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緊張の尖閣、新段階に 中国艦航行ドキュメント:雨降って地固まるという話もあるが、日本は米軍の「航行の自由」作戦を支持
http://www.asyura2.com/16/kokusai14/msg/213.html
投稿者 あっしら 日時 2016 年 6 月 10 日 02:47:04: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


“日本政府が抗議の対象としない”ロシア軍艦船と呼応するかたちの中国軍艦船の接続水域侵入という経緯に裏事情を感じるが、日本が南シナ海問題で米軍の「航行の自由」作戦を支持している限り、同じように「航行の自由」と言える行動を採った中国に対する非難は弱いものになる。

 なお、日本政府もわかったうえで「政府と軍は連携取れているのか」と発しているのだろうが、航行ルートを見ればわかるように、共産党・政府・軍が対日限界ラインを設定しながら行った作戦であったことは明白だ。

※参照投稿


「中国、釣魚島への測量標識設置を計画:公的機関の衝突につながる挑発:半年も続く「二重権力状況」の早期解消を」
http://www.asyura2.com/13/senkyo144/msg/876.html

「桝添東京都知事訪中の真意は“安倍訪中の露払い”:日中関係悪化の理由に関する石原氏の説明と教科書検定で改善に向かう日中関係」
http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/312.html

「海でも崩れた日中均衡 経済に続き警備力も「逆転」 尖閣支配へ じわり侵食」
http://www.asyura2.com/16/warb17/msg/796.html

「尖閣諸島領有権問題:X氏の批判に応える1:尖閣諸島に対する日本領有を正当化できる根拠」
http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/729.html

「尖閣諸島領有権問題:X氏の批判に応える2:関係改善が見えてきた日中関係:日中両国民の多数が納得できる解決策を」
http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/749.html

「尖閣諸島領有権問題:X氏の批判に応える3:敗戦処理〜「カイロ宣言」からSF講和条約へ、そして沖縄返還協定〜」
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/762.html


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緊張の尖閣、新段階に 中国艦航行ドキュメント[日経新聞]
2016/6/10 0:47

 中国海軍の艦船が沖縄県の尖閣諸島周辺の接続水域を初めて航行したことを受け、日本政府は8日深夜から9日未明にかけて慌ただしく対応した。軍艦が領海にまで侵入する事態になれば不測の事態につながりかねないからで、「緊張レベルは一段上がった」(政府関係者)とみる。中国側に強く抗議する一方、偶発的な衝突を避ける体制を早期に整える構えだ。

■自衛艦がロシア艦を追尾中

 真夜中の尖閣周辺の接続水域で何が起きたのか。

 事の発端はロシア海軍の艦船の動きだった。8日午後9時50分ごろ、海上自衛隊の護衛艦「はたかぜ」が尖閣諸島の接続水域の南側からロシア軍艦3隻が航行するのを確認し、追尾した。3隻は久場島と大正島の間を抜け、9日午前3時5分ごろ接続水域を出た。

 一方、この間の8日午後11時ごろ、海自の別の護衛艦「せとぎり」が中国海軍のフリゲート艦1隻が久場島北東の接続水域に近づいていくのを把握した。


■警告を無視、未明の侵入

 海自護衛艦は中国軍艦に同水域に入らないよう無線で警告を発したが、中国軍艦はこれを無視し、翌午前0時50分ごろに進入した。

 「一方的に緊張を高める行為で受け入れられない」。午前2時すぎ、岸田文雄外相の指示を受けた斎木昭隆外務次官が、中国の程永華駐日大使を外務省に呼び抗議した。

 中国軍艦が接続水域を出たのはそれから約1時間後。ロシア軍艦が同水域を離れた直後の3時10分、大正島の北北西から出た。

 接続水域は領海につながる公海で、航行自体は原則、国際法違反にはならない。今回、ロシア軍艦3隻は演習後、ウラジオストク港に戻る最中だったとされる。過去にも尖閣周辺の接続水域を航行したことがあったが、日本政府はいずれも抗議していない。

 菅義偉官房長官は9日の記者会見で「常日ごろ中国は尖閣諸島に関して独自の主張をし、これまで公船が領海侵入している。一方、ロシアはそうした事情がなく同様の対応はしなかった」と説明した。中国は尖閣諸島の領有権を主張し、日本と対立しているため対応が異なるとの説明だ。

 尖閣周辺では日本の海上保安庁にあたる中国海警局などの船が領海や接続水域に入ることが常態化している。だが軍艦の航行は初めてだ。

 日本政府は中国側の意図の分析を進めている。自衛隊幹部は「中国指導部の了解を得たうえでの行動とみられる」と指摘。5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や今月シンガポールで開いたアジア安全保障会議など国際会議が終わったばかりのタイミングで「国際社会から批判されにくいとの思惑もあったはずだ」と解説する。

 海自護衛艦がロシア軍艦を追尾して接続水域に入ったため、尖閣諸島を自国の領土だと主張する中国軍艦が対抗して入ったとの観測や、「中国が自国の領土だとアピールするいい機会だと捉えた」との見方もある。

■「政府と軍は連携取れているのか」

 いずれにせよ仮に中国軍艦が領海にまで侵入してきた場合、海上保安庁の巡視船の能力では対応しきれない。日本政府関係者によると、中国軍艦は接続水域に入った後「通常の航行ではみられないような動きをした」ともいう。領海で同様の行動をとった場合、日本政府が自衛隊による海上警備行動を発令する事態になりかねない。

 海上警備行動は自衛隊法に基づき防衛相が首相の承認を得て発令するもので、停船命令に従わない場合は威嚇射撃ができる。日本政府が緊張のレベルが上がったと受けとめ、異例の未明の抗議に出たのはこうした不測の事態につながりかねないからだ。

 日本政府は今後、海自や海保による周辺海域の警戒を強めるとともに、米国など関係国と連携し中国に自制を促していく構えだ。中国も参加する国際会議などを活用し、中国の行動がこれ以上エスカレートしないよう国際世論にも訴えていく。

 「政府と軍は連携を取れているのか」。斎木氏は中国側への抗議で、程氏にクギを刺した。政府の統制がきかずに軍が一方的な挑発行動をとっているとすれば、緊張は高まるばかりだからだ。


http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS09H5T_Z00C16A6EA2000/?dg=1&nf=1

 

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