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翁長知事の書いた「戦う民意」に翁長知事の覚悟を見た
http://new-party-9.net/archives/3265
2016年1月21日 天木直人のブログ 新党憲法9条
本屋で偶然にも、翁長沖縄県知事が書いた「戦う民意」(角川書店)と言う本を見つけ、早速買って2時間ほどで読み終えた。
物凄い本だ。
国民必読の本だ。
なによりも市長選挙を目の前にした宜野湾市民の必読の本である。
昨年12月15日初版発行となっているから、翁長知事の直近の肉声である。
それを読んだ時、私はこれこそが宜野湾市長選を前にした翁長知事の魂の叫びだと思った。
そこには辺野古移転の問題のすべてがある。
日本政府の対米従属の醜さのすべてがある。
なによりも、その「おわりに」で書かれている翁長知事の言葉に、翁長知事の覚悟を見る。
メディアはまったく取り上げないが、こんな重要な本が緊急出版されていたのだ。
まだ1月24日の宜野湾市長選挙の投票まで3日ある。
いまからでも遅くない。
宜野湾市民は選挙に向かう前にこの本を読むべきだ。
私でも2時間で読了できた。
一日あれば十分だ。
それを読めば、辺野古移設に反対票を投じないわけにはいかなくなる。
それでも辺野古移設に賛成票を投じる宜野湾市民は、利権に目がくらんで魂を売るあさましい市民だ。
私が勧めてもこの本を読もうとしない宜野湾市民は、政治に無関心な、単なるなまけものだ。
権力のウソにあっさりだまされる愚か者だ。
翁長知事が緊急出版した「戦う民意」(角川書店)は、宜野湾市長選に臨む翁長知事のこれ以上ない選挙演説である。
日本国民必読の本であり、なによりも市長選挙を控えた宜野湾市民が必読すべき本である(了)
◇
「民主主義最前線」が伝わる翁長知事の著書『戦う民意』
http://www.magazine9.jp/article/biboroku/24953/
2016年1月6日 マガジン9
この年末年始の休みに読んだ本の中でも、一気呵成に読んだのが、昨年12月15日に出版されたばかりの翁長雄志著『戦う民意』だ。翁長沖縄県知事の苦しみが伝わってくるようだった。
翁長さんはもともと保守政治家だ。自民党の政治家として那覇市議と沖縄県議をそれぞれ2期、その後保守系無所属として那覇市長を4期務め上げた。日米安保に賛成するからこそ、辺野古新基地建設強行でその体制が崩れることを危惧している。
何よりも自由と民主主義を奉じる立場として、沖縄の民意を一顧だにせず、その民主主義を蔑ろにする安倍政権への怒りを隠そうとしない。
この、「民主主義の危機」は沖縄だけの問題ではない、と翁長さんは指摘する。
そして、今までの米軍基地は占領や強制接収でつくられてきたものだが、この辺野古新基地は沖縄が初めて自ら基地を準備したものになってしまうという点も忘れてはならない。
言葉は乱暴かもしれませんが、他人の家を盗んでおいて、長年住んで家が古くなったから「おい、もう一回土地を出して家をつくれ」と言っているようなものです。それを理不尽と言わずして何を理不尽と言うのでしょうか。(32ページ)
基地で食っているのではないか、優遇されているのではないか、という誤解に対してもページを割き、丁寧に説明している。こうした問題を本土の人々にどう分かってもらうかに心を砕く箇所を読みながら、「沖縄の心とは、ヤマトンチュ(日本人)になりたくて、なりきれない心」という、元県知事西銘順治さんの言葉を思い出していた。
辺野古新基地建設への抵抗は、まだまだ困難が予想される。それでも、裁判などの司法手続きを尽くし、一方国連での演説で国際社会へのアピールを忘れない翁長さんの周到さは、理想に走らず現実主義に徹する実務者としての能力の高さを感じさせる。
苦しみが伝わる、と冒頭に記したが、民主主義の最前線に立つがゆえの苦しみなのかもしれない。翁長さんは“まっとーばー”(うちなーぐちで「真っ直ぐ」の意)に民主主義を実践し続けているのだろう。
(中津十三)
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