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米スーパーチューズデイの日本への影響
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52788831.html
2016年03月02日 在野のアナリスト
日本でも株式市場が大幅高ですが、米株市場が米景気は堅調、利上げもある、という状況を飲みこんで大幅高したことで、某日系大手がご丁寧に「米株はWボトムで上放れ、今後も上昇基調」とのレポートと同時に先物を大きく買い、今日は欧州系の買戻しも巻き込んだことが要因です。
そんな米国は大統領選における前半の山場、スーパーチューズデイでした。TuesdayであってChoosedayではない、はよく語られますが、今回はほぼ大統領予備選の帰趨は決まったかのようです。民主はクリントン氏、共和はトランプ氏。獲得議席数の多さ、というばかりでなく泡沫候補から頑張ってきた民主のサンダース氏、共和のクルーズ氏、ルビオ氏の勢いのなさが浮き彫りになってしまった。今後は勝ち馬にのろう、という流れが加速することにもなるからです。
クリントン氏、トランプ氏、どちらかが大統領になった場合、日本への影響を考えてみます。クリントン氏ならこれまでの大統領の流れを継承しつつ、やや厳しい態度をとってくるでしょう。TPPには反対、社会保障の充実を訴えていますが、その財源も必要です。夫のビル氏が大統領の時代、そして国務長官の時代を通して、日本に甘い態度はとってこなかった。シビアに米国益を最重要視する姿勢がみられます。米国も景気後退が囁かれる中では、日本叩きをしたくなるところです。
安倍首相が、オバマ大統領の制止をふり切ってプーチン露大統領との会談を優先するのは
トランプ氏シフト、ともされます。親露的な態度を鮮明にするトランプ氏が大統領になれば、日露会談も後押しされる、との読みのようですが、そう甘くはありません。トランプ氏は元々、民主党を支持しており、しかもクリントン政権時代に展開された日本叩きの息吹を、もっともうけた時代の民主党です。その頃と発想が変わっていないことは、度々の発言でも滲む。日米安保でさえ、さらに日本の貢献、資金拠出を迫ってくることは確実であり、思いやり予算の増額や、日本の事情で停滞する米軍再編についてもクレームをつけてくる可能性がある。移民叩きをしてもお金はでてきませんが、日本叩きをすればお金をとれる、となれば益々そうした行動をとり易いのです。
そんなとき、日露会談の後押しなんて頼んだら、いくら吹っかけられるか分からない。米露が仲良くしてくれることはプラスでも、それが世界を歪ませる可能性も高い。親露派勢力が台頭し、ウクライナもシリアも露主導で決着しかねません。それが米国益にとって、どう作用するかは今後でしょうが、少なくとも北方領土の解決を促すより、露国に明け渡せと迫ってくるかもしれない。窮地の露国に、金持ち日本、という認識でトランプ氏がいる以上、日本側が妥協すべきと考えるはずです。TPPを安全保障の代わり、などという発想そのものが、トランプ氏にはありません。
両氏とも経済政策が中々伝わってきませんが、保護主義の傾向を強めることは確実でしょう。特にG20でも示されたように、円安にする日本への圧力は、相当に高まるはずです。つまり安倍ノミクスの円安は、遅かれ早かれ11月には完全に打ち止めです。しかも、安倍ノミクスが上手くいっている、と喧伝されるなら、日本への要求も強まるのですから、尚更苦しくなるのでしょう。
うまくいっていない、と云われたオバマ政権時代でさえ、事務的に判断してくれる分まだマシだったのかもしれない、と回顧する時代がくるのかもしれません。世界全体の経済がおかしくなってきた中、米大統領の船出も厳しくなると予想されます。ただ、仮にクリントン氏が大統領になった場合、台湾の蔡氏も同様に、世界で女性がトップに立つ流れを加速させるのかもしれません。それが日本の次期首相選びにも…という点が、最大の影響になってくるのかもしれませんね。
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