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シリア・アレッポ住民 「想像を絶する状況」
• 2016年11月30日パトリック・エバンズ、BBCニュース
Image copyrightREUTERSImage caption政府軍と反政府勢力の戦闘を逃れ避難しようとする住民たち(28日、シリア・アレッポ)
シリアの反政府勢力が支配するアレッポ東部に対する政府軍の進攻が激化するなか、これまでに1万6000人に上る住民が、避難を余儀なくされている。
国連は、この事態を深く懸念していると表明。残る反政府勢力地区は、激しい空爆にさらされており、すでに数十人の死者や負傷者が出ているという。
東部ではいまだに、子供10万人を含む25万人が包囲化で生活しているとされる。機能している病院はもはやなく、正式に把握されていた食料の備蓄は枯渇している。
バシャール・アル・アサド大統領の政権に反旗を翻した内戦が始まり、アレッポが分断されてから4年以上がたつ。その中で、反政府勢力地区に暮らしてきた住民たちに、BBCが今の状況について尋ねた。
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アブドルカフィさん、教師
「あまりに大変な状況です。政権は地上部隊を進軍させている」
「想像してみてください。もう4カ月近く、包囲されているんです。食べ物はないし、病院で手当てを受けることもできない」
Image copyrightABDULKAFIImage captionアブドルカフィさんと娘のラマールちゃん。ラマールちゃんのミルクが手に入らないという。
「大学で教えていたんですが、続けられなくなりました。妻は病気で、娘のミルクがない。でも2人とも生きています」
「政権が奪還した地域から、僕たちの家は少し離れている。何千という家族が、僕たちの住む地区に移ってきました」
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ファリダさん、医師
「現場の状況は想像を絶する。どの病院もことごとく攻撃されたので、今では病院ではなく医療センターで働いています」
Image caption28日現在のアレッポ勢力地図。緑が政府軍、紫が反政府勢力、ベージュがクルド人勢力、紺が21日以降に政府軍とクルド人部隊が奪還した地域。
「これまで自分の家は大丈夫でしたが、今では周りですさまじい爆撃が続いている」
「みんな気落ちしています」
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アフマド・アジズさん
「とても想像もつかない状況です。最悪の毎日が目の前で展開している。狂ったような爆撃のせいで、移動もできないし、お互いの様子も見えない」
「家族のための新しい家を探していた親友が、病院の近くで死んだと、朝一番に知らされた」
「まさにそれがアレッポの状況です」
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アラア・ゼダンさん、写真家
「民間人を安全に(反政府勢力が支配する)イドリブ県に避難させてほしい」
「みんな死にかけています。死にかけているので、アレッポの南に行かないとならない」
Image copyrightALAA ZEDANImage captionA photograph by Alaa shows children posing next to an unexploded bomb
「アサド政権は犯罪者だ。私たちを殺そうとしている。ここで27万人が死ぬかもしれない」
「アレッポについて解決策が今すぐ必要です。お願いだから、急いで、急いで、急いで」
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モハメドさん、教師
「今の状況は超悪い。壊滅的な状況だ。何もかもあまりにひどい。みんな死ぬ直前だけど、例によって世界は僕たちが血を流そうが気にかけていない」
「あまりに大勢の家族が逃げだした。徹底的な殺戮、バシャル・アル・アサドと仲間たちが民間人に対して激しく繰り広げている、徹底的な爆撃から、次々と逃げ出しているんだ」
Image copyrightMOHAMMEDImage captionモハメドさんは、アレッポ市民がどうなっても世界は気にかけないと考えている。
「ほとんどの人は、僕たちの地域に逃げてきた。僕たちが探して提供した場所に住んでいる」
「政権に拘束されて、政権が支配する地域に連れていかれた人たちもいるみたいだ」
「これが終わるには、全世界が一丸となって、ロシアとイランとアサド政権のやることを阻止しなくてはならない。この事態を終わらせるにはそれしかない」
(取材:パトリック・エバンズ、ソーシャルニュース・チーム)
(英語記事 Aleppo resident: 'Situation is worse than imaginable')
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読み物・解説 記事
(英語記事 Aleppo resident: 'Situation is worse than imaginable')
提供元:http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38153986
トラの赤ちゃん、フェレットと仲良しに ロシアの動物園
2016年11月30日
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ロシア東部の沿海地方にあるサファリパークで生まれたトラの赤ちゃんがフェレットと仲良しになり、話題を集めている。
お母さんトラの育児放棄で、獣医の家で暮らすようになったシェルハンちゃん。血は争えないと言うべきか、お父さんトラは昨年、ヤギと仲良くなって有名になった。
http://www.bbc.com/japanese/video-38127142
米大統領選の虚報拡散の背後におそロシア
2016.11.30 12:17
Webニュースハッキング
米大統領選の虚報拡散の背後におそロシア
screenshot: BuzzFeed
これは何度見ても衝撃ですわ…。
米大統領選のラスト3カ月で虚報が実報より拡散されてたっていう、例のBuzzFeedのチャート(トップ画像)。一体だれがこんな嘘八百ばら撒いたんだ!?と思ったら、ロシアのボット、トロールファーム、サイト、SNS、マスコミが五味一体となって、日夜バズーカ砲のように米大陸に虚報を拡散していたようです。
The Washington Postが2つの専門家グループの調査結果として伝えたもの。
まず外交政策研究所Clint Watts上級研究員ら3人のチームですが、ここはネット解析ツールで、ツイートを大元のソースまで遡り、拡散マシンのSNSアカウント同士の相関関係をマッピングしてみました。すると…
・別々に見えるサイトも、所有者はおんなじだった。
・別々に見えるサイトやSNSアカウントも、一字一句違わない言い回しや文章をものすごい勢いで拡散していた(同一の組織の管理と思われる)。
…という妙な現象が確認されたのです。
昔は大手報道機関を正式に買収するとかしない限り、情報は広められなかったので、世論操作はひと苦労でした。しかしSNSの誕生を境に嘘ニュースは面白いようにわっと広まるようになり、冷戦当時そのまんまのことが何倍もの規模で行なわれているんだそうですよ?
チームでは2年前からこの動きに注目してきました。そのきっかけをWar on the Rocksでこんな風に書いています。
われわれは2014年からロシアのネット情報操作を追跡している。きっかけはジハード戦士とシリア内戦のオンラインの動きを調べる中で奇妙な動きに気づいたことだ。親ロシアのアサド政権を専門家が批判すると、ツイッターとフェイスブックに嫌がらせのコメントがわっとつく。調べてみたら若い美女の顔写真のアカウントが何十件かあり、アメリカ人(国家安全保障のセクターで働く人を含め)と政治の話を熱心にしているではないか。この「ハニーポット」のSNSアカウントを辿っていくと、シリア軍電子部隊のハッカーのアカウントにつながっていた。つまり情報操作は以下の3つの要素で同時に行なわれていたのだ。
1)ディスコメ: 疑いの目を向けさせる
2)ハニーポット(美女):信頼を勝ち取る
3)ハッカー(と思しい人間):1と2のリンクを広める
シリアで終わりではない。イラン、ロシアにもつながっていた。標的は米国内の不満分子、軍・白人国粋主義者・アナーキストなどの過激派だ。
この情報操作のネットワークは今も絶好調で、米国政府への不信感を国民に焚き付け続けている。われわれは過去30カ月に渡ってSNSアカウント7,000件をフォローしてきたが、今回のトランプ現象は米国へのSNS&ハッキングキャンペーンの終着点ではなく、始まりに過ぎない。
クワバラクワバラ〜。
一方、無党派研究グループ「PropOrNot」はこちらの調査報告書の中で「ロシアの論点を米国民に拡散するサイト200件を特定した」と発表しています。その読者は計1500万人、閲覧回数は2億1300万回にもおよんだとのことです。
中でも影響が大きかったのが、クリントンが重病というニュースで、これを真っ先に広めたのもロシアでした。あとでThe Daily Beastが嘘報道だと伝えましたが、もうその頃には「焼け石に水」でした。以下のデータを見てください。差は歴然です!
・嘘を暴く記事: Facebookアカウント1,700件、閲覧3万回
・ロシアの嘘記事: Facebookアカウント90,000件、閲覧800万回超
この数カ月で大反響を呼んだ嘘記事の多くはロシア発でした。
で、このロシアのニュース拡散で一番重要な役割を果たすのが、騙されているとも知らずに広める一般国民です。いわゆる「使えるマヌケ(useful idiots)」。米政府の言ってることが本当なら、Wikileaksのジュリアン・アサンジもロシアにとっては「使えるマヌケ」ということになります。プーチン礼賛を隠しもせず、ネオナチのツイッターアカウントから出回った捏造データを拡散するドナルド・トランプも立派な「使えるマヌケ」と言えそうです。
選挙後、「Facebookがデマ拡散を放置したからこんなことになった」と非難の声があがると、マーク・ザッカーバーグCEOは「論理の飛躍も甚だしい」と即座に否定しましたけど、それも「使えるマヌケ」なのかもしれません。上の図が出回って、Forbesにも「もしやFacebookの収入源の半分以上は嘘ニュース?」とか書かれちゃって、さすがにまずいと思ったのか、今頃になってデマ対策プランを発表していますけど、外からはデータがぜんぜん見えないので、目を離すといつまた「使えるマヌケ」に戻るものやらという不安が…。FacebookもGoogleも嘘ニュースからの広告収入は受け取らないと言ってますので、それは一歩前進ですが。
ジョージワシントン大学のRobert Orttung教授(ロシア研究が専門)は「(ロシアは)アメリカのテクノロジーと価値観を駆使して、アメリカ国民に不信感を植え付けている」とThe Washington Postに語っています。一方、Michael A. McFaul元駐ロシア大使は、ロシアの目標は勝つことではない、「絶対的なものなど何もない、と思えるように仕向けられればそれでいい。要はシニシズムに訴えることなのだ」と言っています。
ま、なんせ、あれですよ、金太郎飴みたいな言い回しで飛んでくるネガコメ、美女アイコンには要注意ってことで。
関連記事:
・米大統領選挙中、Facebookでのデマは大手メディア以上に拡散してた
・メキシコ外相「壁の金は払わん」、プーチンは祝電。トランプショックの夜
image: BuzzFeed
source: The Washington Post, War on the Rocks, PropOrNot
参考: BuzzFeed, FactCheck.org, Forbes
Rhett Jones - Gizmodo US[原文]
(satomi)
http://www.gizmodo.jp/2016/11/russia-fake-news.html
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