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2016年 01月 15日
今週12日の予算委員会で、北朝鮮の拉致問題に関して民主党議員にツッコまれた安倍首相が、途中から激高し、声を荒げた答弁をしていた(言い返していた?)のをご覧になった方はおられるだろうか?(@@)
<何と「私の言っていることが違っていたら、国会議員を辞める」とまで言い切っちゃったりして。^^;>
何故、安倍首相は、こんなに激高したのか?
ひとつは、野党議員がこれまでの敬意や自分の言動を誤解している(と本人は思った)ことで、苛立ちが募ったからだろう。
もうひとつは、安倍首相は拉致問題の解決は自分の政権の使命、ライフワークだとして、何とか結果を出したいと力を入れていたものの、結局、何もできないまま時だけが過ぎ、うしろめたさを覚えるようになっているからではないかと察する。(・・)
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mewも含め、多くの国民が安倍首相の最も期待していたことのひとつは、拉致問題の解決であろう。(・・)
安倍氏は90年代からずっと拉致被害者家族の相談に乗っており、00年代にあいってからは官邸スタッフとして小泉元首相と共に訪朝して、5人の被害者とその家族の救済に力を注いで来たのだが。その後、北朝鮮との関係が悪化して、なかなか協議が行なえずにいた・(-"-)
それが14年春になって、安倍首相が、北朝鮮側が拉致被害者や行方不明者の再調査をすることに合意したと発表。ここから一気に話が進むかと思ったら、15年夏に北朝鮮がまとめた報告は、以前と全く変わらない内容だったという。<その後も北朝鮮と交渉したが、新しい情報は得られなかった。>
『北朝鮮による日本人拉致被害者らの再調査をめぐる昨年からの日朝非公式協議で、日本政府が認定し、帰国が実現していない横田めぐみさん(拉致当時13歳)ら12人の拉致被害者について、北朝鮮が「8人は死亡。4人は入国していない」とした当初の調査結果を現段階で覆していないことがわかった。複数の日本政府関係者が明らかにした。
また、太平洋戦争の終戦前後に朝鮮半島で亡くなった日本人の遺骨問題については、北朝鮮は協議の過程で約8千柱を返還するとして、1柱約120万円、総額約100億円の経費を求めてきたという。拉致問題を最優先し、「認定被害者がゼロ回答では話にならない」(政府高官)という立場の日本側は承服できない考えを伝達。交渉は「ずっと行き詰まった状態」(外務省関係者)で、調査結果を正式に受け取る公式協議を開催する見通しは立っていない。
複数の日本政府関係者によると、外務省の伊原純一・アジア大洋州局長と小野啓一・北東アジア課長は昨年秋以来、中国の大連や上海で北朝鮮当局者と水面下の協議を重ねてきた。だが、北朝鮮が「改めて入境からの経緯を確認する」とした12人の認定被害者について、「8人死亡、4人入国せず」との過去の調査結果は覆っていないという。(朝日新聞15年9月25日)』
安倍首相は、小泉元首相のように、自らも北朝鮮に赴いて被害者を連れ帰り、ある種の英雄になると共に、支持率アップにつなげたかったのではないかと、その目論見はもはや消えつつあると言っていいだろう。(~_~;)
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おまけに15年秋から新たに拉致担当大臣に指名されたのは、何とこれまでほとんど拉致問題に携わって来なかった加藤信孝氏。しかも、加藤氏は安倍政権の命運をかけた「一億総活躍社会」を担った特命大臣であることから、拉致被害者の家族の中にはこの人事にがっかりした人が少なくないとのこと。(-_-;)
拉致被害者の蓮池薫氏の兄・透氏が、ここに来て、安倍政権の拉致問題の対応の仕方に疑問を呈するような本を出版したり、様々な場で発言したりするようになったのは、もしこのまま何も言わずにいたら、日本政府はもはや大きな救済策には挑まず、被害者を取り戻すことはきわめて困難になってしまうからではないかと察する。(ノ_-。)
<おまけに1月にはいってから、北朝鮮が水素爆弾の実験を行なったということで、ますます同国との協議が行ないにくくなっちゃったしね。(-"-)>
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そんな中、今週12日の衆院予算委員会でのこと。民主党の緒方林太郎氏が、来被害者家族の蓮池透さんの書いた本をもとに、安倍首相に質問を行なったところ、安倍首相が激高。
「私の言っていることが違っていたら、国会議員を辞める」とまで言い切ったという。(・o・)
『「あなたがこういう質問をすること自体が、本当に残念」「一人の方の本で誹謗(ひぼう)中傷するのは無責任だ」。
12日の衆院予算委員会では、民主党の緒方林太郎氏が拉致被害者蓮池薫さんの兄、透氏の著書を根拠に安倍晋三首相が拉致問題を政治利用したのではないかと追及したのに対し、首相が猛反発する場面があった。
緒方氏は、透氏の著書「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」を引用しながら、首相が官房副長官だった2002年当時、帰国した薫さんら5人の北朝鮮への再入国に当初は反対していなかったなどと指摘した。
首相は「当時は北朝鮮に戻す流れだったが、私は断固として反対した。私が言ってることが真実だと(国会議員)バッジを懸けて申し上げる」と色をなし、「私の言っていることが違っていたら、国会議員を辞める」と言い切った。
緒方氏は「首相は拉致問題を使ってのし上がったのか」とも挑発。首相は「大切なことは、全ての拉致被害者を奪還するために全力を尽くすことだ。そういう質問をすること自体がこの問題を政治利用している」と「逆批判」を展開した。(時事通信16年1月12日)』
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『衆院予算委員会 首相が激怒!民主議員「拉致を政治利用したのか」との質問に…
衆院予算委員会 首相が激怒!民主議員「拉致を政治利用したのか」との質問に…
衆院予算委員会で民主党の緒方林太郎氏(左手前から2人目)の質問に答える安倍晋三首相=12日午前、国会・衆院第1委員室(斎藤良雄撮影)(写真:産経新聞)
安倍晋三首相は12日午前の衆院予算委員会で、北朝鮮による日本人拉致問題をめぐり、民主党の緒方林太郎氏から「拉致を使ってのし上がったのか」と問われ、「議論する気すら起きない。そういう質問をすること自体、この問題を政治利用している」と切り捨てた。また、この問題を巡る自身の発言について「真実だ。バッジをかける。言っていることが違っていたら、国会議員を辞める」と覚悟を示した。
首相は冒頭、北朝鮮の核実験が拉致問題に与える影響について「厳しい圧力をかけながら、対話の窓口を閉ざすことなく解決に向けて全力を尽くす」と述べた。
すると緒方氏は、拉致被害者の蓮池薫さんの兄、蓮池透さんによる著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(講談社)に「拉致問題はこれでもかというほど政治利用されてきた。その典型例は安倍首相だ」などとする一説があるとして、首相に認識を尋ねた。
首相は「いちいちコメントするつもりはない。家族会にもその本に強い批判がある。大切なことは北朝鮮に対して一致結束し、すべての被害者を奪還するために全力を尽くすことだ」と述べた。
緒方氏が「首相は拉致を使ってのしあがったのか」と重ねて質問すると、首相は「議論する気すら起きない。その質問をすること自体がこの問題を政治利用しているとしか思えない」と真っ向から否定した。
また、緒方氏は、本の中に、平成14年に拉致被害者5人が日本に帰国した際、官房副長官だった首相が5人の北朝鮮帰国を止めようとせず、5人が日本に残る意思が覆らないため結果的に日本に残るため尽力したとする趣旨の記述があることを紹介し、真偽をただした。
首相は「当時は5人の被害者を北朝鮮に戻すという流れだったが、私は断固として反対した。これをどう覆すか大変だった。他の拉致被害者本人に聞いてもらえればわかる」と否定した。
緒方氏が「蓮池氏がウソをついているのか」と続けると、首相は「誰かを落とすことは言いたくない。私が言っていることが真実だとバッジをかけて言う。違っていたら私は国会議員を辞める」と断言した。(下につづく)*
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「さらに緒方氏は、一昨年の衆院選の新潟2区で、拉致被害者の親族が活動していたとして「政治利用ではないか」と迫った。
すると首相は「本の引用だけで独自の取材を全くせず、私の名誉を傷つけようとしている。極めて不愉快だ。何の意味があるのか。20年前、私たちが一生懸命拉致問題をやっていたときにあなたは何をしていたのか」と色をなした。
その上で「あなたが批判することが北朝鮮の思うつぼだ。そういう工作が今までもあったというのは事実だ。常にマスコミを2分し、国論を二分し、この問題で戦う力を落とそうとしてきたのが今までの歴史だ。大切なことは、すべての拉致被害者奪還のために、一致協力して全力を尽すことだ」と緒方氏を批判した。
最後に首相は「政治利用」との指摘に対し、「こんな質問で、大切な時間を使って答えるのは本当に残念だ。1人の方の本だけで誹謗中傷をするのは、少し無責任ではないか」と述べ、怒りがさめやらぬ様子だった。(産経新聞16年1月12日)』
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ただし、この国会でのやりとりを受けて、蓮池透氏はすぐに「私は決して嘘は書いていません」とツイートし、安倍首相に対して反論を行なっている。(・・)
『蓮池透氏「私は嘘は書いていません」 産経ニュースの記事にツイート
拉致被害者の蓮池薫さんの兄、蓮池透氏は12日、産経ニュースの「【衆院予算委詳報】安倍首相『違ったら国会議員をやめます』『国論を二分しようとの策謀に引っかかってはだめ』 拉致問題をめぐり熱弁」の記事に対して、自身のツイッターで「私は決して嘘は書いていません」とコメントした。(産経新聞16年1月12日)』
また、翌日のリテラのインタビューでは、こんな話もしていた。
『安倍さんが「バッジをかけて」って言った瞬間、議員バッジではなく、拉致問題の象徴でもあるブルーリボン・バッジのほうを外すのではと思ったほどでした。それくらい安倍首相の拉致問題への姿勢には失望しているし、彼は議員を辞めるつもりなんかないと思ったのです。私が『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(以下、『見殺しにした安倍首相』)に書いた内容はこれまで自分で体験し見聞きしてきたことです。Twitterにも書きましたが決してウソなど書いていません。
それにしても、一国の最高権力者である総理大臣がですよ、私のような一介の市民が書いた本で批判されたからといって、本気で対決姿勢を示すというのはいかがなものかと思いました。最後にはキレ気味でしたからね。そうではなくさらりと流したほうが総理としての器を示せたのではないかと思います。』
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この拉致問題の件が一番ひどかったのだが。安倍首相は、この通常国会の答弁では、特に民主党に対する敵意をむき出しにしていて。
総理大臣として、野党の批判にいちいち節操や品なく言い返すような場面が多いため、総理としての器に「?」マークがつき始めているのだけど。
野党は遠慮することなく、どんどんと痛いところを追及して、安倍首相に器の(と脳と心の)小ささを国民によ〜く見てもらえるようにして欲しいと願っているmewなのだった。
THANKS
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