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2016年02月08日 「ジャーナリスト同盟」通信
<軍拡・軍靴の音ひたひたと>
旧暦大みそかの2月7日を筆者は、1年に1度の「飲んで餃子を食べ、おしゃべりして」楽しく過ごした。夜間、ネット新聞を開くまで北朝鮮の「人工衛星」実験に気付かなかった。韓国は当然のことながら、日米の空騒ぎが幕を閉じていた。異様な東京の反応を冷静に分析すると、その背後の狙いが見えてくる。そう、改憲軍拡の足音がひたひたと聞こえてくるだろう。東京の空騒ぎには、怖い極右の野望・財閥の狙い、彼らに利用される日本の新聞テレビがくっきりと映る。
<裏がある米日の異常反応>
日米が争って北朝鮮のミサイル実験について、怒りの行動を起こしている。毎度のことである。やむなく国連も強く非難した。ワシントンの大使は「前例のない措置をとる」と言明。安保理も新たな制裁決議を目指す、と表明した。
日本政府は、2月8日の衆院予算委員会で「毅然と対応する」と官房長官が発言した。一応は、もっともな対応であろうが、彼ら好戦派勢力は内心喜んでいるだろう。
愚かすぎる北の指導者を利用して、東京は改憲軍拡の波を高く巻き起こしている。ワシントンの戦争屋は、韓国や日本などへの迎撃ミサイルなど武器弾薬輸出を正当化させて満足であろう。
日韓から金を吸い上げる戦争屋なのだ。なぜ、これくらいの知恵が新聞テレビにないのであろうか。悔しい限りだ。
<北京は賢く冷静・無視>
その点で、北京は冷静に対応した。彼らの警戒心は、北を口実にする東京とワシントンの挑発行動である。
「日本やアメリカは年中、人工衛星を打ち上げている。宇宙は日米の独擅場ではない。我々にも」といわれてNOとはいえない。「中止させるのであれば、自分たちが先に止めるべきだ」と反論されたら、ぐうの音も出ない。
北京の説得工作の辛い点でもある。日米に歩調を合わせるわけにもいかない。賢くも冷静に対応することが好ましい、と孫子の兵法は教えている。
現に7日の大みそかでの日米韓の空騒ぎを、北京は敢然と無視した。すくなとも市民は、冷静にやり過ごした。国営テレビは、もっぱら各地の大みそかの風景を流し続けた。
人々が夜間、餃子を作っているさなかには、日本で恒例化しているNHKの紅白歌合戦のような、特集番組が組まれていて、人々は北のミサイル実験を知らずに過ごした。
<雀の丸揚げに舌鼓>
玄愛華宅での大みそか風景を昨夜、帰宅して書いたのだが、一つ印象に残った料理を紹介しておく。
末っ子の息子の嫁さんが持参した、雀の丸揚げ料理のことだ。彼女の父親がカスミ網で捕獲したものだろう。毛をむしって内臓を取る。それを油で揚げたものだ。豚のような油ぎっていないため、さっぱりした肉の感触がいい。骨も砕いて食べることが出来る。珍味な蛋白源である。
1953年の大躍進時代を思い出してくれた長兄と長女が、筆者に教えてくれたのだ。当時は、革命直後の中国に食べるものが少なかった。農家の穀物を食べる雀は害鳥だ。
住宅の屋根裏にたくさんの雀の巣があった。人々は、大人も子供も日曜日に総出で、雀を捕まえた。どうするか、銅鑼や太鼓を打ち鳴らして屋根裏から追い出すのである。一種の遊びのような風景だが、大人たちも必死だった。
飛び回るうちに、雀は力尽きて地上に落下した。そこに子供たちは飛びついた。雀は毛をむしり取られ、内臓を取って、串に刺して火で焼いて食べた。
<7日から8日未明にかけて>
旧正月を告げる人々の風習は、日本に比べると贅沢である。爆竹を鳴らし、花火を打ち上げて春節を祝うのだ。
火薬・花火は中国が発明・発祥地である。日本では花火師でないと、花火を打ち上げることは出来ないが、本場の中国は違う。家族・子供たちのために爆竹を鳴らし、花火を打ち上げて、新しい年の幸運を呼び込もうとするのだ。
大みそかの夜になると、あちらでも、こちらでも爆竹と花火が共演する。火災ややけど、それに大気汚染を理由に、当局は自粛を呼びかけるが、効果はわずからしい。
新年を迎える時点で、花火の数は頂点に達する。左右前後、目の前や背後でもドカン、ドカンと打ち上げる。時計の針が12時を過ぎても止まらない。
12時前にベッドに入ったが、とても寝ていられない。天窓からも美しい光の輪が点滅してくれるのだ。日本だと、花火会場に押しかけて見物するのだが、ここ北京郊外は違う。
高層マンションが邪魔をする場所もあるが、幸運な家庭もまだ多い。幸い、西風が吹いて東方に煙を運んでくれた。8日も快晴の北京である。北のミサイル騒動は、庶民にはまったく届かなかった。
2016年2月8日(旧暦元旦)記(武漢大学客員教授・日本記者クラブ会員)
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