http://www.asyura2.com/16/senkyo201/msg/832.html
Tweet |
報道ステーション 2016.02.25
9条の戦争放棄の条文は誰の提案で生まれたのか。
GHQのマッカーサー最高司令官だったのかそれとも当時の幣原総理だったのか。
今回、発見した音声データには憲法調査会が開いた公聴会でのある証言が残されていた。
憲法制定当時中部日本新聞の政治部長だった小山武夫氏のものだ。
≫調査会はGHQの最高司令官を務めたマッカーサー本人からも書簡で直接証言を得ていた。
≫今回、憲法調査会の音声データを発見したジャーナリストの鈴木昭典さんは16歳のとき、新聞で初めて新憲法について知った。
当時の1面に象徴天皇、主権在民戦争放棄いわゆる3原則が躍っていた。
≫憲法調査会が始まって3年。
憲法改正を目指した岸総理は日米安保条約改定に反対する声が日本を覆う中退陣に追い込まれた。
代わって誕生した池田政権は所得倍増を掲げた。
時代が安保から経済へと移り行く中で憲法調査会は更に4年続く。
しかし、憲法を改正するのか、しないのか。
結局、結論を出さないまま幕を閉じた。
調査会の会長、高柳氏は最終盤でこう述べていた。
≫第9条は1つの政治的宣言であると解釈すべきである。
≫憲法調査会が幕を閉じてから半世紀。
再び反対の声が国会を取り巻く中安倍総理は安保法を成立させた。
そして、祖父が果たせなかった憲法改正への道を突き進む。
≫木村さん、ご専門の立場でぜひお伺いしたいところいっぱいあるんですけど私、まず驚いたのは今と59年前が本当に合わせ鏡になっていると。
それからこれは私の感覚ですけれどもやっぱり、戦争責任があるといわれていた人たちあるいは公職追放組。
そういう方々には私憤や怨念やいろんな思いがGHQに対してもアメリカに対してもあったかもしれない。
そういうものが憲法改正して自分たちの憲法を作るんだというところにやっぱり感情的に感情的じゃないといっても感情的に聞こえるところがある。
ビックリすることだらけだったんですけど。
≫やはり、押し付け憲法論のまま思考停止している人が結構いるということだと思うんですけども。
また安倍首相も国会で押し付け憲法論を振りかざすまでにいたっていますが今の憲法がGHQの押し付けだというのは過程の議論としては不十分と言わざるを得ないと思います。
まず日本政府は太平洋戦争を終結するためにポツダム宣言を受諾したわけですがそのポツダム宣言には民主主義の復活効果それから基本的人権の保障の確立が条件とされていてこれは国際社会の当然の要求であると同時に当時の国民の願いです。
GHQは日本に憲法改正を望んでいたんですがしかし、その内容が民主主義の復活強化という部分にはあまりにも不十分だったということで原案を作るに至ったわけですね。
また、そのあとにこれは英語で書かれていて日本法に明るくないということですから日本の官僚や政治家が翻訳作業や日本法との整合性をとる。
ここでしっかり日本にふさわしい原案を政府案として作って帝国議会に提出したわけです。
更にその帝国議会は日本初の男女普通選挙で選ばれた帝国議会の議員たちが審議をして成立したということですからこれを押し付けだと評価するのは当時の国会議員、官僚そして、彼らを選挙で選んだ国民への侮辱になっているということに気づくべきですね。
≫そういう捉え方ですね。
≫もちろんGHQの占領が終わった段階で改めて見直そうという動きがあることは理解できるんですがしかし、なぜ改正が行われなかったのか。
それは、自民党内の改憲派が望むような改憲案が国民が支持してこなかったということであって70年近くにもわたって憲法が改正されなかったのはまず、日本国憲法が世界に照らしてもかなり優秀だったこともありますが更に国民が望むようなよりよい憲法にするような提案を国会議員がしてこなかったということだと思います。
国民主権原理のもとでは憲法というのは国家が憲法を乱用して、国民の自由、権利を侵害することを防ぐためにあるわけです。
ですから憲法改正を実現したいのであればこれは押し付け憲法論というのをアピールするのではなく憲法に対する感情的な反発ではない。
どんなことなのか。
これを考えてアピールすべきだと思いますね。
≫そこですよね。
さっきのああいう議論を聞いていますと女性の方があの戦争の悲惨さ国民はどう味わいをしたか。
それがどういう今心境になっているかとおっしゃっていて非常に印象に残りました。
そのほかの改憲の方々の話を聞いていると国家と自分というのを同一視して。
まず国家としてどうなんだとなるんですがそれも大事かもしれませんが国民1人で構成されている国民のための国家だと考えたときに戦争にいって死んだ人悲しい人、行かなかったけどどれだけ苦しい思いをしたかそういった人を考えたら、そう簡単にいろんなことは大成できなかったんじゃないかなと思います。
≫憲法はその国をその国たらしめているものです。
将棋が将棋のルールなしに存在しないように国家というのは憲法なしには存在しないわけですし国家を大事にするということは憲法を大事にするということ。
今の憲法に憎しみを持ってる方はそれを解放しないと、それから解放されないと、建設的な改憲論は永遠に不可能だ。これをまず自覚すべきだと思う。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK201掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。