http://www.asyura2.com/16/senkyo202/msg/116.html
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自民党が「立憲主義の観点から憲法9条にわかりやすく自衛隊を明記すべき」。新9条論が利用されている。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/dc7745625d66da2a2e8d156c81821dc7
2016年02月28日 | 安倍自民党の危険性 Everyone says I love you !
安倍首相が今国会であらためて触れ始めた憲法9条の「改正」。
この週末、中谷防衛相や谷垣自民党幹事長らが、異口同音に、
「憲法9条はわかりにくいから改正すべきだ」
と言い出しました。あなた達だからわかりにくいんでしょうと言いたくなるのですが。
まず、中谷防衛相は2016年2月27日午前のテレビ東京の番組収録の中で
「自衛権、国を守ることは明確に考えるべきだ。国民に分かりやすい形で憲法が制定されるべきだ」
「安全保障の基本的なところは分かりやすいように制定すべきだ」
と言いました。
この人にわかりやすいって、どういうレベルにまで落とせばいいのか。
中谷防衛相の「現在の憲法をいかにこの法案に適応させていけばいいのか」発言の衝撃と野党の腰砕け
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/163d52a71f295981331e9ec430739647
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谷垣幹事長は同日のBS朝日の番組の中で
「自衛隊が戦力なのか戦力でないのか、小学生が(条文を)読んで分かりにくいことは事実。憲法を『読んで字のごとく』とするのは大事だ」
と言いました。
ついでに、柴山昌彦首相補佐官も同日、埼玉県川越市で講演し、
「国内では(政府解釈で)軍隊でないと言っても、海外では軍隊として扱われる。残念だが、国民をいわば欺いているのが実態だ」
「自衛隊が憲法に合致しているかと言えば、普通の人や子どもが読めば『おかしい』となるはずだ。政府が自衛隊を合憲としてきた解釈は、非常に苦しい」
と言ったそうです。
小学生には、憲法のすべての条文がわかりにくいと思う。それより早く安倍首相にポツダム宣言を読ませてください。
これらの改憲発言は、実は「護憲派」から出てきた
『戦後日本が平和国家のあるべき姿として受け入れてきた「専守防衛の自衛隊」を明確に位置づける。解釈でも明文でも、安倍流の改憲を許さないための新9条』
という、新9条論とそっくりです。
護憲派の有力な識者たちが次々と
「解釈の余地のない新9条を作る」
と言い出したものだから、改憲派に便乗されているわけです。
立憲主義を貫くために憲法違反の状態をなくすっていうんですが、新9条を作るってのは、つまり改憲するってことですからね。もはや純粋な護憲派じゃありません。
新9条論に反対する。立憲主義の理想は達成できず、危険な改憲に利用されるに決まっていて非現実的。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/e171bfa3b31f371153bf7a99e96b3616
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さて、これらの改憲論のまず第一におかしいのは、法律というのはどれだけ緻密に規定しても必ず解釈の余地はあるのであり、さらにいえば、憲法の場合には解釈の余地があった方が時代に即した人権保障ができるということです。
たとえば、日本国憲法ではプライバシー権や環境権などの新しい人権は具体的に名前を挙げては規定されていないのですが、これらの人権は憲法13条後段の「幸福追求権」の中身として保障されると解釈されています。
憲法13条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
「幸福追求に対する権利」というように弾力をもって規定されているからこそ、名誉権や人格権などどんどん新しい中身が盛り込めるのです。
次におかしいのは、理想と現実がかい離しているから、立憲主義の立場から現実に条文を合わせるという発想です。
だったら、憲法では法の下の平等が規定されているのに、男女間の諸問題は日本国憲法制定以来70年間不平等のままだから、法の下の平等の条文から「性別」を除こうという話になりますか?
憲法14条1項
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
とにかくどこでもいいから憲法を変えたい。
現実は日本国憲法に規定されている条文通りに行っていないことが多々あります。だからこそ、憲法が必要なのだともいえます。
憲法によって権力の手を縛るのが立憲主義なのに、現実が条文とかい離しているから条文を緩くするというのでは、立憲主義の精神にむしろ反します。
確かに自衛隊は憲法9条2項に明らかに違反する存在です。しかし、自衛隊を保有すべきだという意見が多数である。だからといって、わかりにくいからとか現実にあわないからといって9条の方を変えてどうするんですか。
憲法の条文に現実が満たないからと言って条文の方を下方修正ばかりしていては、ちっとも世の中が良くならないではないですか。
自衛隊を9条の条文に明記すれば、より平和になりますか?憲法の要求水準を下げたら、現実はさらに悪くなるでしょう。
わかりにくいままで結構。
我々は理想を現実に合わせるのではなく、理想を目指して現実を変えていくべきなのです。
だからといって、憲法の解釈をいきなり変えて、実質的な改憲をしていいというものではない。
ところで、2016年2月3日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、右翼政治家の稲田朋美自民党政調会長が
「憲法改正は自民党の党是だ。憲法9条第2項の文言について、憲法学者のおよそ7割が自衛隊はこの条項に違反ないし違反する可能性があると解釈している。このままにしておくことこそが立憲主義を空洞化させるものだ」
とたずねると、安倍首相は
「7割の憲法学者が、自衛隊に憲法違反の疑いを持っている状況をなくすべきではないかという考え方もある」
と述べました。
集団的自衛権の行使を閣議決定で認めてしまって立憲主義違反だと批判されている安倍自民党の側が、立憲主義を持ち出すという本末転倒なことになってきているのです。
形式的に立憲主義を持ち出しすことの危険性がここに表れていると言えるでしょう。
うわあ。。。。絶句するしかないツーショット。
安倍首相「学者の7割が自衛隊を違憲としているから改憲」。9割の学者が違憲という法律を作ったくせに。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/db9119759ba17968700eaa751a0efc37
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安倍改憲政権の正体 (岩波ブックレット)
斉藤貴男
岩波書店
日本最高のルポライターによる安倍政権の危険性告発。
安倍政権と日本政治の新段階 新自由主義・軍事大国化・改憲にどう対抗するか
渡辺治
旬報社
護憲派に最も信頼されている憲法学者渡部先生による詳細な改憲の背景解説。
安倍壊憲クーデターとメディア支配―アベ政治を許さない
丸山重威 (著)
あけび書房
戦争法案廃案、安倍政権退陣の闘い、そしてその後の闘い、真に平和で民主的な日本のためを願っての渾身の書。
検証 安倍イズム――胎動する新国家主義 (岩波新書)
柿崎 明二 (著)
岩波書店
「美しく誇りある」父のような国家が国民一人ひとりを子のように指導し、守っていくーー。異次元緩和や賃上げ税制など経済政策から教育、憲法改正、安保法制まで、安倍流国家介入型政治に通底するのは「国家の善意」である。その思考と意志を、国会審議や諮問会議議事録など「首相自身の言葉」から探る。
安倍政権の裏の顔 「攻防 集団的自衛権」ドキュメント
朝日新聞政治部取材班 (著)
講談社
「暴挙の安保法制」はなぜ、いかにして、実現してしまったのか?「言論弾圧」「なし崩し」で国民からもついに総スカンを食らった「安保法制ゴリ押し」の基幹―「集団的自衛権行使容認」の形成過程が目に見えて分かる「永田町・霞が関」水面下の記録!
だいたい、右翼的改憲派に3分の2の議席を握らせないようにするだけでも精一杯なのに、「護憲的改憲派」が3分の2を取ろうだなんて、全く不可能で非現実的。
こちらの点について、現実に理想を合わせた方がいい。
中谷防衛相 憲法9条改正、自衛隊の明確な位置付けが必要
http://mainichi.jp/articles/20160227/k00/00e/010/204000c
毎日新聞2016年2月27日 11時15分(最終更新 2月27日 11時42分)
テレビ東京の番組収録で
中谷元(げん)防衛相は27日午前、テレビ東京の番組で、憲法改正について「自衛隊の存在は意見が分かれる状態だ。国の安全保障の基本的なところは、国民に分かりやすいように制定すべきだ」と述べ、戦力不保持を規定した憲法9条を改正し、自衛隊を明確に位置付ける必要があると指摘した。
ただ、中谷氏は「具体的な改正案を各党で議論し、(国民に)提案すべきだ。時間をかけて丁寧に議論し、決めるべき問題だ」と述べ、具体的な改正項目は夏の参院選の争点にならないという見方も示した。
安倍晋三首相も3日の衆院予算委員会で9条改正に言及している。【村尾哲】
防衛相、憲法9条改正に意欲
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS27H0Q_X20C16A2NNE000/
2016/2/27 10:42 日経新聞
中谷元・防衛相は27日午前のテレビ東京の番組収録で、憲法9条について「自衛権、国を守ることは明確に考えるべきだ。国民に分かりやすい形で憲法が制定されるべきだ」と述べ、改正に意欲を示した。「具体的な改正案を国会での各党の協議で提案すべきだ。時間をかけて丁寧に議論して決めるべきだ」とも語った。
自民党が2012年にまとめた憲法改正草案は「自衛権の発動」などを盛り込んでいる。
憲法9条、分かりにくい…谷垣氏ら改正に前向き
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160228-OYT1T50008.html
2016年02月28日 09時40分
自民党の谷垣幹事長は27日のBS朝日の番組で、憲法改正について、「自衛隊が戦力なのか戦力でないのか、小学生が(条文を)読んで分かりにくいことは事実。憲法を『読んで字のごとく』とするのは大事だ」と述べ、戦力の不保持を規定する憲法9条2項の改正に前向きな姿勢を示した。
2012年の党の改正草案では自衛権や国防軍の保有を明記している。中谷防衛相も27日のテレビ東京の番組で、憲法学者に自衛隊の違憲論が根強いことを踏まえ、「安全保障の基本的なところは分かりやすいように制定すべきだ」と語った。
自衛隊と憲法9条解釈「残念だが、国民欺いてる」 柴山首相補佐官が改正訴える
http://www.sankei.com/politics/news/160227/plt1602270012-n1.html
2016.2.27 17:33 産経新聞
柴山昌彦首相補佐官は27日、埼玉県川越市で講演し、自衛隊と戦力不保持を定めた憲法9条2項の関係について「国内では(政府解釈で)軍隊でないと言っても、海外では軍隊として扱われる。残念だが、国民をいわば欺いているのが実態だ」と述べ、自衛隊を憲法に明記すべきだと訴えた。
同時に「自衛隊が憲法に合致しているかと言えば、普通の人や子どもが読めば『おかしい』となるはずだ。政府が自衛隊を合憲としてきた解釈は、非常に苦しい」と指摘した。
将来の国会発議に向けた改正項目の絞り込みに関し「9条が全然、箸にも棒にも掛からないということでは必ずしもないのではないか」と述べ、9条改正が盛り込まれることに期待感を示した。
首相が9条改憲を訴え 衆院予算委で条項に直接言及
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201602/CK2016020302000256.html
2016年2月3日 東京新聞夕刊
衆院予算委員会は三日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、二〇一六年度予算案に関する基本的質疑を始め、実質審議に入った。首相は、戦力の不保持を規定した憲法九条二項について「七割の憲法学者が、自衛隊に対し憲法違反の疑いを持っている状況をなくすべきだという考え方もある」と述べ、改憲の必要性を訴えた。
首相は、集団的自衛権の行使容認を柱とした安全保障関連法について「違憲」と判断する憲法学者が多いことに関連し、「憲法学者の七割が自衛隊の存在自体に違憲の恐れがあると判断している。自衛権の行使そのものが違憲だと解釈している以上、当然、集団的自衛権も違憲になるんだろう」と指摘した。
首相は、自衛隊は違憲ではないとした現行の政府解釈を説明。その上で、九条改憲で自衛権や国防軍創設を明記した自民党の改憲草案について、「党として将来あるべき憲法の姿を示している。私たちの手で憲法を変えていくべきだという考えで草案を発表している」と強調した。
国会での改憲発議については「国会は国民に(改憲の)判断を委ねるための発議をするだけだ。国民に決めてもらうことすら国会議員がしなくていいのか。責任放棄ではないかと自民党の国会議員が考え抜いて、われわれの考え方を(草案で)示した」と説明した。
自民党の稲田朋美政調会長が「現実に合わなくなっている九条二項をこのままにしておくことこそが立憲主義の空洞化だ」と、九条改憲をただした質問に、首相が答弁した。
首相は改憲について、先月四日の年頭記者会見で、夏の参院選の争点にする考えを表明。先月二十二日の施政方針演説では「正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく。その責任を果たしていこう」と各党に呼び掛けるなど、たびたび前向きな姿勢を示してきた。
ただ、どの項目の改憲に優先して取り組むかは明示していない。この日も「具体的な改正内容は、国会や国民的議論と理解の深まりの中でおのずと定まってくる」と答弁。同時に「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義など現行憲法の基本原理を維持することは当然だ」とも強調した。
<憲法9条> 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
谷垣自民党幹事長「自主憲法つくる」 9条明文改憲・緊急事態条項に言及
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-02-28/2016022802_03_1.html
2016年2月28日(日) しんぶん赤旗
自民党の谷垣禎一幹事長は27日に出演したBS朝日の番組で「マッカーサーの占領下で憲法をつくったのはおかしい。自主憲法をつくる必要がある」と発言するなど明文改憲が必要との認識を示しました。有事に国民の人権を停止し、首相に権力を集中する「緊急事態条項」にも言及しました。
番組で谷垣氏は、自民党の改憲草案が、憲法9条を改定して自衛隊を「国防軍」に位置づけようとしていることなどを念頭に、「(公布から)70年たつと憲法が、現状に合わないところがかなり出てきている」「(9条を)変えたほうがよいと思う」と述べました。
「緊急事態条項」について谷垣氏は、阪神・淡路大震災や東日本大震災などを口実にして、「非常事態に国家がどういう権限を発動できるか憲法で書くべきだ」と主張。災害対策は「緊急事態条項」がなくても「法整備」などで可能だと指摘されると、「そういう議論が何を狙っているか。憲法『改正』に踏み込みたくない考えで言っている方もいる」と決めつけました。
自民党・改憲草案は「緊急事態条項」について「外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱」などの「緊急事態」において、総理大臣が「緊急事態」を宣言したうえで、内閣が法律と同一の効力を持つ政令を制定できるとして、国会の判断なしに人権制限も可能としています。また「何人も…国その他公の機関の指示に従わなければならない」と明記しています。
これに対して憲法学者などからは、憲法の効力を停止し、戦争法のもとで「戦争する国づくり」を進めるため、情報や物資を統制し、国民動員の体制をつくるものだとの批判が上がっています。
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