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ヤクザ稼業と大差ない政治家のタカリ 日本経済一歩先の真相 高橋乗宣
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/174231
2016年1月29日 日刊ゲンダイ
甘利大臣がキチンと説明できるかどうかはともかく、今回の賄賂疑惑が改めて浮き彫りにしたのは相も変わらぬ“口利き政治”の横行である。
週刊文春の記事を読んでアキレたのは、政治家が市井のイザコザにクビをツッコみ、仲介役を買って出て、さも大物を気取る下劣さだ。しかも、甘利大臣といえば現政権を支える“屋台骨”と称される政治家だ。
TPPの交渉担当大臣として国際舞台でも、それなりの実力を発揮していたはずだ。それなのに国内ではせっせと利権調整に励んでいるというのは、実に情けない。民間企業と政府系機関との揉め事をカネの送り手が有利に決着するよう、自慢の交渉力を駆使したのであろうか。
のっぴきならない事情を抱えたトラブルの面倒をみて、強権発動により調停をつけ、たんまりと「みかじめ料」をせしめる。
甘利事務所のやっていることは、ヤクザ稼業と大差ない。今回の謝礼は1回につき、50万円だったようだが、トラブルの大きさによって100万円、500万円と値をつり上げていくのだろう。
そのうえ、甘利大臣のように政権における立場が大きくなるほど、口利きの依頼は増えるに違いない。肩書が重くなるほど、政府系機関に利権調整の“ちょっかい”を出せる発言力も強まるのは容易に想像がつく。
自民党の結党から60年余り。実に長きにわたって政権の座につき、利権調整のシステムを築き上げ、それが脈々と受け継がれてきたのだ。甘利大臣のスキャンダルは、そうした“たかり政治”の実態が、すっかり定着し、完成していることを物語る。
さらにアキれるのは、政府・与党から甘利大臣を擁護する声が上がっていることだ。自民党の高村副総裁は「ワナを仕掛けられた感がある」とかばった。だとすると、甘利事務所は他人をハメるような怪しい連中と常日頃からつるみ、大臣室にまで招き入れたことになる。それとも、高村は「後ろ暗いことはワナを仕掛けられないように慎重にやれ」とでも言いたいのか。
これだけイカガわしい連中が国の政治をあずかり、いよいよもって憲法まで変えようとしているのだ。恐らく改憲の動機も不純なものだと疑わざるを得ない。
国会は安倍自民党の1強状態が長期化し、多弱の野党の存在感は丸きりゼロだ。かような状態がこの先も続けば、自民党の怪しい政治家がわがもの顔に闊歩し、“利権漁りの口利き政治”が、ますますはびこることになる。非常に憂慮すべき政治状況である。
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