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北の暴走を口実に 安倍政権が目論むミサイル防衛4兆円計画
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/175953
2016年2月24日 日刊ゲンダイ
海上自衛隊観艦式の安倍首相とイージス艦あたご(C)日刊ゲンダイ
北朝鮮の暴走を口実に、安倍官邸が弾道ミサイル防衛(BMD)を加速させている。政府が準備を始めた2004年度以降、すでに想定の2倍規模の予算を投入。08年4月の国会答弁で「8000億円から1兆円程度」としていたBMD整備費が、16年度予算案を含めると累計で1兆5800億円にも上り、さらに膨らむ公算大なのだ。
現状のBMDは海上自衛隊のイージス艦4隻に搭載したSM3ミサイルと、全国に34基展開する地上配備型のPAC3ミサイルの2段構え。再登板した安倍首相はBMD強化に前のめりで、SM3搭載のイージス艦を8隻体制に増やすことを決めた。拍車を掛けているのが北朝鮮の事実上のミサイル発射で、米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD=サード)」の導入まで検討しているのだ。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏はこう言う。
「THAADはSM3とPAC3の中間的な位置付けですが、導入によって防衛力が何%アップするというのか。費用対効果は大いに疑問です。08年に3基購入したUAEは70億ドル(約7800億円)を支払ったとされています。国土や海岸線、中核都市の数からいって、日本に配備するなら少なくとも5基。それだけでザッと120億ドル(約1兆3400億円)になります。THAADの運用には1基18億ドル(約2000億円)といわれるXバンド・レーダーが必須。現在は空自の車力基地(青森)と経ケ岬基地(京都)にしかないので新たに3基が必要になり、6000億円ほどになります」
実現すれば、BMD関連費は当初予算の4倍強。消費増税を強いておきながら、防衛費には大盤振る舞いなのだから考えられない。当事者の自衛隊からも嫌がられているというからタチが悪い。
「THAADの引き受けをめぐって陸自と海自のさや当てになりそうです。どこも人手が足りず、任務が増えるのを嫌がっている。SM3はイージス艦と一体なので海自扱いになり、PAC3は前身のPAC2が基地防衛を目的としていたので空自に回された経緯があるのです」(防衛関係者)
相次ぐ閣僚らの失言などで国会審議はモタついているが、3月1日の衆院本会議で16年度予算案の採決が決まった。ドサクサに紛れて通したら、血税がまたムダになる。
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