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焦点:中国株市場の改革加速、国際指数への採用目指す
[香港 10日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(CSRC=証監会)は、劉士余委員長の就任以降に株式市場の規制改革を急ピッチで進めている。MSCIに中国本土A株の新興国株指数への採用を納得してもらうのが狙いだ。
MSCIは14日にA株をめぐる投資家の懸念が十分払しょくされて指数に採用できる状況になったどうかの判断を示す。採用が決まれば、今後10年で中国株に4000億ドルが流入すると見積もられている。
もっともまだ未解決の問題があるため、指数採用に至るかどうかは依然としてはっきりしない。
MSCIは昨年6月、中国政府に対して株式市場に外国人投資家がもっと参入できる仕組みなどを含めた一段の規制整備が必要だと注文を付けた。夏場の株価急落時に、上場銘柄の半分以上が売買停止されたのをはじめ当局が未曾有の介入に乗り出すと、外国人投資家の間では中国がMSCIの要求を満たせるのかどうか疑念が深まった。
ただ投資家や関係者の話では、過去4カ月を見るとCSRCは劉委員長が主導する改革重視の首脳部の下で、MSCIなどの世界的な指数算出会社の意を迎えるための取り組みを強化した。
劉氏は、昨年の株安をめぐる対応のまずさに批判が集まっていた肖鋼氏の後任として2月に委員長に就任。それ以降CSRCは、上場銘柄の売買停止に関する制限導入と、中国の国際投資制度で外国人が恩恵を受ける所有権の明確化、というMSCIが挙げていた2つの重要な要望に応えた。
昨年6月にCSRCとMSCIは、懸案解決に向けた作業部会を設立すると発表。事情に詳しい関係者によると、当初はCSRCが株価急落の対処に追われたほか、CSRCの重要幹部が複数退任した影響で、協議は滞った。
それでも2月からは事態が一気に進展し、ある関係者は劉氏も何回か協議に出席したことを明らかにした。3人の関係者によると、MSCI側も4月にヘンリー・フェルナンデス会長が北京を訪れたという。
MSCIがA株を指数に採用するかどうかについて、なお疑念を抱いている多くの外国人投資家に比べると、投資銀行は楽観的だ。ゴールドマン・サックスは5月に、当局が投資面の障害を取り除いたことを理由に、指数採用が決まる確率が70%あるとの見方を示した。
しかしMSCIが表明した、A株のヘッジ商品販売に関して外国人投資家は上海と深センの取引所から許可を得る必要があるという問題は、まだ解決されていない。
またMSCIの掲げた懸念材料すべてに、CSRCが対処できる権限を持っているわけでもない。例えば投資枠を決める権限は中国人民銀行(中央銀行)と国家外為管理局(SAFE)が共有しており、適格外国機関投資家(QFII)制度と人民元適格外国機関投資家(RQFII)制度の自由化でも、この両機関が中心的な役割を担っている。
QFIIにおいて、中国は外国人投資家が毎月引き揚げられる資金の制限を撤廃しておらず、これがMSCIに残る懸念材料の1つになっている。外国人投資家にとっては劇的な市場開放が進むと期待される香港と深センの相互接続も明らかにされていない。
(Michelle Price記者)
http://jp.reuters.com/article/msci-indexes-china-idJPKCN0YZ05X
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