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メディアの「トランプたたき」に乗せられなかった支持者たち
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20161111010220 世に噛む日日
トランプが大統領選に勝って、ちょっと痛快なのは、日米のメディア、識者が明らかな落胆の色を見せていることだ。
「まあ、接戦にはなるだろうけど、最終的にはヒラリーが勝つよね」みたいな期待半分の観測から行った世論調査は見事に外れた。
民主党の地盤の強い州は、ヒラリーが取るだろうという甘い見込みも裏切られ、いくつかの重要な州はほとんどトランプに持っていかれる結果となった。
「隠れトランプ」の存在を過小評価していたなどと、苦しい言い逃れをしているが、僕は彼らメディアの「驕り」が、この「世紀の失敗」の原因だとみている。
メディアの総力をあげて、「トランプ潰し」を画策したその姿勢に、トランプ支持者たちへの蔑視、「上から目線」での評価が見え隠れしていた。
僕は、トランプ支持者って、彼らが決めつけた「知性の低い、低学歴の、排外的で不満だらけのブルーカラー」だけではなかったんだと思っている。
あれだけの、メディアの「トランプたたき」に乗せられなかったんだ。
「メディアには絶対に騙されない」という、高いリテラシーを持った人々も、きっと多くがトランプに投票したのではないか。
今日の報道ステーションを見ていたら、ニューヨークに取材に言っている富川キャスターが、「T」という大きな看板を掲げた一軒の家を訪問し、話をきく場面があった。
トランプ支持者である女性が言うには、とにかく彼にかんする報道が酷かったらしい。
「発言の一部を切り取って、針小棒大にとりあげ、『暴言王トランプ』の印象操作をしていました」
「発言ぜんたいを見れば、そんなにひどいことは言ってないのに」
そう語っているのをきいて、僕は数年前の、あの狂騒曲を思い出した。
言うまでもない。
「陸山会事件」である。
2010年、鳩山政権のとき、与党民主党の幹事長であった小沢一郎氏に対する、検察、メディアが一体となった「大バッシング」。
小沢氏を叩いた日本のメディアも、トランプ潰しにかかったアメリカのメディアも、「既得権益」の意向を背にしていた。
しかし、違うのは、小沢氏へのバッシングを、あのときの大部分の日本人はそのまま受け入れ、メディアのでっち上げた「小沢=悪徳金権政治家」を信じて疑わなかった。
しかし今回の、トランプを選んだひとたちは、違った。
もっとも、「生活の苦しさ」という切実な問題が底にあることは言うまでもない。
アメリカがカナダ、メキシコと結んだNAFTA(北米自由協定)によって、70万人もの雇用が失われたそうだ。
生存を脅かされている者は、嘘やゴマカシを見抜く感性が本能的に研ぎ澄まされているということか。
そういう者にとっての、エスタブリッシュメントの代表みたいなヒラリーに対する嫌悪は、彼女を好意的に紹介していた日本のメディアに慣れた日本人には、想像を絶するものがあった。
1%の側の米メディアは、完全にそういう「トランプ支持層」を侮っていたのだと思う。
今度の大統領選の結果は、「何もかも、お前らの思う通りにはならない」ということを、99%の側の一部が示したのだ。
※もちろん、トランプ支持者の中には差別排外主義者も多数存在しており、彼らを肯定するものではありません。
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