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「注射1本でがん消滅」で注目の中村祐輔医師が衝撃証言 「抗がん剤はほとんど効かない!」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180827-00010002-friday-soci
FRIDAY 8/27(月) 7:06配信
中村医師は内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」AIホスピタルディレクターも兼務
「私が進めているがんワクチンやT細胞療法は、患者さん自身の免疫細胞を使う治療法。その人のリンパ球が元気なうちにやらないと、本来の効果を発揮できません。ところが、今の医療現場ではあらゆる標準治療をやり尽くして、患者さんの免疫が弱り切った最後の最後にしか『免疫療法』は行えない。それでは体内に残っているがんに対抗できる武器を使い尽くしてから戦えといわれるのと同じです。これでは医療費ばかりがかかり、患者さんや国にとっていいことは一つもない。現在、がん治療の常識を覆(くつがえ)すようなエビデンス(証拠)が次々と明らかになっています。今こそ、“標準治療は絶対に優先されるべきだ“という意識を変えていくべきです」
そう語るのは、「がん研究会がんプレシジョン医療研究センター」所長の中村祐輔医師(65)だ。
ここで中村医師が指摘する標準治療とは、「抗がん剤治療」、「手術」、「放射線治療」という3本柱の総称。抗がん剤治療は、これまでがん治療の常識であり、切り札とされてきた。ところが、その抗がん剤治療は、実際は一部のがん患者にしか効かないというのだ。
「標準治療といっても、がんが治る治療という意味ではありません。抗がん剤で治癒が見込めるのは白血病や睾丸のがんなど一部に限られていて、7割の患者さんには効かない現実がある。そもそも、そういう治療を『標準治療』と称してすべての患者に行っていること自体がおかしいわけです」(中村医師=以下、「 」内はすべて本人)
たとえば、一口に「肺がん」といっても、誰一人として他人と同じがん細胞があるわけではない。各患者のがん細胞で異常を起こしている遺伝子の種類が違うので、一人ひとり性質が異なるのだ。そのため、これまで抗がん剤治療を始める際には、患者は主治医から「クスリの効き方には個人差があり、やってみないと効果は分かりません」と説明を受けてきた。つまり、がん患者は効くかどうか分からない、イチかバチかの治療に賭けるしかなかったのだ。結果的に、がんには効かず、強い副作用だけに苦しむことになっても、それが当たり前だとされてきたところがある。
だが、中村医師が現在進めている「ゲノム医療」によって、その状況が一変しようとしているのだ。
「一部の患者さんでは、血液検査で遺伝子解析をしておけば、『この人にはこのクスリが効くけど、これは効かない』などの薬効がより精度高く治療前に見極められるようになります。患者さんは、効かないクスリを使う必要がなくなる。その体制が整えば、高額なクスリを無駄に使うことがなくなり、医療費の削減にもつながります」
すでにその検査技術があっても、治療現場までうまく伝わっていないこともある。乳がんのホルモン治療薬である『タモキシフェン』の対応もそのひとつだ。
「タモキシフェンを飲むと、肝臓の酵素の働きによって、がん細胞に効果を発揮する成分に作りかえられます。ところが日本人の2割はこの肝臓の酵素の働きが弱いので、がんを攻撃するクスリを体内で十分に作れないのです。そのような結果が臨床の現場に届いていないのです。タモキシフェンがそれぞれの患者さんにとって有効であるかどうかは、遺伝子診断で分かる。それにもかかわらず、必要な検査がなされずに5年、10年と効きもしないタモキシフェンを飲み続けている患者さんがいるわけです。このタイプの遺伝子検査は、一生に一回受ければ済む。子供のうちに遺伝子検査を受けておけば、そのデータは死ぬまで一生使える。がん以外の病気が見つかった場合でも活用できるし、最適な治療を受けることができます」
本来は、遺伝子検査などの体制整備は、遺伝子による差別を禁止する法案作成を含め、国が進めていかなければならないはず。しかし、技術の進歩によってすべての遺伝子を解析できる環境になったにもかかわらず、厚労省は時代錯誤の体制を改めようとしないのだ。
「今なら、まだ大きく舵(かじ)を切り返せます。この状況を変えるには一般の人たちに本当の情報を伝え、遺伝子解析の必要性を理解してもらうことが大事なんです」
延命ではなく、がんを治癒させることを目指して――。がん治療新時代の幕が上がろうとしている。
取材・構成/青木直美(医療ジャーナリスト)
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