http://www.asyura2.com/16/kokusai15/msg/128.html
Tweet |
(回答先: アフリカ新世紀 投稿者 あっしら 日時 2016 年 8 月 24 日 03:49:48)
喰い尽くされるアフリカ トム・バージェス著 資源奪う構図を白日の下に
アフリカ大陸はいまも「略奪」されている――。400ページ近い本書は初めから終わりまで、この強烈なメッセージで貫かれる。この土地から石油を含む資源を奪うのは欧米の巨大企業。さらに国内需要が急拡大する中国の国有企業や“政商”が割って入ろうとする。資源価格は2000年代以降、国際市場で大きく上昇したのに、アフリカの多くの住民はなお貧しい。なぜなら一握りの権力者が欧米や中国の略奪者と組み、私腹を肥やしているからだという。
こうした資源を巡る「ウラの構図」を白日の下にさらすことが本書の狙いだ。欧州の新聞の記者が丁寧な取材を通じ、倫理を著しく欠いた不正な取引を暴いていく過程は迫力があり、引き込まれる。企業や個人の実名がちりばめられ、事実だけが持つ説得力を強く感じる。だが、アフリカは何も変わっていないと言い切ってよいのだろうか。
現在のアフリカで成長の基盤は資源だけでない。以前とは比べものにならないくらい多くの企業が活動する。奨学金を得て欧米で学んだ若者が起業したIT(情報技術)関連の会社も目立つ。選挙で政権が交代するシステムの定着した国が増え、指導者は国民への責任を意識し始めた。
こうした「新しいアフリカ」を知ったうえで読めば、現状の理解が深まる。山田美明訳。(集英社・1900円)
[日経新聞8月21日朝刊P.21]
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。