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英国のEU離脱は、世界権力のアジェンダの一頓挫だろう。この頓挫も計画の一部なのか想定外なのか?
http://www.asyura2.com/16/kokusai14/msg/376.html
投稿者 仁王像 日時 2016 年 6 月 25 日 19:53:33: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

 英国のEU離脱は、世界権力※のアジェンダの一頓挫だろう。この頓挫もアジェンダの計画のなかにあってやがてより強固なEUを造り上げていくプロセスにあるのか、あるいはドミノ倒しが連鎖して瓦解していくのか、筆者には分からない。(後者が無理のない国家形態と考えるが)

 いずれにしても、今晩のTBS日下キャスターの現地からの報告によると、英国の下層階級がEUによって割を食っていて、その憤懣が時の政権にむけて発せられた、という意味のことを語っていた。
 EUという仕組みはいわゆる「資本の到富衝動」を満足させるには都合の良いシステムであることは容易に想像がつこうというもの。

 ※)ユースタス・マリンズ「世界権力の構造」参照。

 
・リチャード・A・ヴェルナー氏の著作から一部引用

「彼ら”マネーの支配者”たちの目的は、ヨーロッパを巨大な一つの地域とすること、統合を進めて”ヨーロッパ合衆国”を作ることなのである。この計画は50年代から練られていたものである。統合が完了すれば、今度はアメリカとの対立が絶対に避けられない。マネーの支配者たちの狙いはそこにある」(『なぜ日本経済は殺されたか』リチャード・A・ヴェルナー/吉川元忠/講談社‘03年)

 「プリンスたちが全世界で権力の拡大をめざしていることは明らかだ。集中化と通貨圏の創設はこの目的にかなっている。だからこそ、ヨーロッパのセントラル・バンカーは進んで欧州中央銀行を創設した。」(『円の支配者』リチャード・A・ヴェルナー/草思社‘01年)

 「1990年代半ばには多くの人がありそうにもないシナリオだと思っていたことが、さしたる障害も騒ぎもなく実現した。ヨーロッパ12カ国が自国通貨を捨てたのだ。外から見ていていちばん驚くのは、経済規模ではヨーロッパ最大の国ドイツがドイツ・マルクを捨てたことだ。たとえばイギリスの識者は、これを「謎」と呼ぶ。
 エコノミストは終始、ドイツ・マルクを放棄すべき経済合理性はないことに気づいていた。ユーロを創設すべき理由が経済の領域では見出されないことには、ほぼ疑問の余地がない。通貨統合は、ヨーロッパ統一を加速し、”ヨーロッパ合衆国”を樹立するためのツールとして利用された。

 欧州中央銀行の一握りの意思決定者がこのユーロ圏を支配し、結局はユーロ圏12カ国に流通する通貨の配分も決定している。これは生半可なことではない。金融政策は、平時のどのような社会にとっても最強の政策ツールである。
 欧州中央銀行はブンデスバンクよりはるかに独立性が高い。米の連邦準備制度理事会よりも独立性が高い。…われわれの見るところ、欧州中央銀行は日本銀行とならんで、先進国のなかでは最も説明責任の少ない中央銀行だ。」(『不景気が終わらない理由』リチャード・A・ヴェルナー/草思社‘03年)

・Re: グローバリゼーションというイデオロギーを具体化したものがEUだろう
 http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/229.html
 投稿者 仁王像 日時 2015 年 1 月 09 日 21:03:35: jdZgmZ21Prm8E

・日銀はいつからロスチャイルドの闇の世界の支配を許したのか
 http://www.asyura2.com/07/senkyo34/msg/526.html
 投稿者 仙経顕聖 日時 2007 年 5 月 10 日 22:10:38: BhKV8MVi3DaqQ
 

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コメント
 
1. 仁王像[855] kG2JpJGc 2016年6月25日 22:38:09 : T9O4QH6xOb : Mi3Dea7mLvE[1]
 今夜のNスペで、大越キャスターが「トランプ現象と同質のものかもしれない」と締めくくっていたのが面白い。

 つまり敷衍すれば米国における民衆の反乱がトランプ現象であり、英国における民衆の反乱がEU離脱現象である。

http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/867.html#c1
 >トランプ現象は、言ってみれば米国における民衆蜂起のかなり平穏な形態とみることも出来る。この現象の背景には、既存の政治・政治家に対する強い不信感があるとされている。
 田原(総)流に言えば、米国社会の底辺で渦巻いていた全共闘的気分・精神がトランプという出口を見つけて噴出していると見る。


2. 2016年6月25日 22:53:54 : LHHZv4tmSs : yfo6kVRB490[1]

>>より強固なEUを造り上げていくプロセス

同感。英国民は踊らされ利用された。残留支持のキャメロンはウソ演技こいた。

残留優勢の事前予想は捏造であった。「僅差で離脱」が主宰者シナリオだった。

わざわざインパクトを与えるために練られた逆転「離脱」。2年以上の手続き、

EC全加盟国の賛成が必要、法的拘束がない、など知っていた国民は一握りだ。

さっそく9か国外相会議で結束強化を宣言したがこれもシナリオだ。ECはもは

や解体できない。危機感を演出しさらに結束を高めて英国復帰の流れに戻る。



3. 仁王像[856] kG2JpJGc 2016年6月27日 20:03:26 : ytQqvfneWk : SM2JR10nyys[1]
◆英国の投票とEUの解体/田中宇
 http://tanakanews.com/
 【2016年6月22日】 EU残留を問う英国での国民投票を前に、欧州の大陸側では、EU統合を推進してきた上層部の人々が、英国の投票結果にかかわらず、すでにEUは政治経済の統合をこれ以上推進するのが無理な状態になっている、と指摘し始めている。

 ↑そうだろう。
 いろいろな矛盾・対立をこれ以上止揚するのはムリだ。

 世界権力の壮大な実験場だったが、これまでの経験から、何らかの強権発動しても強固な再統合もムリだと十分学んだのではないのか。
 強権は何を拠り所にするのか。通貨発行権はものにしたが、警察・軍隊は各国の主権に任されている。EUの横断的な軍隊や警察はない。各国にデモや暴動が起きたとき軍や警察を総動員して抑え込め、などという指令を発する権限もない。権限を持たせるのもムリ。
 

 昨晩のN「世界はいま」では、貧困層や低学歴層が離脱に多く票を投じたこと、英国はこれまで特別扱いされていて、通貨はポンドを使っているので離脱しやすい大きな要件を備えていたこと、EUには毎年1兆6千億円を拠出しているが、これは主に東欧諸国のインフラ整備にまわされていること、離脱すればこの金は自国に回すことができること、など伝えていた。


4. 仁王像[857] kG2JpJGc 2016年6月28日 20:17:46 : zR88IFUmBw : 4@ncRbejS80[1]
英国が火をつけた「欧米の春」田中宇
http://tanakanews.com/
 【2016年6月27日】 英国の国民投票は、英国と欧州大陸、そして米国という「欧米」の民衆が、エリート支配に対して民主的な拒否権を発動する事態の勃興を示している。英BBCは、国民投票前に「英国でEU離脱が勝つと、米国でトランプが勝つ可能性が高まる」「米英の状況は似ている」と報じた。かつてエジプトやバーレーンなどで、民衆が為政者の支配を拒否して立ち上がる「アラブの春」が起きたが、それはいま欧米に燃え広がり「欧米の春」が始まっている。(要約部分のみ)

 ↑ということだそうだ。
 世界権力(国際金融勢力)の壮大な収益システムだったが、域内各国が叛乱含みで挫折しつつある構図と見てよいだろう。

 大昔は自国のため「近隣窮乏化政策」を採っていたいたこともあったようだが、広域圏となり域内の民衆を近隣に見立てなければならなくなったか、域内の民衆を収奪しなければ資本の到富衝動が満たされた生命を維持することができない。資本主義が発展するとこうなる? その先は?…。

・近隣窮乏化政策 wiki
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E9%9A%A3%E7%AA%AE%E4%B9%8F%E5%8C%96%E6%94%BF%E7%AD%96


5. 仁王像[858] kG2JpJGc 2016年6月28日 21:56:26 : zR88IFUmBw : 4@ncRbejS80[2]
 生活が比較的安定していれば、「レイシスト」などと眉をひそめる西洋人だが、本来、非白人に向けられるはずの人種差別が同胞であるはずの白人の移民ポーランド人にも向けられる嫌がらせがあった。
 よほど民衆レベルの窮乏化が進んで”眉をひそめる”余裕もなくなっていると考えざるを得ない。EUや米国の政治・経済のくびきからの解放を「欧米の春」と田中うーたんは喩えたか。

 さて今夜のN9だが、鈴木キャスターの現地からの報告では、今回の投票は移民にとっては自分のルーツを問われているようだ、というある女性の証言を紹介。自身の感想として、今回の投票は、移民の多い英国で互いに譲り合ってオブラートでくるんでうまくやって来たが、そのオブラートが剥されてしまった感がある、と報告していた。


6. 仁王像[859] kG2JpJGc 2016年6月29日 20:08:59 : Wy9ftQm9FE : yjuKPSDWKto[1]
・英のEU離脱〜国民の多くは、「有色人種が英国に入り込んで来ないでくれ」と願っている〜500年間の白人中心主義が今、終わろうとしている/副島隆彦
 http://www.asyura2.com/16/cult16/msg/341.html
 投稿者 仁王像 日時 2016 年 6 月 29 日 20:05:24: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
   

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