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トランプ氏がその直前に別のインタビューで語った「核兵器は使いたくない」という発言は無視し、特定部分だけを切り出して報道する姿勢は、NHKの“偏向”ぶりをよく示している。
支持も期待もせず、米国市民の考え方の変化を知る一つの機会として眺めているが、トランプ氏の発言は偏向的に取り上げられることが多すぎると思う。
米国の核兵器ドクトリンは、ことあるごとに発言されてきたように、 “先制使用”を含み必要があれば使用を辞さないというものである。
それゆえ、トランプ氏が「ISに戦術核兵器を使う可能性について「あらゆることを排除しない。彼らに使うかもしれないと思わせたい」」と語ったことは、米国の核ドクトリンに沿った内容でことさら問題にするようなものではない。
さらに、このインタビューはブルームバーグとのもので、その直前に行われたワシントンポストのインタビューでは「私は核兵器を使いたくない」と語っている。
昼過ぎに放送されたNNNニュースは、NHKとは違い両方の発言を取り上げ、発言に一貫性がないと批判していた。
両方の発言を取り上げたNNNは評価できるが、「あらゆることを排除しない。彼らに使うかもしれないと思わせたい」と「私は核兵器を使いたくない」という二つの発言は矛盾するものでも対立するものでもないので、核兵器をめぐるトランプ氏の発言に一貫性がないと批判するのは誤っている。
米国大統領や米軍の最高幹部に尋ねれば、“核兵器を使いたい”と答えるヒトはまずいないだろう。ほとんどのヒトが、“核兵器は使いたくないが、米国や同盟国の防衛にとって必要なら使う”と答えるはずだ。
「テロの容疑者には水責め」という話については、9.11・パリ同時多発テロ・ブリュッセル多発爆破テロなどの“イスラム過激派テロ”がほんとうに発表されている通りの内容なら、私だって、「死なない程度の拷問」を使って組織や協力者の情報を手に入れようとする。
ただし、拷問で得られる情報には苦し紛れでいい加減なものも混じっているから、慎重に裏付け捜査を行う必要がある。
(列挙したイスラム過激派の犯行とされているテロは“偽テロ”なので、拷問する必要もなく詳細情報がわかっている)
クリントン氏の「拷問は効果的ではない。むしろアメリカの兵士や市民を危険にさらす」という発言は子供だましの馬鹿げたものである。
これまでの経緯に照らせば、イスラム過激派は、米国など欧米先進諸国の対イスラム地域政策に反発して攻撃(テロ)を起こしてきたのであり、「アメリカの兵士や市民を危険にさらす」ことを一義的に考慮するのなら、対イスラム地域政策を改めなければならないことになる。
(もしくは、頻発しているテロは、拷問の行使が引き起こしていることを説明する必要がある)
クリントン氏や米国の政治的指導者が、アフガニスタン侵攻・イラク侵攻さらには各地での内戦介入などを“国際正義”の発露と考えているのなら、少々手荒い手法を使ってでも捕捉した“敵”からできるだけ多くの情報を収集し、“アメリカの兵士や市民をできるだけ守る“対応をすべきであろう。
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トランプ氏 ISに核兵器使用も排除しない考え[NHK]
3月24日 9時48分
アメリカ大統領選挙に向けて、共和党から立候補しているトランプ氏は、ベルギーの連続テロ事件を受け過激派組織IS=イスラミックステートに対し、戦術核兵器を使う可能性も排除しない考えを示すなど、IS対策を巡る議論が過熱しています。
ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けて共和党から立候補しているトランプ氏は、アメリカメディアのインタビューに対し、ベルギーで起きた連続テロ事件を受け、過激派組織ISに戦術核兵器を使う可能性について「あらゆることを排除しない。彼らに使うかもしれないと思わせたい」と述べました。
また、トランプ氏は、テロの容疑者には水責めなどの尋問も必要だと改めて主張しました。
一方、民主党から立候補しているクリントン前国務長官は23日、テロ対策を巡って演説し、「私が大統領になったらアメリカは拷問を許さない。すべてのイスラム教徒を悪者扱いするような攻撃的なことばは逆効果であり、危険だ」と述べトランプ氏の主張を強く批判しました。
そして、テロ対策のため空港などの警備を強化する必要があると訴えたほか、ISの壊滅を目指して指導力を発揮する考えを示すなど大統領選挙に向けてIS対策を巡る議論が過熱しています。
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トランプ氏「テロの容疑者には水責め」[NHK]
3月23日 7時13分
アメリカ大統領選挙で、共和党から立候補しているトランプ氏は、テロの容疑者には水責めなどの尋問を行う必要があると主張し、今後の選挙戦でテロ対策を巡る議論がさらに活発になることも予想されます。
アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びで、共和党から立候補し、トップを走るトランプ氏は、ベルギーで起きた爆弾テロ事件について、22日、アメリカのメディアに対し、テロ対策として国境管理を厳重にする必要があると改めて主張しました。そのうえで、「テロの容疑者には水責めがいいだろう。容疑者から情報を引き出さねばならない」などと述べ、水責めなどの手法も必要だと、持論を展開しました。
アメリカでは、前のブッシュ政権で、CIA=中央情報局がテロ容疑者に対して水責めなど過酷な尋問を行っていたことが明らかになり、中東などで反発が高まり、オバマ政権は禁止しています。しかし,トランプ氏は、これまでも選挙戦で、大統領になれば水責めを容認する考えをたびたび示し、波紋を呼んでいました。
また、2位につけるクルーズ上院議員も「過激派とともに入ってくる難民を、すぐに止めなければならない」と述べ、難民の受け入れを止めるべきだと主張しました。
テロ対策を巡っては、イスラム教徒の入国を禁止すべきだとするトランプ氏の過激な主張が、共和党の有権者の間で支持されており、テロ対策を巡る議論がさらに活発になることも予想されます。
クリントン氏「拷問は効果的でない」
一方、アメリカ大統領選挙に民主党から立候補しているクリントン前国務長官は、22日、アメリカメディアのインタビューに対し、「拷問は効果的ではない。むしろアメリカの兵士や市民を危険にさらす」と指摘しました。
そのうえで、「われわれの価値観にあったやり方でテロに対応しなければならない」と述べ、ヨーロッパの同盟国などと連携を強化して対処すべきだと主張しました。
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