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この年金制度改革法案は噴飯物だ
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/02/26/post-3985/
26Feb2016 天木直人の公式ブログ
きょう2月26日の東京新聞が書いた。
政府が今国会に提出する年金制度改革関連法案の全容が25日わかったと。
私がその記事で注目したのは次のくだりだ。
すなわち、「将来世代が受け取る年金水準を確保するため、高齢者への給付を抑える仕組みを2018年度から強化する」となっている。
とんでもない年金制度改悪だ。
自分が高齢者になるから怒るのではない。
これはいかさまだから指摘するのである。
将来世代と高齢者たちの間の年金格差をなくせ、というのは、一見もっともに聞こえる。
しかし、年金制度の決定的なからくりは、年金支払い開始時期と年金受給開始時期の間に、何十年もの大きな年月の差があることにある。
年金制度をつくった厚生官僚がこううそぶいたと言う話は、年金積立基金が厚生官僚の無駄遣いに食い物にされている事が話題になった時に、暴露されたことだ。
はたして何人の国民がそれを知っているかだ。
つまり年金を支払う時はずっと先の事だから、今使える金は余るほどある、だから何に使ってもかまわない、どんどん使えと。
そうなのだ。
年金積立金は、当面の年金支払いには何の支障もないほど巨額であり、いまでも余っている。
だからこそ株の運用などという無駄遣いが許されるのだ。
そして大損をしても当面の年金支払いには何の支障もない。
だから、実は高齢者の年金支払いなどは減らす緊急必要性はどこにもないのだ。
その一方で、若い世代に年金支払いを開始するのは数十年先だ。
しかも年金は容赦なく若者から取り立てている。
そして、年金支払いはここ10年がピークだ。
一番人口の多い団塊の世代はやがて消滅し、あとは年金支払い額は減る一方だ。
予算はゆとりがでてくる。
年金積立の運用、管理さえまともに行えば、高齢者の年金抑制など行わなくても、そして世代間格差なしに、十分可能なのである。
若者が将来年金を受け取れなくなるという話は、いまの高齢者の年金支払い負担とは、何の関係もない話なのだ。
年金制度改革という国家的詐欺が再び2018年度から大手を振って行われようとしている。
年金制度の抜本的改革がいつまでたっても行われないのは、政治の怠慢であり、官僚の作為的な国民への裏切りである。
国民の暮らしは、政治家と官僚のために苦しくさせられている(了)
◇
年金抑制強化、18年度から 政府、今国会に法案提出
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201602/CK2016022602000130.html?ref=rank
2016年2月26日 東京新聞
政府が今国会に提出する年金制度改革関連法案の全容が二十五日、分かった。将来世代が受け取る年金水準を確保するため、高齢者への給付を抑える「マクロ経済スライド」という仕組みを二〇一八年度から強化。パート従業員らの厚生年金加入を拡大し、一六年十月から、労使の合意があれば従業員五百人以下の企業でも可能にする。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)への合議制導入など、組織改革は一七年秋に実施。自民、公明両党の党内手続きを経て、三月上旬にも閣議決定する。
高齢者への年金給付は物価や賃金の変動に合わせて毎年度改定される。マクロ経済スライドは、物価などの伸びよりも給付を低く抑える仕組みで、少子高齢化対策で〇四年に導入された。ただ物価が下がるデフレ時には、給付が低くなり過ぎないように、この仕組みを適用しないルールだ。これまでは一五年度しか実施されていない。
改革案では、デフレ時に見送った「抑制分」を翌年度以降に繰り越し、景気回復で物価や賃金が上昇局面に転じたら、まとめて適用する仕組みにする。
パートなど短時間労働者は一六年十月から、従業員五百一人以上の企業で厚生年金への加入が決まっているが、従業員五百人以下の企業でも労使の合意で加入できるようにする。自営業者や非正規労働者が加入する国民年金では、一九年度から女性の出産前後計四カ月間の保険料納付を免除。財源として全体の保険料を月百円程度値上げする。
年金積立金を株式や債券で運用するGPIFの組織改革は一七年十月に実施。理事長に権限や責任が集中する体制を改め、新設の「経営委員会」が資産構成割合などの重要事項を決める合議制とする。焦点だった株式の直接売買解禁は見送った。
日本年金機構で複数の職員宿舎が使用されていない問題を受け、不要財産を国庫に返納できるようにする内容も盛り込まれた。
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