http://www.asyura2.com/16/iryo5/msg/852.html
Tweet |
今日午後発表された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で亡くなった人数は105人である。
亡くなった人をたんなる数字として見るのは好みではないが、COVID-19が日本にとってどのようなものかを考えるための基礎データとして提示させていただく。
日本では伝染経路が類似的な感染症であるインフルエンザ(肺炎や脳炎など合併症を含む)で毎年およそ1万人が死んでいる。
インフルエンザ感染の期間を200日(6か月半強)とすれば、1日平均50人(毎週350人)がインフルエンザによって死んでいることになる。
そうであるなら、亡くなったかたには申し訳ないが、COVID-19で亡くなった人数105は、今のところインフルエンザのわずか2日間に相当する死者数なのである。
もちろん、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で亡くなった人が平年のインフルエンザ死亡者に上乗せされているのなら、感染症(雑駁にインフルエンザ+ COVID-19)「死亡総数」は“増加”ということになり、“大問題”になる。
しかし、そうではない。
もちろんシーズンを締めてみなければ結論は出せないが、日本の今シーズンにおける感染症「死亡総数」は、COVID-19騒動のおかげで “減少”していると言える状況なのである。
日本のCOVID-19の感染者数や死亡者数が、新型コロナウイルスに曝露した他の国々よりも少ない大きな要因でもあるのだが、2月に入ってからインフルエンザの感染者確認者が減少している。それにともない3月からはインフルエンザによる死者数が大きく減少している。(インフルエンザの感染から死亡までは2〜3週間ほどのタイムラグがある)
21大都市のインフルエンザ感染ピーク時期の毎週平均死者数は、400人から500人ほどである。
それが、3月に入ると200人未満と半減を上回る勢いで減少している。
(小池都知事が危機を煽る東京だけでも毎週100人を超えるインフルエンザによる死者が出続けていた。COVID-19は累計死者が42人ほど)
※「国立感染症研究所2019/20シーズン21大都市インフルエンザ・肺炎死亡報告」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/2112-idsc/jinsoku/1847-flu-jinsoku-2.html
COVID-19とインフルエンザの感染予防方法は同じである。
日本では、屋形船などでの感染や、それほど遠くない武漢やそのほかの中国での大感染やクルーズ船ダイアモンドプリンセス号の騒動を見聞きすることでマスクの着用など感染対策が浸透したことが、感染症「死亡総数」を“減少”させたと推測できる。
日本は、2月下旬からあれこれ規制を始めた政府のおかげではなく、国民の生活スタイルや公衆衛生観念のおかげで、COVID-19の感染・死亡と感染症全体の「死亡総数」を抑制することに成功しているのである。
他の国との比較で一つ例を挙げる。
COVID-19流行でも国民の行動をほとんど規制していない人口1千万人強のスウェーデンは、昨日時点の感染確認者数7,693人・死者数591人である。
一方、人口1億2千6百万人の日本は、国内感染確認数4,667名・国内感染死者数85人だから、比べるまでもなく、最終目標である死者数において圧倒的に少ない。
※感染確認者数は、検査方針や検査態勢で異なるので一概に比較できないというか比較してもあまり意味がない(日本は2万人ほどの感染者がいるのではと推測している)、
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。