http://www.asyura2.com/16/senkyo200/msg/376.html
Tweet |
[記者手帳]右か左か
衆院本会議の代表質問が始まった26日、質疑終了後も与野党による場外での応酬が続いた。民主党の岡田克也代表は記者団に「年末からいろんなことを考えて質問したが官僚の書いたものを読んでいるだけ」と安倍晋三首相の答弁を批判した。
岡田氏は、経済格差の是正策として昨年末から100時間以上かけて用意したという「提案」をいくつも質問に盛り込んだ。それだけに首相からほとんど言及がなかったことへの不満は大きい。維新の党の松野頼久代表も記者団に「今まで通りの総花的な答弁だ」と語った。
一方、岡田氏の提案を「やや左に寄りすぎでは」と論評したのは自民党の谷垣禎一幹事長。合わせて「それで民主党がまとまっていけるのか」と同党の内情まで皮肉ってみせたため、民主党側からは「リベラルだった谷垣氏が右に寄りすぎたから左に見えるだけ」(岡田氏周辺)と反発を招いていた。
(如)
[日経新聞1月27日朝刊P.4]
=====================================================================================================================-
格差是正で応酬、衆院代表質問
岡田氏「累進課税強化を」 首相「成長で分配できる」
安倍晋三首相の施政方針演説に対する各党代表質問が26日に始まり、首相は1番手で登壇した民主党の岡田克也代表と格差論争で舌戦を繰り広げた。岡田氏は是正に向けた累進課税の強化などを迫ったが、首相は「アベノミクス」による税収増の実績を訴えて「成長によって分配が可能になる」と強調。夏の参院選で成長・分配政策が与野党の争点になる見通しだ。
「格差が拡大し、公正さが失われている」。岡田氏が重点を置いたのが、格差問題だ。「公正な分配なくして持続的成長なしだ」とし、経済成長のためにはまず税制や社会保障政策で再分配を進めるべきだと指摘。児童扶養手当の増額や返済不要の給付型奨学金の創設などの具体案を挙げた。
税制改正では、所得が増えるにつれて高い税率がかかる所得税の「累進性」を強化することや、金融課税の引き上げを唱えた。具体案を盛り込み「提案型」の姿勢をアピールする狙いがあった。
首相は「政府がどれだけ所得再配分を繰り返しても、持続的な成長で富を生み出せなければ経済全体のパイは減る」と反論した。まずは経済成長を実現することが必要で、そのうえで「成長と分配の好循環」をめざす考え方だ。
足元の所得格差の経済指標は横ばいだが、高齢者の貧困層拡大や中間所得層の衰退などによる格差問題の存在を指摘する声はエコノミストなどから出ている。首相もアベノミクスによって格差が広がったとの見方とは一線を画しつつも、答弁で「格差が固定化しないよう雇用環境の改善や社会保障の見直しを進める」と述べ、格差の存在そのものは認めた。
岡田氏が格差問題に照準を当てたのは、過去の成功体験がある。2006年発足の第1次安倍政権は小泉政権の構造改革路線を引き継いだ。改革の「負の側面」として格差拡大を問題視した野党に、当時の安倍首相は「成長によって格差は解消する」と反論。小沢一郎代表率いる民主党は格差是正を争点に打ち出したことも奏功し、07年夏の参院選で大勝した。
施政方針演説で首相が言及した「同一労働同一賃金」。民主党がもともと主張していた政策で、岡田氏は「均等待遇」を打ち出すよう求めた。
首相は「均等待遇は仕事の内容、責任などの要素が同じであれば同一の待遇を保証すること。均衡待遇とは仕事の内容、責任などその要素に鑑み、バランスの取れた待遇を保証すること」と説明。「一億総活躍国民会議で均衡待遇にとどまらず、均等待遇を含めて検討してもらう」と答えた。
憲法改正や安全保障の議論は深まらなかった。具体的な改憲項目をただす岡田氏に、首相は「国民の議論と理解の深まりの中で定まる」と答えるのみ。岡田氏は安全保障関連法廃止法案を提出する方針を示したが、首相は「全体像を一貫して示してほしい」と切り返した。
[日経新聞1月27日朝刊P.4]
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK200掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。