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野党連合にしがみつく人たちへ
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2016-02-08 反戦な家づくり
あえて、挑発的な表題にしてみた。
野党連合が悪いというわけではない。
野党連合にこだわって、それだけに時間を費やすのは無駄だ、といいたい。
自公を対極として、その中間のプラスマイナス0よりもこちら側の存在ならば、しつこく共闘を呼びかける価値はある。
しかし、民主党はどうひいき目に評価してもマイナス30くらいのもの。本音で言えばマイナス70だ。
(それでも自公よりはマシだけど)
非大維新は見た目はマイナス40だけど、本音でもマイナス40。つまり、見た目と実体の落差はない。
おおさか維新はマイナス99。実質はマイナス110だけど、まだ権力を持っていないから99。
究極敵なのか味方なのかの境界線はプラスマイナス0だけれど、与党と野党の境界線はマイナス99であり、これが様々な誤解の元になっている。
それでも、民主維新が議席ほしさの浅ましい根性でもいいから野党共闘をするといえば、もちろんしないよりもしたほうがいい。
ただ、そんなものに期待して時間をつぶすのは、あまりにももったいない。
■
誤解のないように付け加えると、地方ごとの事情や、各候補者ごとの事情は、こうした公式でバサッと切れないことはある。
民主維新の中にも、一桁くらいは少々骨のある人がいるかもしれないし、これから候補になる人にも期待できる人はいるかもしれない。その可能性を排除するものではない。
だから、各選挙区で統一候補に尽力して、成果を上げている方々に文句をつけているのではない。それどころか、そういう現場の努力には頭の下がる思いだ。
各現場とは別に、党本部を相手に連合だ共闘だと申し入れをすることは、ほどほどにしておいた方が良いということを言いたいのだ。
先週土曜日に、生活フォーラム関西が主催して山本太郎さんのトークライブが行われた。
まだ動画が公開されていないので、私の記憶の範囲で印象的だったことを紹介したい。
市民連合について質問された太郎さんは、
「政治家は市民連合や市民運動のことなんてなんとも思っていない。政治利用することはあっても、交渉相手とは考えていない 相手にするかどうかは何票あるか、力になるかどうかだ。」
という主旨の話をされた。
これは、政治家に対する批判のように見えて、実は市民運動への批判でもある。
質問した人がそれに気がついたかどうかは分からないが、政治に影響力を発揮するには、地道に票を集める力をつけなきゃダメだということだ。
また、芸能人候補を擁立できないか、という質問には
「実は大物芸能人と二人くらい話したけれど、もったいなくて立候補の話はできなかった。市民の側が当選させられるバックを作ってからでなくては、生け贄にするようなお願いはできない。」 と。
この話が、会場の参加者の胸にどれだけ刺さっただろうか。
太郎さんは、こんな主旨のことも言っていた。
「この夏で燃え尽きないでください。2019年、2025年につなげていく戦い方をしましょう」(言い方はかなり違うけれど)
まさにこれは、私が前の記事でかいた、10−100−1000人戦略ではないか。
■■
市民運動は、声はあげるけれども、票を集める組織ではない。
そういう組織になる努力もしていない。
まず、票を集めるのならば、地域割りでなければならないが、市民運動は課題割りであり、いわば縦割り組織になっている。
これを、横断的に再編して、地域割りのつながりを作らなくては、イロハのイも始まらない。公示直前に動き出すようでは、何回やっても供託金没収ラインでうろうろする羽目になる。
国会前に10万人集まっても、選挙ではぼろ負けするのが、今の市民運動の集票力なのはイヤと言うほど思い知らされたのだから、それを反省して「ではどうするか」だ。
いつまでも、声をあげよう だけでは同じことの繰り返しになる。
やはり、政権交代への戦略は、10−100−1000人しかない と確信を深めた。
政権交代の戦略を考えてみる
そして、そのための必要条件の一つは、顔がいるということ。
保守系の後援会と市民運動、市民運動もかなりバラッバラ。
そんな、あまりに多文化でカオスな状況を粘り強く横断してつないでいくためには、どうしても一つの顔がいる。
皆で担ぐ神輿がいる。
それを期待できるのは、現世(うつしよ)の政治家の中では、山本太郎さんしかいない。
たしかに、横断組織は前途多難だ。
スタートラインにつくだけでも容易ではない。
カオスどころか、そもそも運動として成り立たないような考えの方々もたくさんいるから、その交通整理だけでヘトヘトになるだろうことは想像に難くない。
それでも、
まずは1選挙区で10人のリーダーを発掘することから始めるしか、どうあがいても道はない。
空想ではない地上の道は、そこにしか存在し得ない。
そのもう一つ前の段階は、各選挙区10人のリーダーを発掘するための、一地方で多士多才の3〜50人くらいのコアメンバーを見つけることだ。今はまだ、その段階だろう。
そして、それを推進していくためにも、一つの神輿はどうしても必要だ。
今でも限界までやり抜いている太郎さんに、これ以上の余計な負荷をかけずに神輿に乗ってもらうためには、どうしたらいいのか。
まだ答えは分からないが、なんとかして答えを見つけたいと思っている。
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