http://www.asyura2.com/16/senkyo202/msg/361.html
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これまでも投稿してきたように、安倍政権も、言葉とは裏腹に、新たな米軍基地の建設をできるだけ避けたいと思っている。(そのようなことから普天間基地の県外移転も望んでいない)
かといって、「戦後レジーム」そのものである「日米安保体制」からの脱却を図るほどの“勇気”はない。ゴマカシというか術数というか、知恵と「状況の変化」でなんとかしたいと思っている。
辺野古は、単独で処理できる問題ではなく、普天間基地の使用停止(返還)が関わる難解な連立方程式である。
だから、安倍首相は、気持ちとして反対であっても、現時点で辺野古への移転を断念すると言うわけにはいかない。それは、普天間基地の継続使用を意味するからである。
辺野古移転が20年近くも実現していないことから、米国政府も、辺野古移転についての見解で“内部分裂”を起こしている。
日本政府に期待しつつも、辺野古への移転はムリだろうという見方が大勢を占めるようになっており、「辺野古をあきらめ普天間を継続して使う」という考えがある一方、危険な普天間の継続使用は沖縄県民の反米意識や“独立志向”を一段と高めてしまい、すべての基地が使えなくなる危険性もあるという“健全な”見方もされている。
昨日の和解でもっとも大きな収穫は、辺野古問題の時間軸を沖縄県知事選があった14年秋まで戻したことである。
普天間基地の固定化につながってしまうタイミングで“沖縄県勝訴”の結論を出すわけにはいかないから、今後しばらく協議や折衝を積み重ね、裁判に至るまでの時間を稼ぐほかない。さらに、裁判もだらだらと引き延ばす。
しびれを切らしながらも“賢明な”米国側から「普天間も辺野古も諦める」という申し出があればベストだが、国民運動と政府の交渉でその方向に動かす努力をしばらく続けるしかないだろう。
普天間基地の使用停止が現実化した段階で、政治力を使って“沖縄県勝訴”の判決を出させ、政府は和解の約束を守り司法の判断に従って辺野古での基地建設を断念すると表明するほかないように思う。
※関連参照投稿
「名護市長“計画断念を” 防衛相“変更せず”:日米安保破棄が多数派にならない限りこのような芝居で時間を稼ぐしかない日本」
http://www.asyura2.com/15/senkyo185/msg/550.html
「翁長さん、安倍さん、猿芝居をぎりぎりまで続けてください」
http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/401.html
「日米首脳会談で「沖縄県知事は辺野古移転に反対」と「普天間基地の5年以内の運用停止」の二つを明確に語った安倍首相に“敬意”」
http://www.asyura2.com/15/senkyo184/msg/146.html
「沖縄県知事の決定 国交省が一時停止決定:翁長知事「断じて容認できない」:どちらかに決着が付いてしまう裁判は最大限先延ばし」
http://www.asyura2.com/15/senkyo195/msg/573.html
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辺野古をめぐる国の和解案受け入れ、果たして意味があるのか[スプートニク日本語]
オピニオン
2016年03月04日 21:16(アップデート 2016年03月04日 21:53)
徳山 あすか
4日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐる代執行訴訟で、国は福岡高裁那覇支部が示した和解案を受け入れた。これにより国と沖縄県との間で和解が成立、辺野古沖の埋め立て工事はいったん中止されることになる。翁長沖縄県知事は、午後の安倍首相との会談で、和解の成立について大変意義があると述べた。
安倍首相は和解案を受け入れた理由について、首相官邸で記者団に対し「辺野古移設が唯一の選択肢であるとの国の考え方に、何ら変わりはありません。しかし国と沖縄県が延々と訴訟合戦を繰り広げているこの関係が続いていけば、結果として膠着状態となり、家や学校に囲まれ、市街地の真ん中にある普天間基地の、そして沖縄の現状がこれからも何年も固定化されかねません」と語った。
和解をどのように評価したか、スプートニクは赤嶺政賢(あかみね・せいけん)衆議院議員に見解を伺った。
赤嶺議員「今回の和解に政府が応じるとしたのは、強権的な手法で県民の民意を押しつぶそうとした安倍内閣の手法が破綻したことを意味していると思います。工事中止にまで追い込んだわけですから、これは県民の団結と、日本全国の沖縄問題に対する意識の高揚が政府を追い詰めた結果だと思います。本当にこの問題を解決するためには建白書(2013年1月に安倍首相へ提出済)に基づいて、政府は辺野古への新基地建設を断念し、普天間基地の閉鎖・返還を実行に移すべきです。」
スプートニク「国は昨年夏にも1ヶ月間工事を中止し沖縄県と集中協議を行いましたが、物別れに終わりました。今回は問題解決に向け期待ができるでしょうか。」
赤嶺議員「いえ、政府が、『辺野古が唯一の選択肢』だということを振りかざす限り、円満な話し合いはできないと思います。県民はこれを絶対に受け入れません。政府こそ、沖縄の建白書を受け入れるべきだというのが、私たちの主張です。」
安倍首相は円満解決に向けて沖縄県との協議を進めていくとしているが、辺野古沖を埋め立てて新基地を建設することが国の唯一の選択肢である以上、円満協議はあり得ない。和解案では、並行して行われている三件の訴訟を国と県それぞれが取り下げるが、話し合いで解決できない場合に再度新しく訴訟を起こし、この一本化された裁判の結果に、双方が従うこととなっている。つまり、訴訟が集約されることになるだけで、協議で解決できず司法に判断を委ねるという状況に何らの変化はない。
http://jp.sputniknews.com/opinion/20160304/1726357.html
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