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(回答先: 米大統領選挙、クリントン氏の勝利は第三次世界大戦をもたらす? 投稿者 あっしら 日時 2016 年 4 月 30 日 10:55:53)
[2016 米大統領選]2強の外交・安全保障 党の政策と一線 トランプ氏 「米国最優先」 クリントン氏「中東に関与」
【ワシントン=川合智之】米大統領選の共和、民主両党の指名争いで先頭を走る候補が外交・安全保障政策を示した。共和のトランプ氏(69)は「米国第一主義」を掲げて海外への関与を縮小する意向を表明した。民主のクリントン前米国務長官(68)は中東に積極的に関与すると明言した。両候補はそれぞれが所属する政党の伝統的な政策と一線を画した。
「『トランプ政権』では、海外の二の次にされると感じる米国民はいなくなる」。トランプ氏は27日の演説で「米国民の利益と米国の安全保障を最優先する」と訴えた。同氏がまとまった外交政策を公表したのは初だ。
批判したのは、日韓や北大西洋条約機構(NATO)加盟国などの同盟国。「米国が守っている国は費用を払わなければならない」と述べ、経費負担を増やさないなら駐留米軍は撤退すると突きつけた。一方、中ロとは「共通の利益に基づく一致点を探る」と関係を改善する考えを示した。
核兵器は「近代化と更新が必要だ」と述べ、米軍の規模拡大を主張。過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討を目標に掲げながらも「我々は予測不能な国にならなければならない」と述べ、具体策は口にしなかった。
米欧メディアはトランプ氏の政策を「近年の共和党の外交政策とは大きく食い違う」(米紙ウォール・ストリート・ジャーナル)や「第2次大戦前の米国の孤立主義だ」(仏AFP通信)と指摘した。日本政府は28日に「米軍の駐留経費は従来より日米間で互いに交渉しながら適切に分担している」(菅義偉官房長官)と反論した。
クリントン氏の外交・安保政策の中核になるのは、オバマ政権と同じく中東からアジアに安全保障の軸足を移すリバランス(再均衡)政策だ。対中国では、国務長官在任時から南シナ海の領有権争いや人権問題などを批判する発言が多かった。
中東政策はイスラエルの同盟関係を強化するとともに、核不拡散の観点からイラン核合意を支持する見通しだ。IS対策はオバマ氏より積極的で、米軍特殊部隊の投入や飛行禁止区域の設定など、米の関与を強化すべきだとする発言が多い。
クリントン氏は民主党の中でも「中道寄り」で知られる。現在は最左派のバーニー・サンダース上院議員(74)と指名を争っているため、保守的な主張は表に出していないが、指名を獲得すれば外交・安保政策はオバマ氏よりも強硬路線を採る可能性がある。
26日の東部5州の予備選でトランプ氏は全勝し、クリントン氏も4勝と好調だった。いずれも指名を獲得すれば、米軍を率いる最高司令官としてふさわしいか厳しく問われる。国務長官を務めたクリントン氏の方が今は具体的な政策を打ち出しているが、トランプ氏も27日の演説で軌道修正を始めた。
[日経新聞4月29日朝刊P.7]
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