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トランプ政権誕生を大歓迎したプーチン、習近平、そして金正恩 嗚呼、高笑いが止まらない
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50243
2016.11.24 週刊現代 :現代ビジネス
■ロシア議会に拍手が起きた
「下院議員の皆さん、いまから3分前に、ヒラリー・クリントンが敗北を認め、1秒前にドナルド・トランプが、次期アメリカ大統領としてのスピーチを始めました!」
11月9日、ロシア下院議会で、与党・統一ロシア党のニコノフ議員が叫ぶと、議会は中断。450人の下院議員が一斉に起ち上がって、拍手喝采となったのだった。
ロシア・セボードニャ通信社のコツバ・セルゲイ東京支局長が語る。
「われわれの同僚記者が下院議員たちを取材しましたが、『これで世界平和のビッグ・チャンスが訪れた』『トランプはビジネスマンで政治経験がないから、ロシアがしっかり支えてやらないと政権が揺らいでしまう』などと、おおむね好感をもって受けとめられています。
選挙中、アメリカのエスタブリッシュメントやマスコミは、一方的にクリントン候補に肩入れし、ロシアを悪者扱いした。そういう経緯もあって、多くのロシア人が、トランプ候補に勝ってほしかったのです」
実際、アメリカ東部時間の11月9日深夜2時49分、トランプ候補が「勝利宣言」を行うと、真っ先に祝電を送ったのが、ロシアのプーチン大統領だった。
〈ロシアとアメリカの現在の危機的な状況の打開に向けた、トランプ新大統領の取り組みに、大いに期待している〉
プーチン大統領とトランプ氏とは、互いに面識もないが、早くも、まるで旧友のような雰囲気だ。
新著『プーチンの国家戦略』を上梓した未来工学研究所の小泉悠客員研究員が解説する。
「周知のように現在ロシアは、2年前のクリミア併合で欧米から経済制裁を喰らっています。そんな中、トランプ新政権になれば、ウクライナ問題でアメリカとの妥協の余地が生まれ、欧州でのロシア向けの軍事力配備も緩和されるのではという期待感があるのです」
モスクワから送られてくる映像を見ていると、レストランで市民がウォッカで乾杯したり、トランプ氏の写真を掲げて街を練り歩いたりと、むしろアメリカ国内よりも盛り上がっているようにさえ映る。
小泉氏によれば、プーチン政権は現在、トランプ新政権の国防総省人事を、固唾を呑んで見守っている。
「ロシアが最終的に狙っているのは、自国の勢力圏とみなす旧ソ連諸国に、欧米の影響力を入りこませない体制を構築することです。今後はその目標に向かって、トランプ新政権に接近していくでしょう」(小泉氏)
こうした米ロ両大国の雪解けムードは、いままさに水面下で北方領土問題の交渉を行っていて、12月のプーチン大統領の訪日を準備している日本にとっても、悪い話ではない。これまでは欧米諸国から、「日本はロシアとの友好に先走りすぎだ」との批判が上がっていたからだ。
■金正恩も喜んでいる
トランプ氏はこれまでプーチン大統領のことを、「わが国の大統領よりもはるかに優れた指導者」などと称賛している。だが、もう一人の大国の指導者、中国の習近平主席には、いままで一度も言及したことがない。
その代わり中国のことは、「アメリカの貿易赤字の元凶」「世界同時株安の震源地」などと、ボロクソに批判してきた。
そのせいか、11月10日の中国各メディアは、「特朗普」(トランプ)当選を淡々と伝えた。
だが、ネットやSNSでは、大いに盛り上がっている。
〈これはアメリカ版の文化大革命だ!〉
〈トランプ陣営が使っていた大量の国旗は、浙江省義烏で作られたものだった〉
〈トランプ当選でようやく、われわれが頭を悩ませていた人民元安が止まってくれた〉
「中南海」(最高幹部の職住地)も同様に、お祭りムードに湧いているという。在北京ジャーナリストの李大音氏が明かす。
「何せトランプ氏は中国にとって、4つの意味で『理想の大統領』なのです。
第一に、アメリカ軍のアジアからの撤退・縮小を公言してくれている。第二に、『経済的な中国包囲網』とわが国が捉えているTPPを廃止してくれる。第三に、商人なので結局はカネで転ぶと睨んでいる。第四に、超大国アメリカの国内が分断され、自壊の道を歩むに違いないからです」
いまのところ、トランプ新大統領と習近平主席との米中首脳会談は予定されていない。だが、すでに水面下で接触が始まっているという。
「'13年3月に習近平氏が国家主席になってから、3ヵ月後に訪米し、オバマ大統領と会談しました。今回は、おそらくもっと早くなるのではないでしょうか。
10月にフィリピンのドゥテルテ大統領が訪中した際、わが国は240億ドル(約2兆5000億円)の援助を表明しました。しかしトランプ大統領との初の米中首脳会談となれば、中国がアメリカの航空機などを爆買い≠キる額は、ゼロが一つ増えると思います」(李氏)
もう1ヵ国、高笑いが止まらないのが、北朝鮮の金正恩委員長だ。元外務省北東アジア課課長補佐(北朝鮮キャップ)で原田武夫国際戦略情報研究所の原田武夫代表が語る。
「トランプ大統領と金正恩委員長の米朝首脳会談が実現すると思います。北朝鮮が核放棄する代わりに、アメリカは金正恩体制を保障する。そして北朝鮮の軍港をアメリカ軍が使うといった激変≠ェ、朝鮮半島で起こる可能性があります」
プーチン、習近平、金正恩と「悪役3人組」が揃ってトランプ政権誕生を歓迎している。これから世界は激変するのだ。
「週刊現代」2016年11月26日号より
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