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「丸山和也 オフィシャルブログ「みんなで創ろう感動と挑戦」Powered by Ameba」より
黒人差別の丸山議員が「民主主義は戦勝国の論理」とトンデモ発言…自民党に蔓延する「国民主権廃止」思想
http://lite-ra.com/2016/02/post-1995.html
2016.02.21. 丸山議員が「民主主義は戦勝国の論理」 リテラ
「例えばいま、アメリカは黒人が大統領になっているんですよ。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ。はっきり言って」
自民党の丸山和也参議院議員がアメリカのオバマ大統領を念頭に「黒人奴隷」と発言した問題は、海外メディアでも「日本のトランプ氏?」(CNN)などと報じられ波紋を広げている。丸山議員は「大変誤解されている」「批判は不条理で非常に怒りを覚える」などと逆ギレしているが、発言が人種差別を想起させると考えもしなかった時点で、人権問題に対する意識があまりにも低すぎると言わざるを得ない。
だが、実は、丸山議員は今回の「オバマは黒人奴隷」発言以前にも、こんなことを言っていたのをご存知だろうか?
〈参議院予算委で、一年間民主主義とは何かを長谷川三千子先生を講師に勉強したことを述べたが、いわゆる民主主義は第一次世界大戦の戦勝国を正当化するために作り出された用語であることを学問的にしった。17条の憲法や五カ条のご誓文の優れて真に民主的なことについても。〉(丸山氏のツイッターより、2013年5月16日)
……いったい、何を言っているのだろうか、この人は。「民主主義は第一次世界大戦の戦勝国が正当化するために作り出された用語」だって? そんなわけがないだろう。
そもそも、民主主義(デモクラシー)の語源はギリシャ語の「デモクラティア」(民衆による支配)だ。古代ギリシャにすでにその萌芽が見られ、また、現在でいうところの民主主義も、そのエートスはロック、ルソーの影響をうけたアメリカ合衆国憲法やフランス革命にあらわれている。いうまでもなく、第一世界大戦よりも100年以上も前の話だ。
しかし、丸山氏はこうした史実を無視しておいて、「17条の憲法や五カ条のご誓文の優れて真に民主的」などというのだから、もはや意味不明だ。ちなみに、聖徳太子の17条憲法はそもそも為政者を縛る「憲法」ではなく、役人の行動を規定した「法」である。しかも、その第3条には「承詔必謹。君則天之。臣則地之」とあるが、これは「命令は絶対である。君主が天で臣下が地だ」という意味。「民主主義」を政治上の概念としてとらえれば、それは立憲主義と密接的に結びつき、専制主義を回避して大衆の政治的意思を自由にすることであるから、どう考えても17条の憲法は「民主的」ではない。
念のため確認しておくが、丸山氏は法律の専門家であるはずの弁護士で、再選経験のある国会議員である。そういう人がこんな陰謀論まがいを喧伝していること自体、いまの自民党のレベルが相当悲惨なことになっている証明だろう。
しかも、この陰謀論をふきこんだのは、あの長谷川三千子・埼玉大学名誉教授だ。長谷川氏といえば、日本会議代表委員も務める極右論客で、自民党下野時に結成された「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」では代表幹事になるなど安倍首相とも昵懇の仲。安倍政権のタカ派政策の思想的支柱とも呼ばれている人物だ。そんな長谷川氏の“民主主義観”や“人権観”はこのとおりである。
〈現代の民主主義理論は、広く「国家」のうちに錯乱を持ち込んだだけでなく、家族の内側にまで入り込んで、そこに「権力者に対する闘争」のドグマを植えつけようとしている〉
〈いまわれわれが「人権」という名で呼んでいるものは、すべて丸ごと無効である〉(『民主主義とは何なのか』文藝春秋)
その凄まじさに腰を抜かしそうになるが、しかも、長谷川氏は、なんと日本国憲法の第1条で規定されている「国民主権」までも否定したいらしい。さすがにそこまでは……と思うだろうが、いや、実際にそう明言しているのだ。
12年5月、長谷川氏はWeb放送サイト「AJERcast」で、ネット右翼からも人気の憲政史研究者・倉山満氏と対談しているのだが、そこで「本当は怖い国民主権」なるお題目のもと、こんなことを語っている。
「(フランス革命では)なんで王様の首を切らなきゃいけないのか、という話になったときに、まあ、われわれの常識だったら、王様はこんなに悪いことをいっぱい計画していて、いまここで殺さないと、もうものすごく悪いことをこの先やるから、とか、なんか理由がいりますよね? キチンと理屈が通った話。ところがね、国民主権ってそれがいらないんです。国民がなにかしたいと思ったら、それがもう善である。それで、ゆけー!ってことになる。人を何人殺すのもオーケイ。そういう、なんていうか、いい悪い関係ない。国民がそれを望むか望まないか、それだけが大切っていうのが、国民主権の原理なんです」
……いや、もしかしたらポピュリズムのことを言いたいのかしれないが、どう考えてみても極論すぎるだろう。日本は法治国家だし、憲法にも武力行使を許容するような革命権は国民に保障されていない。だが、まだまだこれは序の口だ。問題は対談の最後。倉山氏から「日本国憲法は絶対的に民主主義、国民主権、これを永久に変えてはならないものだ、というふうになっていますけど、これはどうなんでしょうか?」とふられた長谷川氏は、はっきりとこう述べたのだ。
「これはもう、永久に変えなかったりしなかったら大変なことになる。こういうものは永久に廃止すべきだ、という議論をすべきだと」
つまり、長谷川センセイは“日本国民から主権を奪いとれ!”とおっしゃっているのである。ここまでくると、民主主義を敵視しているとかそういう段階じゃなく、完全に独裁政治を望んでいるとしか思えない。身震いするような話である。
だが、真の恐怖は、憲法改正を党是とする政権与党の自民党が、こともあろうに長谷川氏を国会に招聘して、そんなご高説を賜っていた、という事実だろう。あなたたち、まがりなりにも「代議士」を名乗っているはずなんですけど……というツッコミも、もはや虚しく空を切ってしまう。
そういえば、丸山議員がこのたび「オバマは黒人奴隷」発言をしたのも、参院の憲法審査会でのことだった。安倍政権を放置していたら、それこそ日本国民の主権は「永久に廃止」され、人権も「丸ごと無効」になってしまう可能性だってある。
(宮島みつや)
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