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【 慶応大学名誉教授、小林節氏の 『一刀両断』(いっとうりょうだん) 】
ひとたちでまっぷたつに斬(き)ること。憲法学者、弁護士、政治家のアドバイザーとして活躍中。第1回は田中真紀子外相を取り上げる。永田町や霞ケ関では更迭論の集中砲火だが、小林氏は擁護論を展開する。
【 小林 節 (こばやし・せつ) 】
慶応大学名誉教授。弁護士。日本海新聞・大阪日日新聞客員論説委員。1949年東京都生まれ。1977年慶応大学法学部博士課程修了。ハーバード大学客員研究員。法学博士。『憲法守って国滅ぶ』(KKベストセラーズ)、『そろそろ憲法を変えてみようか』(致知出版社)ほか多数。
今年は共産党が鍵になる
大阪日日新聞 2016/01/12
http://www.nnn.co.jp/dainichi/column/ryoudan/index.html
今年は重要な選挙の年である。7月に予定されている参議院の半数改選である。
そこで安倍政権側(自民・公明+おおさか維新)が勝利すれば、その後に、安倍首相の悲願である憲法改正の発議が現実のものとなる。
逆に野党側が勝てば、再び衆参ねじれ(逆転)国会が出現し、安倍政権はレームダック(足のなえたアヒル)状態になり、首相の退陣もあり得る。
この与野党激突の国政選挙で決定的な役割を果たすのが共産党である。
これまでの国政選挙では、頑固に、全ての1人区に独自の候補者を立てて、党勢を示すことはできても全て落選させてきた共産党が、その大方針を改めて、野党間選挙協力の要になると宣言した。
それはすなわち、これまで1人区における与党側の勝利を保障してきた公明党(創価学会)の組織票の効果が相殺されてしまうということである。最近の地方選の結果を見れば明らかなように、今、共産党には勢いがあり、その実力は公明党に匹敵するものがある。
その結果、全ての1人区で、自民党と野党連合が、候補者といわゆる「風」次第でどちらが勝っても不思議ではない。互角の争いになる。
ただ、野党側にはいろいろな不協和音がある。そのほとんどは共産党に対する評価の問題である。例えば、「革命政党とは一緒にやれない」「自衛隊と日米安保を否定する政党とは一緒にやれない」という意見が代表的な共産党批判である。
しかし、「革命」とは体制の不連続的な変更のことで、敗戦により日本国憲法が誕生したことも、米国が英国から独立したことも革命と呼ばれている。加えて、フランス革命もロシア革命も、皆、人権を認めない専制から民主国家に生まれ変わった事例で、そういう意味で、「革命」とは歴史の進歩であることを思い出してほしい。また、共産党が「非武装・中立」の「目標」を持つのは自由であるが、それも、国際情勢と国民の多数がそれを認めない限り同党も自衛隊と日米安保の現状を維持すると公言している。
今年問われるべきことは、共産党の是非ではなく、立法事実(その立法が必要な理由)の立証を回避したままで違憲の疑いが強い立法をあえて強行した、昨年の安倍政治の是非であったはずである。
(慶大名誉教授・弁護士)
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