です。選挙区の山形県天童市といえば将棋の駒が有名で、木工の盛んな地域です」(政界関係者)
自民党は新国立の観客席まで木製にするよう求めている。その魂胆だって怪しいものだ。五輪を利用した木材の国際展覧ショー化には、利権の臭いがプンプン漂う。
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