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創価学会の有志が反対の署名運動を始めた。そこにはどんな思いが(※イメージ)
創価学会有志が辺野古めぐり署名活動 学会広報「認めていない」〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160222-00000012-sasahi-soci
AERA 2016年2月29日号より抜粋
沖縄・辺野古新基地建設に対し、連立政権を組む公明党の支持母体、創価学会の有志が反対の署名運動を始めた。どんな思いからなのか。
「止めよう! 辺野古埋め立て」とアピールするデモに合流した、赤、黄、青の三色旗。 1月24日、辺野古新基地建設反対を訴える市民グループが企画した東京都新宿区でのデモ。創価学会のシンボル、三色旗を模したプラカードには「辺野古新基地NO」の文字。「沖縄の平和を願い行動する創価学会有志の会」(以下、有志の会)の首都圏在住メンバーの手づくりだ。
有志の会はこの日から、政府や公明党に対し、辺野古新基地建設の撤回などを求める署名運動をスタートさせた。中心メンバーは15人ほど。学会員同士のあつれきを避けるため、現段階では氏名公表を控えている。このうちの一人が取材に応じた。
Aさんは美しい海にひかれ、毎年のように沖縄を訪れていた。沖縄の歴史や文化を学ぶうち、辺野古の問題にも関心を持つようになった。
「本土の人間としてこれ以上、見過ごすことはできない」
Aさんが奮い起こされたのは、昨年11月17日のこと。辺野古の新基地建設に向け、公明党の石井啓一国土交通相が翁長雄志(おながたけし)・沖縄県知事を相手に代執行訴訟に踏み切った瞬間だという。
「私たちが力を合わせて国会に送り出した石井さんが、沖縄を弾圧する先頭に立っている」と考えると、「沖縄の人たちに本当に申し訳なく、悲しい思いになった」。
Aさんは首都圏のメンバーとともに、学会内で党本部の方針に異議を唱えることを決意した。背景には、創価学会の池田大作名誉会長の教えに忠実なのは、辺野古反対を訴える自分たちのほうだ、との確信がある。
池田名誉会長は沖縄に対する思いがひときわ強く、著書にも「『20世紀にどこよりも苦しんだ沖縄』を『21世紀にどこよりも幸せにする』ために全身全霊を傾けなければ日本に平和はない」と記している。池田名誉会長が唱える「人間主義」や「平和主義」が沖縄では踏みにじられている、と有志の会メンバーは憤慨している。
公明党は、沖縄県本部が辺野古新基地建設に「反対」だが、東京の党本部は自民党とともに「推進」のスタンスで、地元と中央の間でねじれが生じている。
有志の会メンバーは「今後も首都圏でのデモに参加し、署名運動を広げていく。署名数を増やすことだけを目指すのではなく、一人ひとりの学会員の心に働きかける」方針で一致しているという。署名は学会員に限らず募集しており、2月18日現在、651人分集まった。政府の動きを見据え、公明党本部に提出する。
創価学会広報室は取材に対し、辺野古新基地建設について「国政に関わる施策であり、推移を見守っております」と回答。有志の会の活動については「こうした活動を認めておらず、当会会員を対外的に表明したり、三色旗を政治目的に使用したりすることは遺憾」としている。
(アエラ編集部)
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