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ゴールドマンから4人 過去の政権と変わらぬ庶民切り捨て 世界が激震 トランプ大統領誕生
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/195879
2016年12月15日 堀田佳男 ジャーナリスト 日刊ゲンダイ 文字お越し
4人とも億万長者(左上から時計回りに、ムニューチン、バノン、スカラムッチ、コーンの各氏)/(C)AP
ドナルド・トランプ政権の人事が次々に発表されている。その中でオヤッと思うことがある。世界最大級の投資銀行であるゴールドマン・サックス出身者が4人も入っているのだ。
筆頭にくるのは財務長官に指名されたスティーブン・ムニューチン氏だ。ゴールドマン・サックスの元共同経営者で、ニューヨークの金融街に精通した人物である。トランプの選挙戦では資金調達を担当した。
2人目が、いわく付きの首席戦略官、スティーブン・バノン氏である。白人至上主義思想を売りにするメディアの創設者だが、実はゴールドマン・サックスの投資部門に勤務していた過去がある。辞職後、自ら投資銀行を立ち上げてもいる。
3人目が現在、政権移行チームの相談役であるアンソニー・スカラムッチ氏だ。ムニューチン氏同様、選挙中は資金を集める役割を担った。
最後が国家経済会議(NEC)委員長に指名されたゴールドマン・サックス社長兼最高執行責任者のゲーリー・コーン氏である。もちろん4人とも億万長者である。特にコーン氏は同社に25年間も勤め、世界の金融業界の支柱とも呼べる人物だ。
トランプは「見捨てられた」中流層以下のために減税と規制緩和、製造業を国内に呼び戻す等の経済政策を掲げているが、ウォールストリートに通じた同社の幹部に政権の主要ポストを与えることは、過去の大統領と何ら変わらない。
クリントン政権が誕生した1993年、NEC委員長に同社のロバート・ルービン会長が起用された。2年後には財務長官に昇格。ブッシュ政権でもヘンリー・ポールソン財務長官をはじめ、ボルトン首席補佐官、ゼーリック通商代表もゴールドマン・サックス出身である。
日本国際経済学会の全国大会共通論題報告の中にも「政府高官にゴールドマン・サックス出身者が多いのは正常なこととはいえない。米国の政治と経済がウォール街に牛耳られている。金融危機の元凶である米国型金融システムの根本が改革されないはずである」と記されている。
トランプも同じ億万長者であり、新政権が誕生しても庶民は見捨てられる運命にあるということか――。
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