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2016年03月01日
以下は毎日新聞の紙面審査委員の山田道子氏のコラムだが、一部において、“そうかな?”と、思うところがあったので、ひと言、書いておく。文中で引用された、日経新聞の記事も、続けて引用しておく。日経の記事も、安倍一強の自信が漲っている、と傲慢だが、練れてきていると評価する。
筆者から見る限り、聞く限り、答弁内容は無きに等しく、都合の良い数字を引っ張り出す解説。逆質問で、質問者をたじろがせる。「俺が犯人だと云うのなら、動かぬ証拠を並べてみろ。えっ!刑事さんよ」ヤクザと刑事の取調室におけるやり取りに近似している(笑)。上から目線が、強者の証と云う説も、いただけない。強者であり、政策の是を、野党の諸君に諭すのであれば、田中角栄や福田赳夫のように、真摯に質問に向き合うべきだ。自らの政権が行っている政策を熟知しているから出来る業だ。
政策を何ひとつ熟知せず、国会に口喧嘩に勝ちたい一心で出席しているようにしか見えない。まあ、質問者に根性がない点も、相当に問題だ。事前質問にない問題でも、首相の発言の一部を取り上げて、攻め込む話法もあるわけなのだから。「いま、首相、こう言いましたね。だったらですよ、こっちの話と違うじゃないですか。子供の口喧嘩じゃないんだから、国民に本当のことを言うのが首相じゃないですか。さあ、まともに説明して頂きましょうか?」質問者が、安倍を追詰めたら、何されるか判らないとビビっている。丁度、世論調査で、固定電話番号を知られた有権者が、ビビッて、“安倍内閣支持です”と答えるのに似ている。
おそらく、恐怖と云う「空気」が、既に日本国内に漂っているのだろう。無関心に徹するか、賛成と云うか、それが無難と思えるほど「恐怖政治」が始まっている。我が国の民主主義などと云うものは、一瞬にして崩壊する砂上の楼閣と云うことでもある。アメリカでは、共和党の大統領候補にドナルド・トランプ氏が決定的になっているようだが、日本では、それよりも数年早く、21世紀のヒトラー・ナチ政権が樹立されていると云うことになる。トランプ氏の発言は、どこか漫画チックで可愛げがあるが、安倍晋三の恐怖政治は、愛嬌がない。
結局、国民が民主主義の恩恵を受けながら、憲法の大切さを無視してきた、ツケの結果と思えば、因果応報な安倍政権の出現である。ただ、安倍一強と云う言説に惑わされることは、間違いだ。自分の権力が、それこそまさに、盤石だと確信しているのなら、選挙に勝つために、どんな汚い手でも使おう等と考えるのはオカシイ。マスメディアを封殺する態度などは、その決定的証左である。言論や報道を封殺せずにはいられない深層心理は、なに一つ上手く行っていないと、自認しているからだ。
現実にGDPが年率5%を超え、輸出企業の輸出額、数量ともに大きな伸びを見せ、津々浦々に富の再配分がなされていれば、新聞テレビが何をほざこうが、気になるわけもない。GDPはゼロ成長、輸出は円安為替換算で伸びただけ、円高に振れたら激減。数量は減少の一途。津々浦々には、これっぽっちの富も滴り落ちない。それどころか、税は増やす、年金は減らす。医療介護負担は増やす。自衛隊はアメリカ軍の傭兵化に尽力なのだから、自分でも、ウンザリしているだろう。違うのだとした、そりゃアホなだけに過ぎない。権力者なら、有権者が唸るほどの善政をやってみせてくれ。安倍信者になっても良いぞ(笑)。
≪ 安倍首相の国会答弁「〜ですよ」多用の上から目線度
山田道子 / 毎日新聞紙面審査委員
「いつもこうなんですか」。野田佳彦前首相が言った。2月19日の衆院予算委員会。民主党は野田氏が質問に立ち、2012年11月の党首討論以来の安倍晋三首相との直接対決をした。
野田氏はまず、「4年前、安倍首相が国会議員の定数削減をすると約束したから、私は衆院を解散した。この約束を覚えていますか」と聞いた。
■低調な論戦に裏切られた思い
安倍首相は定数削減に関する4年前からの取り組みの説明を続け、各党が現在話し合っていることは「大きな前進だ」と締めくくった。自身が「長い」と認めた答弁。それに対し、野田氏はあきれたように冒頭の言葉を漏らしたのだ。 インターネット中継で見ていたが、「知らなかったの? いつもこうだよ」と突っ込みたくなった。
野田氏はさらに「13年の通常国会で『定数削減をする』と約束したのに実現していない」「結果を出し切れないことに国民におわびの言葉があると思った」 と追及した。一方の安倍首相は「民主党は80人減らすと言ったのに1人もできなかったが、自民党は0増5減はした」「我が党にも責任はあるが、共同責任だ」と答えた……。
因縁浅からぬ首相と前首相の論戦だ。もっと深いやり取りを期待したが、裏切られた思いだった。
「お母さんだってやってる」と子供が言い返すパターン
通常国会が始まってから可能な限り予算委などの質疑を聞いている。安倍首相の答弁が荒れている。と言うか、子どもの口答えのようなのだ。 「ご飯が食べられなくなるからつまみ食いしちゃダメ」と子どもに諭すと、子どもは「お母さんだってしてるじゃないか」と言い返すパターン。
特に民主党が相手だと安倍首相はムキになる。「そうは言っても経済は民主党政権時代に比べよくなったんですよ」とか、「だったら民主党は対案を出してくださいよ」とか。
野田氏は「民主党を酷評して自画自賛する答弁は、首相の悪い癖だ」と指摘した。「いつもこう」だと知っていたのだろう。
■民主党をぎゃふんと言わせたがる首相
そんな答弁が目についたのか、日経新聞が2月14日朝刊の「永田町インサイド」に<安倍流 攻めの答弁術>という記事を載せた。
言語学の東照二・立命館大教授は語尾に「よ」を付ける話し方に注目している。
例えば、2月4日、民主党の大串博志衆院議員とのやりとりで、安倍首相は「(民主党から改憲草案は)何も出てないんですよ。出してみてくださいよ」と重ねて迫った。東教授によると、語尾に「よ」をつけるのは「力関係で相手に勝っているとの心理の表れ」。今国会は昨年に比べて「非常によく使っている」という。
「安倍1強」が一層強まったからだろうが、上から目線では建設的議論にならない。国会質疑はディベートではない。相手を言い負かして、ぎゃふんと言わせるのが目的ではない。相手の話を聞き、答える中で相手を説得し、考えを国民に伝えるものだ。
■親分にならって子分も?
自民党60年に当たっての毎日新聞のインタビューで、不破哲三・前共産党議長は昨年秋、次のように語っている。
「田中角栄さん、福田赳夫さんらは、国会論戦でもこちらの指摘に対し、真摯(しんし)に向かい合う姿勢があった」「今は株価だけを見ている」「最後は数の力だと思い込んで論戦を軽視している。自民党には逃げずにちゃんと論戦のできる相手になってほしい」(毎日新聞15年11月24日朝刊) せきを切ったように閣僚や国会議員の失言や放言が飛び出している。安倍首相の責任は大きいと思う。
丸川珠代環境相は、除染などによる年間の追加被爆線量の長期目標について「何の科学的根拠もなく、誰にも相談せず、その時の環境大臣が1ミリシーベルトまで下げた」と、民主党に責任を押しつける事実無根の発言をした。
安倍首相が得意の民主党バッシング。親分がやっているなら、子分も同じことをやっていいとなるだろう。論戦相手の向こうにいる国民を意識してほしい。 ≫(毎日新聞:メディア万華鏡・山田道子)
≪ 逆質問・上から目線・いらだち… 安倍流答弁を解剖
語尾や「句読点」にも特徴
通常国会は2016年度予算案の審議がヤマ場を迎えつつある。安倍晋三首相の答弁は「安定感がある」との評価がある一方、環太平洋経済連携協定(TPP) や「政治とカネ」をめぐる問題で対決姿勢を強める野党の追及にいらだちをあらわにする場面も。第2次政権の発足から4年目、首相の答弁術の熟練度はどうなのか。専門家の見解をもとに探った。(上林由宇太)
「影響が出ているというのなら具体的に言ってくださいよ。ないというものを私はないと言っているんです」。
3日の衆院予算委員会。甘利明・前経済財政・再生相 の金銭授受がTPPなどの政策に影響を与えた可能性を指摘した民主党の岡田克也代表に対し、首相は声を荒らげて反論した。手元の資料に一切目を落とさず、 岡田氏をにらんで「無責任な誹謗(ひぼう)中傷にすぎない」と言い切った。
この場面のポイントは逆質問だ。「TPPに影響するんですか?」「具体的に言ってください」と切り返すことで、論戦の主導権を握る。言語学の東照二・立命館大教授は首相の答弁の特徴として逆質問をあげ、攻守の立場を逆転させる「魔法の仕掛けを効果的に使っている」と指摘する。
佐藤綾子・日本大学教授は語尾を下げる話し方に注目する。「フォーリン グ・イントネーション」と呼ばれ、「自分の主張に自信がある証し」とみる。答弁中のアイコンタクトや腕の振りも十分で、この問題に関する「首相の強い自信を国民に示している」。野党の追及をかわす際には慌てず適当にいなす様子が目立つが、「首相として修羅場をくぐり抜けてきた経験が生きている」と語る。
演説の聞きやすさにも心を砕く姿勢がうかがえる。佐藤教授によると、人に伝わりやすい話の速度は1分間で266文字。06年の第1次政権時の演説では 300文字を超えるなど早口が目立ったが、今年1月22日の施政方針演説はおおむね260〜270文字だった。句読点で言葉を短く区切る傾向も強まり 「ゆっくり、丁寧に話すよう心がけ、テレビの視聴者に伝わるスピーチになっていた」と佐藤氏は評価する。 首相の在任期間が長くなり、答弁に慣れた副作用として「傲慢」な印象を受けるとの声は与党内にも漏れる。3日の予算委では、民主党議員が質問を終え る前に答弁に立ち、発言を始める場面があった。佐藤教授は「相手議員をライバルと思っていない証拠だ。『上から目線』の姿勢は視聴者にも伝わってしまう」 と指摘する。
東教授は語尾に「よ」を付ける話し方に着目する。4日、民主党の大串博志氏とのやりとりの際には「(民主党から改憲草案は) 何も出てないんですよ。出してみてくださいよ」と重ねて迫った。東教授によると語尾に「よ」を付けるのは「力関係で相手に勝っているとの心理の表れ」で、 今国会は昨年に比べて「非常によく使っている」という。
安全保障法制をめぐる昨年の通常国会では、民主党の辻元清美氏に「早く質問しろよ」とやじを飛ばし、抗議を受け陳謝したケースも。今国会はそこまでには至っていないが、4日の衆院予算委で維新の党の松野頼久代表から「議員定数削減をやるのか」と問われると、うんざりした表情で「やるかやらないか、そればっかりですね」。同じような質問を受けた場合、いらだつ言動をのぞかせる。東教授 は「攻撃的な性格がうかがえる」と言う。
答弁で敵対心をむき出しにするのは、民主党議員の質問のときに目につく。
10日の衆院予算委で、高市早苗総務相の放送法をめぐる発言について追及を受けると「高市大臣に聞いてください。呼ばないのは、高市大臣との論争を嫌がっているからですか?」と挑発。3日の予算委で消費増税時の軽減税率の財源を聞かれた際は、米軍普天間基地移設で迷走した民主党政権を念頭に「私たちは『腹案がある』と言って実はなかった、ということにはならない」と痛烈に皮肉った。
施政方針演説で、首相は「挑戦」をキーワードに据えた。演説の中で「国のかたちを決める憲法改正」に言及し、「国民から負託を受けた私たち国会議員は、正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく」と語った。
ある自民党議員は「首相が悲願とする憲法改正に、本格『挑戦』する年になるのか」と身構える。甘利氏の辞任後も安倍内閣の支持率は下がらず、永田町ではなお衆参同日選の臆測が消えないが、首相の言動一つで攻守が大きく変わる可能性をはらんでいる。
■民主・岡田代表の質問は「論理的だがエネルギーない」
野党第1党、民主党の岡田克也代表の「質問力」はどうか。東照二教授は「ロジック(論理)がしっかり通っていて、一つ一つのセンテンスが短い」と分析する。持論はなるべく挟まず簡潔な質問に徹するため、視聴者にとってわかりやすい討論になるという。
一方、課題は「エネルギーのなさ」(東教授)。3日の衆院予算委員会でも、甘利明・前経済財政・再生相の金銭授受疑惑をめぐり淡々とした質問に終始した。 東教授は「丁寧だがおとなしい印象を与え、聞いていておもしろみを感じない。もっと大きな声で糾弾してもよい」と指摘。佐藤綾子教授は「同じペースで腕を振っているが、メリハリをつけて動かした方が聞き手の関心を呼びやすい」と助言する。 ≫(日経新聞電子版)
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