http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/161.html
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先週金曜日に放送されたBBCニュースでは、この問題絡みで、バイクに乗って麻薬常習者殺しに勤しみ報酬を受け取る“おばさん”への取材映像を流していた。
市民に金を払って“小物”である麻薬常習者を殺させるやり方は、倫理や法論理を超えたたんなる愚策である。
麻薬にそこまで執着するドゥテルテ大統領の気持ちは異様だが、そこまでこだわるのなら、違法製造や密輸で巨額の利益を上げている“大物”や“元締め”を始末するほうが合理的であろう。
何より、フィリピンの社会問題は、麻薬そのものにあるのではなく、中南米諸国に似た私的大規模土地所有がもたらす破滅的な格差に由来するところが大である。
また、「麻薬戦争」と称して、外国に兵員を送り込んで殺戮を含む軍事力の行使を行ってきた米国政府は、ドゥテルテ大統領のやり方を根底からは批判できないだろう。
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麻薬常習者は「人間ではない」 比大統領、超法規的殺人を正当化
AFP=時事 8月29日(月)13時40分配信
【AFP=時事】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領が、自身の推進する容赦ない犯罪撲滅作戦で大量の死者が出ていることについて、麻薬常習者は「人間ではない」と示唆して正当化していたことが分かった。
フィリピンでは5月の大統領選でドゥテルテ氏が当選して以降、既に約2000人が殺害されており、国連(UN)は同国の人権状況に対する懸念を表明している。
しかし、ドゥテルテ大統領は26日夜に軍の駐屯地を視察した際、兵士らに向かって「人道に対する罪だって? はっきり言えば、そもそも、やつらは人間なんだろうか? 人間の定義とは何だ?」と語っていたことが後に公開された演説原稿から明らかになった。
ドゥテルテ大統領はさらに「人権? 脳みそがあるなら、正しい文脈で適切にこの言葉を使え。人を殺さずに戦争ができるか」と豪語し、多くの麻薬常用者は更生など到底できない連中だと主張した。さらに、国連をあざけり「私を刑務所に入れたいのか? あのばか者たちは、生きたまま私を捕らえられるとでも思っているのか。おお神よ、われわれは共に地獄に落ちるだろう」などと述べた。
これに先立ち、潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長や複数の国連関係者は、ドゥテルテ大統領が超法規的処刑を支持しているとして非難していた。また、人権問題に関する国連特別報告者のアグネス・カラマード(Agnes Callamard)氏は今月、ドゥテルテ大統領の命令は「国際法に照らし合わせると、暴力、殺人、犯罪を誘因する行為だ」と指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News
最終更新:8月29日(月)14時37分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160829-00000019-jij_afp-int
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麻薬組織のボスを殺して家を焼け 比警察長官、麻薬使用者に推奨[AFP]
2016年08月26日 15:39 発信地:マニラ/フィリピン
【8月26日 AFP】フィリピン国家警察のロナルド・デラロサ(Ronald dela Rosa)長官は、26日にテレビ放映された演説で、麻薬の使用者らに対し、麻薬密売人を殺害し家を焼くよう呼び掛けた。ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領が推進する犯罪撲滅運動では既に2000人が殺害され、批判の的となっている。
デラロサ長官の演説は、フィリピン中部で出頭してきた数百人の麻薬使用者に向けて25日に行われたもの。ドゥテルテ大統領の掲げる犯罪撲滅運動の機運を維持する意図があったとみられる。
「やつらを訪ねて家にガソリンをかけ、火を付けて怒りをあらわにしたらいい」とデラロサ長官は述べ、次のように続けた。
「やつらは君たちの金でもうけている。その金は、君たちの脳を破壊した金だ。君たちは、誰が麻薬密売組織のボスなのか知っているだろう。やつらを殺したくはないか? やればいい。君たちは被害者なのだから、やつらを殺しても構わない」
殺人と放火を推奨するデラロサ長官の発言について、ドゥテルテ大統領も支持しているのかと問われたエルネスト・アベリャ(Ernesto Abella)大統領報道官は26日、本来の意図は呼び掛けではないと否定。「そのような呼び掛けは行われていない。あれは、情熱的な声明だ」と記者団に釈明した。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3098785?utm_source=yahoo&utm_medium=news
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フィリピン「麻薬撲滅戦争」、殺されるリスク冒してもやめない常習者[AFP]
2016年08月28日 17:21 発信地:マニラ/フィリピン
【8月28日 AFP】フィリピン・マニラ(Manila)に暮らすあるペディキャブ(自転車タクシー)運転手は、同国のロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領が麻薬撲滅の容赦ない戦いを宣言し、頭を銃で撃たれるかもしれないと恐れながらも麻薬が欲しくて素早く隣人の家に飛び込んだ。
ドゥテルテ大統領は6月の就任以前からフィリピン社会からの薬物撲滅を掲げ、就任直後には警察に麻薬密売人の射殺を命じ、一般市民にも麻薬中毒者の殺害を奨励している。
警察が発表した統計によると、麻薬関連で殺害された死者の半数以上は未確認の襲撃者に殺害されていることから、市民らの間で、治安部隊や殺害請負人らが各地域内を歩き回り、麻薬への関与が疑われる人物は誰でも射殺しているとの恐怖が広がっている。
ペディキャブの運転手が暮らすマニラのスラムでも常に武装警察が巡回している。それでも運転手は「シャブ」と呼ばれ常習性が非常に強いメタンフェタミンの吸引を止めない。ドゥテルテ大統領はメタンフェタミンについて、数百万の貧しいフィリピン人たちの命や生活を破壊していると非難している。
3人の子どもの父親でもあるこの運転手は、住民たちに少量の薬物を売っていた女性が、オートバイに2人乗りした覆面の男たちに頭部を撃たれて殺害されたのを目撃したという。こうしたバイクに2人乗りした正体不明の人物たちによる殺害は、麻薬関連での殺害手段としてよくある例の一つだ。
■「ボール紙の正義」
麻薬に関与していた疑いで殺害された人たちの遺体はしばしば、「麻薬商人」「麻薬常習者」などと書かれたボール紙が置かれて放置されることから、麻薬撲滅戦争は「ボール紙の正義」とも呼ばれるようになってきた。
フィリピン国家警察はこれまでに756人を麻薬関連容疑者として殺害したと発表。ロナルド・デラロサ(Ronald dela Rosa)長官は、殺害は警官たちが自らの身に危険が及んだ場合のみだと繰り返し、警官たちを擁護している。
しかしその一方で、刑務所内で死亡した父親と息子をめぐり、検視結果から2人は腕や脚が折れるほどの暴行を加えられた後に射殺されたことが判明し、警官2人が殺人罪で訴追されている。
フィリピン当局の麻薬取り締まりについて国連(UN)や人権団体などは法を無視した行為だと批判しているが、ドゥテルテ大統領やデラロサ長官は法規の範囲内であり、批判は麻薬危機によってもたらされる壊滅的な結果を理解していないと反論。原因不明の死者については、麻薬組織間の抗争によるものだと主張している。
■「体が欲しがる」
殺害が多発している状況や治安部隊らの巡回によってペディキャブの運転手が暮らすスラム街での麻薬売買は減少しているが、現在でも入手は可能だという。
13歳の時、最初に麻薬に手を出したというこの運転手は、麻薬を買いたければ道端に立っていればいいと話し、「誰かが近寄って来るからそいつに金を払えば、別の誰かが麻薬を届けてくれる」と語った。
常習者が麻薬を使うための「隠れ家」として部屋を提供する賃貸業も続いているという。
だが麻薬撲滅戦争の結果、麻薬の値段は倍になった。稼ぎのおよそ4分の1を麻薬につぎ込んでいた運転手は、自身の麻薬常習が家族に損害を与えていることは分かっていると話し、自分が殺されれば子どもたちには父親がいなくなってしまうとの恐れから「止めなきゃいけないと自分に言い聞かせる時もある」といいながら、こう語った。「それでも体が(麻薬を)欲しがるんだ」。(c)AFP/Cecil MORELLA
http://www.afpbb.com/articles/-/3098909?utm_source=yahoo&utm_medium=news
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