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米中両軍、ハワイに異例の“洋上デート”:一方で、今日から尖閣諸島周辺で日米印合同演習←これが中国軍艦船侵入の理由かも
http://www.asyura2.com/16/kokusai14/msg/221.html
投稿者 あっしら 日時 2016 年 6 月 10 日 18:19:50: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


米中両軍、ハワイに異例の“洋上デート”[日経新聞]
編集委員 秋田浩之
2016/6/10 6:30

 南シナ海問題をめぐり、激しさを増している米軍と中国軍のせめぎ合い。そんなさなかに、びっくりする計画が明らかになった。両軍の艦船がグアムからハワイまで一緒に航行し、途中で共同訓練もやるというのだ。6月9日未明には、中国軍艦船が日本の尖閣諸島の接続水域に入る事件もあった。それでもなぜ、米軍は中国軍と交流を深める行動に出るのか。

 共同航行が予定されているのは、6月下旬。両軍の艦船がグアムで合流し、捜索救助など複数の共同訓練を実施しながら、米太平洋軍司令部があるハワイに向かうという。中国軍からは5隻の艦船が派遣される方向だ。

■親米的な国々による海上軍事演習に中国参加

 それだけではない。中国軍艦船はハワイに着いた後、そのまま現地にとどまり、6月30日から始まる「環太平洋合同演習(リムパック)」にも参加する。


北京の人民大会堂で中国の習近平国家主席(右)と会談するケリー米国務長官。米中戦略・経済対話は南シナ海問題を巡り物別れに終わった(6月7日)=共同

 リムパックは米軍が主導し、ほぼ2年に1回開いている世界最大規模の海上軍事演習。今回で25回目となる伝統ある演習だ。ことしは約30カ国が集まり、ハワイやカリフォルニア州南部で8月4日まで続く。

 日本は以前から招かれ、自衛隊を派遣している。メンバーは米国の同盟国に限定されているわけではないが、米軍主導の演習だけあって、親米的な国々が中心だ。

 こうしたなか、中国軍艦船がグアムから一緒に米軍と航行し、「仲間内の演習」であるリムパックにも加わるというのは、かなり異例なできごとだ。しかも、米中両軍はいま、南シナ海でにらみあい、なかばケンカ中ともいえる状態に近い。

 米海軍は5月10日、南シナ海に中国がつくった人工島の12カイリ(22キロメートル)以内にイージス艦を派遣し、軍事拠点化を認めない姿勢を改めてみせた。

 中国側はすかさず戦闘機と艦船を送り込み、ただちに立ち去るよう、米軍艦船に警告。中国外務省報道官は記者会見で「中国の許可なく、違法に海域に入った」と非難した。

 5月17日には、南シナ海を偵察していた米軍機を退去させるため、中国軍機が約15メートルまで接近する事件が発生。中国軍機は今週も、東シナ海で似たような挑発に出た。このたびごとに、米中両政府は非難の応酬を交わしている。


 そうしたなか、対中強硬派とされるハリス米太平洋軍司令官は今月初め、対中交流を深める狙いについて記者団にこう説明した。「協力できる分野では協力する。しかし、必要なら、(中国軍に)立ち向かう」。つまり、硬軟両様というわけだ。

■元米軍幹部「軍事力の差を見せつける」

 米政府ブレーンによると、米軍がいま、中国軍との交流を強めようとするのは、おもに3つの理由があるという。

 第1に「中国政府は中国軍への発言力が弱い。米政権の声を中国軍首脳に正確に伝えるには、軍同士のパイプを太くするしかない」(同ブレーン)という事情がある。

 第2は、米中の緊張が高まっているからこそ、衝突を防ぐための危機管理体制づくりを急がなければならない、という切迫感だ。


米国とフィリピンの合同演習の閉会式に臨むカーター米国防長官。南シナ海の共同哨戒活動を始めている(4月15日、マニラ)=AP

 米中両軍はすでに、ビデオ会議もできるホットラインで結ばれてはいる。ただ、いざという事態になったとき、ホットラインで協議できるようにするには、普段から一定の人間関係を築いておく必要がある。

 そして、いちばん興味深いのが、第3の思惑だ。「米中の軍事力の差を、中国軍幹部に見せつける。それにより米軍に対抗できるという幻想を、中国側に抱かせないようにする」(元米軍幹部)

 もっとも、米軍の思惑通りにことが運ぶ保証はない。実は、米軍は前回の2014年のリムパックにも、中国軍を招待した。

 ところが、中国軍は参加する艦船とは別に、情報収集艦をひそかにハワイ沖に派遣。演習の様子を監視していたことが発覚し、批判を浴びた。

 米議会重鎮のマケイン上院軍事委員長(共和党)とリード同委員会幹部(民主党)はこうした行動を問題視し、今年のリムパックには中国軍を招かないよう、カーター国防長官に求めていた。

 米軍による対中関与策が吉と出るかどうか、まだ分からない。ただ、その結果が、南シナ海問題の行方に影響することだけは確かである。


秋田浩之(あきた・ひろゆき)
1987年日本経済新聞社入社。政治部、北京、ワシントン支局などを経て編集局編集委員。著書に「暗流 米中日外交三国志」。


http://www.nikkei.com/article/DGXMZO03387680Y6A600C1000000/?dg=1


 

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コメント
 
1. 2016年6月10日 20:52:27 : aQq0UGoaxY : pNHEWTkf6T8[212]
米中は、キッシンジャーが生きている間は、何があっても仲良しです。

ワシントンの手先の日経は、米国がロシアに経済制裁しているのに、中国に経済制裁しない理由を書くことができない。
取ってつけたような捏造記事を書くしか無い、残念な日経新聞でした。


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