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野党再編どう進める? 江田憲司・前維新代表インタビュー:民主解党なくして野党統一なし
http://www.jiji.com/jc/pol-interview?p=eda_kenji-01
維新の党の江田憲司前代表は時事通信のインタビューに応じ、今後の野党再編について、国民の期待と支持を得るためには、民主党や維新の党が解党によって古い殻を打ち破り、新党を結成すべきだとの考えを強調した。発言要旨は次の通り。
◆古い殻を打ち破る覚悟必要
−野党再編をどう進めようとしていますか。
2016年夏の参院選を見据えれば、15年中に民主、維新がお互いに解党して、新党結成というのがベストだった。国会で実績を積むことも大事だし、新党の名称を浸透させるためにも半年間ぐらいの時間は必要です。しかし、民主党も大きな組織で歴史のある政党だから、今の段階では統一会派の合意のように「政権交代可能な政治の実現のために、両党の結集も視野に信頼関係を高めていく」ということにとどめざるをえなかった。が、いずれにせよ、参院選前までに新党として一つにならなければ、国民が振り向いてくれないと思うんです。
本当に今の「安倍1強政治」を許しているのも、また、違憲の安保法制の強行採決でいったん下がった内閣支持率がまたじりじりと上がっているのも、ひとえに野党のふがいなさが理由ですよ。安倍自民党に代わり得る受け皿が無い、選択肢が無いということです。
野党に対する国民の不信感がそれだけ根強い。これを払しょくするためにはまず、野党再編に当たって政治理念や基本政策を一致させるのは当然。しかし、それだけじゃ駄目です。お互いの古い殻を打ち破って、一つになるという覚悟と気概を示さないと、とても国民は野党に振り向いてくれない。ぜひ民主党の岡田克也代表には清水の舞台から飛び降りていただきたいと(言ってます)。
確かに民主党はわれわれとは違い、歴史もあり、地方組織を含め大きな組織ということもあり、解党して新党ということがなかなか難しいことはよく分かっています。だが今、民主党やわれわれも含め野党が置かれている危機的状況は本当に深刻なものです。
−民主党など野党各党の支持率が一桁台のままでは参院選でも厳しい戦いを強いられますが。
(生活の党の小沢一郎代表の唱える)「オリーブの木」構想だとか、(比例代表選の)統一名簿だとかやっても、僕は功を奏さないと思うんです。要は、別々の政党で一緒に選挙協力しようとか統一名簿をつくろうとかいっても、そんなところに1票を入れたとしても、選挙後にはまたバラバラになるでしょと、国民は見透かしていますから、そんなところに票を入れませんよ。やはり自民党に対するライバル政党をつくることが必要で、これはもう野党結集しかない。
国民は特に民主党政権には裏切られたという思いが強い。僕なんて(民主党との)党首会談のたびに「民主党と一緒になるなら応援しない」と(支援者から)ものすごく言われる。びっくりするほどですよ。
民主党自身が変わろうとする努力は多としますが、いくら民主党の中で変えようとしても同党をめぐる状況は危機的であり、維新の党も分裂騒ぎで国民の支持は地に落ちている。しかし、そういう中から有為な人材を集めなければ自民党のライバル政党づくりは絶対にできない。僕がよく言う「この指止まれ」再編とはそういうことです。お互いに皆、民主党に限らず野党は解党して、国会議員一人ひとり有為な人材を集めて「この指止まれ」と。「この指」とは政治理念や基本政策のことで、そこに止まれる人には「排除の論理」は取らずに、皆入れる。逆に言えば、政治理念や基本政策が違う人は入れない。そうやって一つの政党にしないと、国民は信じてくれない。
−民主党は解党せず、維新の党の議員を民主党が吸収する形でいいとの考えもありますが。
そんなことしたって国民の期待は集まらないから。要は一つになったって、国民に期待されなければ意味が無いでしょう。お互いに傷をなめあって一緒になりましたじゃ誰も振り向かない。民主党も政権に復帰したいのであれば、むしろ維新を利用してほしい。それを奇貨とし、新党をつくる理由にしてほしい。そのぐらいの度量でやっても期待が出るかどうか分からないのに、維新みたいなこんな小さな政党を吸収しただけで期待が出るわけがない。
再編に関して言えば、小野次郎さんら旧みんなの党出身の維新の参院議員は維新が解散しても、民主党が解散しない限り(民主党と)一緒になることはできない。彼らはみんなの党の比例代表選出ですが、同党が解散して「本籍」がないから、公職選挙法の規定により(民主党に)行くことができない。しかし、民主党出身の維新の比例議員は行ける。民主党も維新も解散し、政党の新設・合併という形にすると、政党助成金も引き継げるし、小野さんたちも新党に入れる。そういう意味でもこの方法しかない。
民主と維新の統一会派結成ですが、これは例えると結婚前の同居または同棲(どうせい)です。同棲するに当たっても約束事はいるから7項目の基本政策で合意した。婚約のようなものです。ここまでは、民主党もわれわれがこだわる政策をのんでくれて、まあうまくいったと思います。結婚の大きな前提としては、民主党が覚悟を示してくれないといけない。それは、繰り返しますが、民主党が「解党−新党」をやり遂げること。それをやらないのなら、僕らは(民主党には)行かない。厳しいのは分かっているけれども、独自に参院選を戦わなければいけない。
−民主党の前原誠司元代表、細野豪志政調会長らと会談した際は「民主解党」の考えで一致したようですが、岡田代表が解党を否定したことで、解党論はいったんしぼんだように見えます。
表に出ていないだけで、「解党−新党」の意見を持っている人は民主党内でどんどん増えている状況じゃないでしょうか。もともと前原さんや細野さんは再編に積極的で、お二人とも腹をくくったというからお会いした。ただ、民主党の代表は岡田さんだから、この再編問題はやはり岡田さんと真正面から向き合おうと思って、ずっと僕は会ってきた。岡田さんは20代のころから旧通産省の先輩後輩の関係で、一緒に仕事をしたときからのご縁です。この何年間も何回かメシを食う仲。たまたま僕が維新の代表となり、岡田さんが民主党の代表になってからも、この再編問題ではやはり岡田さんと話し合いをしてきた。
岡田さんとは民主や維新を取り巻く厳しい状況、危機意識については完全に共有していると思っています。2016年早々から国会で(統一会派により)「同居」して、お互いに法案や政策で理解を深め、どこまで協調できるかやってみて、それでよしとなれば、あとは岡田代表の決断次第だと思っています。
うち(維新の党)は、民主党が解党して新党をつくる覚悟がなければ、別々に戦うともう決めましたから。そのときは(野党勢力が)「焼け野原」になって、選挙後の廃虚から立ち上がった日本のように頑張っていくしかないでしょう。生き残った人が引っ張っていくしかない。本当にお互いに古い殻を打ち破る覚悟と気概を見せないと国民は振り向いてくれないですよ、絶対に。何度も言いますけど。
(聞き手=編集委員村田純一)
〔江田憲司氏略歴〕
江田憲司氏(えだ・けんじ)
東大法学部卒。旧通産省(現経済産業省)に入省し、橋本龍太郎元首相の秘書官を経て、2002年衆院神奈川8区補欠選挙に無所属で出馬し初当選。渡辺喜美氏らとみんなの党を結党し幹事長に就任。同党離党後、結いの党代表や、橋下徹前大阪市長と維新の党共同代表に就任。橋下共同代表の辞任後、単独の党代表となったが、15年5月、「大阪都構想」の是非を問う大阪市の住民投票で反対多数となったことを受け、辞任した。衆院神奈川8区、当選5回。59歳。
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