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首相ブチ切れ答弁の裏の幼児性と反知性、独善主義
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2016年1月15日 日刊ゲンダイ 文字お越し
品性のなさがますますエスカレート(C)日刊ゲンダイ
毎度おなじみ、聞くに堪えない首相のブチ切れ答弁に見え隠れする幼児性と狭量、反知性と独善主義
この男のアタマの中は一体どうなっているのか。通常国会が始まって10日が過ぎたが、そう思わざるを得ないほど、安倍首相のブチ切れ答弁は聞くに堪えない。
民主党の枝野幹事長が会見で「聞かれたことに真摯に答えずに、過去の政権の批判を繰り返す。政治の劣化ぶりは大変深刻だ」と非難したように、国会で安倍は口を開けば民主党の悪口ばかり。それも論点をすり替え、民主党の言い分に耳を傾けることなく、聞かれてもいない持論をダラダラと展開する。その中身も、質問者を言い負かすことが目的なのか、子どもの喧嘩みたいなもので、前後の脈絡なく「おまえのかあちゃんデベソ」と言い放つような幼稚さなのである。
安倍の反知性と幼児性は、13日の予算委員会でも際立っていた。8日の答弁で妻の月収を「25万円」と発言したことについて、「私はパートとは言っていない」と反論を続けている一件だ。あらためて民主党の山尾志桜里衆院議員から「(答弁は)どう見ても、パートとしか読めない。素直に認めたらどうか」と迫られると、「別に10万円と言ってもよかった。大切な委員会でこうしたことばかりやっているようでは、民主党も支持率が上がらないのでは」と逆ギレ。
さらに妻が働き始める理由として、安倍が「景気がよくなったから」と発言していたことについて、山尾から「多くは生活が大変だから働く。景気がよくなったから、なんて女性は少ない」と突っ込まれると、安倍は自分の席から「いっぱいいるよ」とヤジを飛ばしたのである。昨年の「日教組」「早く質問しろよ」のヤジを思い出すが、安倍の品性のなさは、ますますエスカレートしている。
■ネトウヨ言語を使う“ヤバイ”思考
「超・反知性主義入門」の著者でコラムニストの小田嶋隆氏はこう言う。
「質問にまともに答えないのは以前からですが、年明けからの国会を見ていると、安倍首相の言葉の使い方がぞんざいなのが気になります。岡田代表に対し、『民主党もそうだった』という趣旨で『ブーメラン』と言いましたが、あれはネトウヨがよく使うネット上の性質の悪いスラングですよ。安倍さんの思考の背景がわかるというものです。『パートで25万円』というのも、『数字の例えが悪かった。実態に近い数字を出すべきでした』と謝れば済む話。『パートとは言っていない』と頑張るようなことじゃない。自分の発言を訂正できないところに、安倍首相の余裕のなさを感じます」
揚げ句には、ゴーマン極まりないこの答弁だ。
「私は総理大臣であります。行政府の長でありますから、あなたのように軽々しく答えるわけにはいかないんですよ」(12日、民主党・大西健介衆院議員の質問で)
私が総理だ、何か文句あるのか――。毎度のことながら、「オレ様」病というか、おぞましいほどの独善主義が見て取れる。昨年の総裁選もそうだったが、「自分に逆らうヤツは許さない」という性格だから、自民党議員も干されたり、ツブされたりすることを怖がって、みなおとなしい。かくして、ますます独裁体制が強化されていくのである。
サミット前の外遊三昧計画は自己陶酔の誇大妄想
そんな“安倍一強”状態だから、すっかり大宰相気取りで、次から次へと出てくるのが今年上半期の外遊日程だ。3月に米国とカナダを訪れ、ゴールデンウイークに欧州行きが検討されている。5月下旬の伊勢志摩サミットを前にG7各国を歴訪し、サミットの議長として議題を調整するのだという。安倍は、サミット前のロシア訪問にも意欲を示している。
「自己陶酔型の人ですから、外遊なら政府専用機のタラップを下りてくる映像など視覚的にも見栄えがする。各国とも大人の対応で丁重に扱ってくれますから、『首相は頑張っている』という評価につながりやすく、『支持率維持にもってこい』という計算も働いているでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)
だが、サミット議長国だからと各国の首脳が毎年、参加国全てを訪問していただろうか?
安倍が欧米に出向いたからって、外交的に何かが動くのか? “列強”に肩を並べ、世界の指導者の仲間入りをしたと、自己満足の誇大妄想に酔っているだけじゃないのか。
国際ジャーナリストで早大客員教授の春名幹男氏はバッサリだ。
「中東が混沌とした情勢の中で、日本にはアイデアもなく何もできないのが実情です。例えば日本は本来、イランとの関係が良好。ところが核合意の国連の6カ国協議は常任理事国+ドイツで、日本は蚊帳の外でした。G7各国を回るといっても、緊急の懸案事項もない。単なる“ご用聞き”みたいなもので、そんな暇な首脳はいませんよ。ロシアにしても、西側諸国がロシアを制裁対象にし、それに日本も加わっている中で、何ができるというのでしょう。制裁のネットワークから日本は離脱するのか。去年、プーチン大統領が来日すると再三、言われましたが、来なかった。プーチンはリアリストです。訪日するには北方領土で何か色を付けなくてはならなくなるのが分かっているから、そうやすやすとは来ないでしょう。代わりに安倍首相がシッポを振って訪ロするというのもおかしな話で、世界各国に『日本は外交が分かっていない』と思われますよ」
■強がりは焦りの裏返し
国民はだまされているが、安倍外交なんてほとんどうまくいっていないし、先進各国から相手にされていないのである。安倍が強いリーダーを気取り、冗舌になるのは、結局、不安と焦りの裏返しだ。
昨年末に急転した日韓合意にしても、歴史的事象を成し遂げた宰相として鼻高々だったが、日韓双方で認識のズレが見られるし、足下の自民党で「慰安婦は職業売春婦」なんて放言するアホ議員がいるから、いつ決裂してもおかしくない。
前出の野上忠興氏も「安倍首相は追い込まれているからこそ、それに気づかれないように強がっている」とこう続けた。
「参院選について『改憲勢力で3分の2を目指す』と言い出したのも、その実現が簡単ではないという危機感の裏返しでしょう」
それが安倍の場合、あの異常な高揚感と上から目線の暴言となるのだから、手に負えない。前出の小田嶋隆氏はこう言う。
「安倍首相がハイテンションなのは、『潰瘍性大腸炎の治療で使っている向精神薬の影響』などと言われますよね。私自身は信じてはいませんが、確かに、“躁状態”かと思えるような変なドライブがかかっているように見受けられます。『驕り』や『傲慢さ』が際立っています」
安倍のような政治の劣化を増長する人物が、最高権力者に居座り続けていいわけがない。国自体が劣化してしまう。ひとりでも多くの国民が国会中継を見て、安倍の異様さに気づき、鉄槌を下す必要がある。
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