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フィリピン大統領は「あの野郎」という表現を使ったことを後悔していると語ったが、米離れは継続
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201609070000/
2016.09.07 11:49:27 櫻井ジャーナル
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領はアメリカのバラク・オバマ大統領に対して「あの野郎(son of a bitch)」という表現を使ったが、翌日になってアメリカの反発を鎮めるため、発言を後悔していると語ったという。オバマ大統領に対して深い尊敬と親愛の情を持っているとも発言したが、最大の貿易相手国であり、軍事費の支援を受けているアメリカを必要以上に刺激したことを反省したということだろう。
しかし、ドゥテルテ政権が中国へ接近している流れに変化はなさそうで、フィデル・ラモス元大統領を中国と交渉するために派遣、中国はフィリピンのインフラを整備するために多額の投資を提案しているという。
前大統領のベニグノ・アキノ3世はアメリカ支配層の意向を受け、南シナ海における領有権の問題をオランダのハーグにある「常設仲裁法廷(PCA)」へ持ち込み、フィリピン(アメリカ)が望むような仲裁を出したようだが、その後、フィリピンと中国との関係は改善されつつある。
2014年にクーデターがあったタイでもアメリカ離れが見られる。このクーデターで倒されたインラック・チナワット首相は亡命中のタクシン・チナワット元首相の妹であり、傀儡。タクシンが首相だった2001年から06年にかけての時期、反タクシン系新聞社の社長の自宅が家宅捜索され、香港の新聞社と記者が国外追放になっている。唯一の非タクシン系放送局と言われたiTVはタクシンの企業グループに呑み込まれた。露骨なメディア統制、言論弾圧があったのだ。
このチナワット家はアメリカの支配層、特にブッシュ一族と深く結びつき、巨大ファンドのカーライル・グループとも関係が深い。アメリカ軍が2003年3月にイラクを先制攻撃した際、タクシンは軍部や国民の意思に背いてイラクへ派兵したのも、そうした背景が影響したと見られている。こうしたチナワット家の影響力が排除され、アメリカ離れを起こしているのが現在のフィリピンだ。
東南アジアにおけるアメリカの影響力は低下傾向にあるのだが、そこでアル・カイダ系武装集団が活動を始めるのではないかと警戒する声が出てくる。本ブログでは何度も書いているように、1997年から2001年にかけてイギリスの外務大臣を務めたロビン・クックによると、「アル・カイダ」はCIAから軍事訓練を受けた戦闘員のコンピュータ・ファイル。アラビア語でアル・カイダは「ベース」を意味し、「データベース」の訳語としても使われている。そうした傭兵で揺さぶりをかけてくるのではないかというわけだ。
アメリカ政府はドゥテルテ政権を批判するために「人道」を持ち出しているが、アメリカ支配層と最も近い関係にあるふたつの国は人道にもとることをしていることで有名。そのひとつの国、イスラエルは虐殺と破壊で住民を追い出して「建国」し、今でも虐殺と破壊を繰り返している。もうひとつのサウジアラビアは奴隷制国家であり、当然、民主的でも人道的でもない。アル・カイダのような傭兵を雇い、世界規模で「テロ」を行っている国でもある。2001年9月11日以降、アメリカでは憲法の機能が停止、ファシズム化が進んでいる。
そうしたアメリカに日本の「エリート」たちは従属している。アメリカの支配層に従属することで自分たちの地位と富が守られていると思っているのだろう。彼らが権力欲と物欲を持っているのは確かだろうが、おそらく、国を動かす才覚はない。
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