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北方領土の日(2月7日)には「北方領土返還要求全国大会」でスピーチした安倍首相【PHOTO】gettyimages
安倍首相が内に秘める「米ロを取り持つのはオレ」という野心 本気度マックス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47982
2016年02月20日(土) 歳川隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス
■安倍首相が重視する数々の「節目」
安倍晋三首相が対ロシア関係進展に向ける意欲は半端ではない。安倍首相の父・故安倍晋太郎元外相のDNAを継承していることが、大きく影響していることは間違いない。
安倍晋太郎氏は1991年5月15日、67歳で亡くなった。今年は没後25年の節目である。晋太郎氏が外相時代、北方領土返還と日露平和条約締結に強い意欲を持っていたことは周知の通り。
亡くなる直前、来日したゴルバチョフ・ソ連大統領との会談が最後の晴れ舞台となった。身体が衰えきった晋太郎氏を車椅子に乗せて会談の場に連れてきたのが、当時、晋太郎氏の秘書だった晋三氏である。
そもそも晋太郎氏は、ロシア(当時・旧ソ連)には『毎日新聞』政治部記者時代に外務省担当として、1956年10月の「日ソ共同宣言」(鳩山一郎首相とブルガーニン首相が調印)をスクープしたという因縁がある。
さらに言えば、今年は国交回復を果たした「日ソ共同宣言」調印60周年でもあるのだ。安倍首相が「節目」を重視していることは自明である。昨年2015年は、敬愛する祖父・岸信介元首相が成し遂げた60年日米安保条約改定から55年、岸氏が幹事長として実質采配を振るった55年保守合同・自由民主党誕生から60年目であった。
こうした「岸DNA」が、安倍首相をして解釈改憲を経て昨年9月の安全保障関連法成立に固執させたのは明らかだ。改めて指摘するまでもなく、岸元首相が晩年「遣り残した」こととして挙げたのが憲法改正であった。
■プーチン大統領の訪日は10月か
安倍首相が現在、政治生命を賭けて傾注しているのは、アベノミクスの成否に関わる現下の円高・株安のなかでの景気回復であると同時に、5月26〜27日に開催される伊勢志摩G7サミット(主要7ヵ国首脳会議)を議長として成功裏に終えることである。
世界的な景気落ち込みが深刻化する現状打破のために自らが強力なリーダーシップを発揮して経済・エネルギー・外交・安全保障・環境など喫緊のグローバルイシューについて、G7の場で論議を深めて、先行きの展望を示したいと熱望しているのだ。
実は、安倍首相の野心はそれだけではない。伊勢志摩サミットにロシアのプーチン大統領をオブザーバーとして招請して、クリミア半島併呑=ウクライナ情勢で対立が決定的になったロシアと欧米諸国、とくにプーチン大統領とオバマ米大統領の間を取り持つことを目指しているのだ。
もちろん、そう簡単なことではない。だが、安倍首相の本気度はマックスまで上昇している。ポロシェンコ・ウクライナ大統領の4月中旬の訪日が予定されているが、それも安倍首相の5月大型連休中(4月29日〜5月5日)の欧州歴訪と無関係ではない。
安倍首相は、G7メンバー国であるドイツ、フランス、イタリア、英国、そして欧州連合(EU)本部があるベルギーを訪問するが、帰途ロシアのソチに立ち寄ってプーチン大統領と会談する。
メルケル独首相、オランド仏大統領、レンツィ伊首相、キャメロン英首相、そしてトゥスクEU大統領とユンケルEU委員長とそれぞれ会談するが、G7サミットの議題確定と共にプーチン招請を打診する。
最大の難関は、言うまでもなくオバマ大統領である。安倍首相は3月31日〜4月1日にワシントンで開催される核安全保障サミットに出席するため訪米し、帰途カナダの首都オタワに寄りトルドー首相と会談する。G7メンバー国トップ全員と事前の協議を行うのだ。
ところが、である。これまでに日米外交当局は安倍・オバマ会談の日程調整を続けてきているが、現時点で米側が日時を提示していないのだ。オバマ大統領が、安倍首相との会談でプーチン招請を打診されることを忌避しているからだとされる。
プーチン露大統領の日本公式訪問は、先に触れた「日ソ共同宣言」が調印された60年前と同じ10月が有力視される。それはともかく、伊勢志摩サミット後は直ちに選挙モードになる。参院選シングルであれ、衆参ダブル選挙であれ、安倍首相はG7サミットの「成果」を前面に押し出して選挙戦に臨む腹積もりであることだけは確かだ。
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