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ひとの生き死にが関わっている話であれこれ言いたくないが、昨年11月のロシア軍機撃墜“劇”を踏まえると、ロシアとトルコのあいだで起きたことについて、公的発表をそのまま素直に受け容れることは難しい。
欧米のTVメディアもこの事件をニュースで盛んに取り上げているが、その映像や報道内容を見る限り、
●そのときもカメラは回っていたはずなのに、肝心の銃撃シーンは含まれていない。
●非番で制服も着ていない背広姿の公安職員が拳銃を携帯して露大使が出席するイベント会場に入り込めたこと。しかも、彼は、演説中の大使(プーチン氏とは親密な関係)のほぼ真後ろに立てている。
●犯人は現場で殺害されたとのことだが、銃撃後それほど時間が経っていないはずなのに、床に横たわっている大使とされる人物はピクリとも動かない。
●複数回銃撃されたとされるのに、床や演壇及び大使の洋服などは脳組織や血液で汚れていない。
(スピーチ中に撃たれたのに、演壇やスタンドマイクなどが動いたり倒れたりするなどの変化がない。銃撃現場としては、奇妙なほど整然さが保たれており、あまりに無機質すぎるのである)
●警護関係者がいたはずなのに、反撃など即座の対応がなされず、襲撃理由を語るパフォーマンスの時間を犯人に与えていること。
●数ヶ月前ならいざしらず、アレッポの情勢(とりわけ住民避難と反政府勢力撤退)は、トルコとロシア(及びイラン)の仲介尽力により、ここ1週間でぐんと改善されている。犯人がアレッポ問題を憂う人だとすれば、昨夜に銃撃というのはタイミングがおかしい。
エルドアン政権は、反クーデタ(これも自作自演と考えている)で苛烈な取り締まりと弾圧を行っており、治安組織内でギュレン派ないし過激派に属するテロを敢行するほどの人物が放置され、実際にテロを実行されてしまうのはあまりにお粗末である。
ロシア大使館も、歴史的経緯まで遡らなくても、この間のトルコとの関係やシリア情勢との絡みで不穏なことが起きる可能性を考慮していたはずで、今回の殺害事件はあまりに“無防備”という謗りを免れない。
ということで、本当にテロが起きたのなら、エルドアン政権もプーチン政権も「対テロ」能力に問題があると言える。
今もって昨年11月のロシア軍機撃墜芝居の目的が見えないが、今回の大使銃撃殺害事件も、仮に芝居だとしたら、目的がわからない。
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「卑劣、挑発行為」 アンカラでロシアのカルロフ大使が殺害される[スプートニク日本語]
2016年12月20日 16:39(アップデート 2016年12月20日 16:46)
ロシアのカルロフ駐トルコ大使が、展覧会の開会式で殺害された。特別作戦で殲滅された犯人の名は、メヴリュト・メルト・アルトゥンタシュ。警察で2年半働いていた。カルロフ大使が攻撃されたのは、トルコの首都アンカラで開かれた写真展の開会式の最中だった。
目撃者によると、犯人はネクタイ・スーツ姿で会場に入ったため、大使のボディーガードとみなされた。
目撃者の1人がリア・ノーヴォスチ通信に語ったところによると、カルロフ大使がスピーチを行っていた時、大使の背後から「アラー・アクバル(神は偉大なり )」という叫び声がし、銃撃が始まった。テレビ局NTVは、犯人は会場にいる人たちに離れるよう求め、床に横たわる大使に近づき、さらに数回撃ったと報じている。
犯人は建物に入る際、警官の身分証明書を提示した。トルコのソイル内相は、犯人が警察で働いていたことを確認した。
トルコのエルドアン大統領の顧問は犯人について、当局が7月のクーデターを企てたとして非難しているフェトフッラー・ギュレン運動とつながりがあったと述べた。
なおイスラム教指導者ギュレン師は、ロシア大使殺害を非難した。ロイター通信が、ギュレン師の顧問の発言を引用して報じた。
ロシアのプーチン大統領は、大使殺害を「卑劣な殺人」であり、トルコとの良好な関係とシリア情勢の解決を決裂させるための挑発行為だと指摘し、「これへの対抗策はもしかしたらたった一つ。それはテロとの戦いの強化だ。ならず者たちはそれを自分自身で感じるだろう」と述べた。
一連の国々や国際機関がカルロフ大使殺害を激しく非難した。国連安全保障理事会は、露大使殺害をテロと認定し、その「実行者、組織者、資金提供者」を処罰するようを呼びかけた。
https://jp.sputniknews.com/incidents/201612203156642/
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