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株価下落の損失で年金減額もあり得ると口走った安倍首相−(天木直人氏)
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17th Feb 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
こんなとんでもない発言を安倍首相が国会の場で口走っていたとは知らなかった。
きのう2月16日の毎日新聞が小さく書いた。
安倍首相は15日の衆院予算委員会で、
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用が長期にわたって不調だった場合、
年金支給額を減じる事も有り得ると。
こんな事を安倍首相は口を避けてもしゃべってはいけないはずだ。
たとえウソであっても、株価の上がり下がりは長期的に見なければならず、
株価の変動によって年金積立金が減じることはない、と言わなければいけない。
たとえウソであっても、万が一年金積立金が減じても、
年金支給額は減らさない、と言わなければいけない。
それなのに、株価が下がれば年金支給額も減らすこともある、と言ったのだ。
これは、一国の総理が年金詐欺を認めたようなものである。
この重大な失言、暴言を、もし各紙が一面トップで報じたらどうだろう。
フザケルナと国民暴動が起きてもおかしくはない。
各紙は年金積立基金の株式運用を止めろと、大きく書かなければいけないのだ。
ところが各紙はこの安倍発言をほとんど報じない。
それどころか、直接売買解禁を見送るとか、GPIFの組織を改革するとか、
年金積立金の活用を前提とした対応策ばかりを報じている。
もはや安倍政権は確信犯だ。
アベノミクスを成功させるためには国民のカネまでも政府が強奪して、
流用してもかまわないということだ。
とんでもない首相であり、それを擁護するメディアである。
そんな安倍政権をボイコットしようとしないばかりか、
高支持率を与える日本国民もまた、とんでもない国民である。
◇
GPIF、想定利益出ないなら年金支給額に影響
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160216-00000023-economic-bus_all
エコノミックニュース 2月16日(火)11時18分配信
安倍晋三総理は15日の衆院予算委員会で民主党の玉木雄一郎議員が「年金保険料収入が一定額で止まる場合、将来の年金減額があり得るのではないのか」と質したのに答え「GPIF運用は長いスパンで見るから、その時々の損益が直ちに年金額に反映されるわけではない」としながらも「想定の利益が出ないなら当然支払いに影響する。給付に耐える状況にない場合は給付で調整するしかない」と給付減額もあり得る可能性に言及した。
玉城議員は「株式への投資比率を上げたことで底が抜ける確率が上がっているのではないか。将来にリスクにさらさないで、国民の大事な年金資金の安定運用をお願いしたい」と年金資金の安定運用を強く求めた。
またマイナス金利政策に関して「長期国債がマイナス金利になったことから、満期まで持てば損が出るような商品を日銀がいっぱい買っている。含み損をカバーしきれるのか」と提起。日銀の黒田総裁は「長期国債の取り扱いは今後出口の問題も含めてさらに議論していきたい」と答えるにとどまった。(編集担当:森高龍二)
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