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<FT特約>ドゥテルテ氏の危険な言動 フィリピンに大きな脅威
フィリピンのドゥテルテ大統領はその言動から「ダーティーハリー」「アジアのトランプ氏」などと呼ばれてきた。だが事態は面白がっている場合ではない。
5月の大統領選以来、ドゥテルテ氏は同盟国である米国の大使を口汚く罵ったり、薬物中毒者を殺害するよう促したりなどしてきた。米大統領選共和党候補、ドナルド・トランプ氏の放言がかすむほどだ。
呼びかけに応じて警察や自警団が約800人を殺害し、薬物使用者など60万人以上が自首したともいわれる。殺害されたほとんどは末端の貧困層とみられる。
最も憂慮すべきは選挙期間中に約束した残虐な政策をその通り実行しているという事実だ。
ドゥテルテ氏の人気は、犯罪発生率の抑制などに失敗した歴代大統領への批判の裏返しともいえる。ただこうした方針が問題の解決につながるとは考えにくく、民主主義を後退させるだけだ。
ドゥテルテ氏は裁判官、市長、警察官、軍人、政府官僚など約150人が薬物取引に関わったとも指摘し、自首するか逮捕されるかだと迫った。ただリストは既に死亡した人物を含むなど、誤りだらけとの指摘もある。
もう一つの公約は、独裁者だった故マルコス元大統領をマニラの英雄墓地に埋葬するというものだ。故マルコス氏は圧政で数千人を殺害したとされ、反発を呼んでいる。ドゥテルテ氏の独裁者としての気質を表すエピソードともいえる。
今月15日には「粛清すべきだ」とする公務員のリストを追加で公開すると表明したし、先週は戒厳令を敷く可能性にも言及している。フィリピンにとって大きな脅威だ。
独裁者として張り切るよりも、南部の反政府活動や、中国との南シナ海問題など、より差し迫った問題に取り組むべきだ。米国をはじめ国際社会は人権の軽視は許さないとはっきり示さなければならない。
米国は3200万ドル(約32億円)の支援をフィリピンに実施したが、目的は人権擁護の促進などだ。ドゥテルテ氏がその意味を理解するまで、追加の支援はすべきでない。
(17日付、社説)
=英フィナンシャル・タイムズ特約
[日経新聞8月18日朝刊P.6]
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フィリピン大統領、国連脱退を示唆
日本テレビ系(NNN) 8月21日(日)22時25分配信
今年6月にドゥテルテ大統領が就任したフィリピンでは、犯罪撲滅作戦で、多数の容疑者が殺害されている。これについて国連の機関が、「法で認められていない処刑だ」などと非難したことを受け、ドゥテルテ大統領は21日、国連からの脱退を示唆した。
フィリピンでは6月のドゥテルテ大統領の就任以降、治安改善に向け大規模な犯罪撲滅作戦が行われていて、麻薬事件の容疑者ら600人以上が警察などにより殺害されている。
これに対し国連人権高等弁務官事務所は、「法で認められていない処刑だ」などと非難していたが、ドゥテルテ大統領は21日、「内政干渉だ」と反論した上で、国連からの脱退を示唆した。
ドゥテルテ大統領「国連がそんなに無礼なら我々は脱退するだろう」
ドゥテルテ大統領は、大胆な言動で国内で高い支持を得ているが、行き過ぎた手法などに対しては批判の声もあがっている。
終更新:8月21日(日)22時46分
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160821-00000060-nnn-int
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