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甘利事件は終わった
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2016年2月2日 天木直人のブログ 新党憲法9条
週刊文春が甘利疑惑を報じた直後、私はまっさきに「甘利は終わった」と書いた。
そしてその通りの展開になった。
今度は「甘利事件は終わった」と予言する。
それは甘利事件の追及が終わるということではない。
むしろ逆だ。
メディアは甘利事件の詳細を報じ続けるだろうが、その事が政局につながらないという意味である。
政局につながらない、つまり安倍政権にとって痛くもかゆくもない以上、国民は甘利の疑惑や、ましてやその秘書の犯罪的行為など、どうでもいいのだ。
甘利や甘利の秘書がどうなろうとも国民は関心なく、それを執拗に追及する野党もまた国民から見放される。
これが私がいう「甘利事件は終わった」という意味である。
なぜかくも簡単に甘利事件が終わろうとしているのか。
すべては菅官房長官の作戦勝ちである。
すべては甘利の電撃辞任にある。
それを見事に言い当てているのが、発売されたばかりの情報月刊誌「選択」最新号(2月号)の記事だ。
安倍長期政権をすべてに優先する菅官房長官が、安倍首相に「泣いて馬謖を見らせた(甘利を見捨てさせた)」
鈴木宗男父娘に毒まんじゅうを食らわせて寝返りさせた。
宜野湾市長選では、公明党と下地を抱き込んで6000票の大差をつけて勝った。
その篭絡の裏には二階総務会長の協力を仰いだ背景がある。
そして、甘利の後釜に、麻生が嫌う石原伸晃を、麻生の頭越しに据えた。
つまり「選択」が言わんとすることは、安倍・麻生・甘利・菅のカルテット内閣から、安倍・菅・二階の「ニュートリノ」内閣にシフトして、より強固な安倍長期政権をつくったという事だ。
そして菅官房長官には、もうひとつ、だれにも真似のできなかった事がある。
それは人事権を使って官僚を100%コントロールしているところだ。
ここまで官僚を権力で屈服させた政治家はいなかった。
おそるべし、菅官房長官。
これが今の安倍政局の現実だ。
左翼や市民団体が打倒安倍をいくら叫んでも安倍・菅暴政は倒せない。
正しい保守が立ち上がり、国民を覚醒させて、この前代未聞の暴政を倒すしかない。
問題は誰がその口火を切るかだ(了)
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