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諦めるのは早い! 飲むと男性機能改善が期待できる降圧剤も(週刊ポスト)
http://www.asyura2.com/16/iryo5/msg/537.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 2 月 10 日 17:02:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

            諦める前に試してみては?


諦めるのは早い! 飲むと男性機能改善が期待できる降圧剤も
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170210-00000021-pseven-life
週刊ポスト2017年2月17日号


 降圧剤(高血圧治療薬)服用者の大きな悩みであり、高血圧患者が降圧剤を飲むのを躊躇する理由が、副作用として認められるED(勃起不全)である。「命には代えられないから」と、充実したセックスライフを諦めている男性は少なくない。

 しかし、正しい知識を得れば、高血圧とEDを同時に解決することは不可能ではない。人間ドックで高血圧を指摘されたAさん(56)は、降圧剤を半年前から飲み始めた。服用開始3日後ぐらいから、夜の営みに“異変”を感じるようになったという。

「飲んでいるのは、『利尿剤』タイプの降圧剤です。開始すると、血圧は上(収縮期)で155mmHgから130mmHgに、下(拡張期)で100mmHgから85mmHgと、いわゆる正常値にまで下がりました。

 ですがそれ以来、肝心なときに勃たなくなってしまった。10歳年下の妻に求められ、触られてもウンともスンとも反応しない。まさか自分がED(勃起不全)になるなんて……。ショックだったので、月1回の定期検診でかかりつけの内科医に相談したら『降圧剤の副作用かもしれない』といわれました」

 降圧剤を服用すると、血圧をコントロールできる一方で、AさんのようにEDの副作用に悩まされる人も少なくない。ギリシャのメンデル・ドーマス博士が高血圧患者を対象に実施した2006年の調査によれば、降圧剤を服用した患者の40.4%がEDになったという。

 しかし、“飲むと勃起機能が改善する”というデータが示されている降圧剤があるということは、あまり知られていない。降圧剤を変えることで勃起力を取り戻したというBさん(64)はこう話す。

「上が150mmHgを超えていたので降圧効果は高いが、副作用が多い『カルシウム拮抗剤』を服用していましたが、血圧が落ち着いてきたので副作用の少ない降圧剤に変えた。

 すると、降圧剤を使用前ですら中折れすることが多かったのに、代わりの薬を服用後1か月ぐらいすると、徐々に勃起力が改善した。中折れはほとんどなくなりました」

 Bさんが使い始めた降圧剤がARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)に分類される「イルベサルタン」だ。

 イルベサルタンの勃起機能改善を示す研究結果がある。

 ドイツ・ザールランド大学病院のマグヌス・バウムハケル博士が2008年に発表した論文によれば、降圧剤を服用していない1069人の高血圧患者に6か月間イルベサルタンを飲ませて勃起機能を評価したところ、ED罹患者の割合は78.5%から63.7%に下がったという。

 同じARBである「ロサルタン」でも同様の報告が出ている。米国・ウェイクフォレスト大学のカーロス・フェラリオ教授らの研究チームが2000年に行なった調査結果では、EDに悩む高血圧患者82人に1日50〜100ミリのロサルタンを12週間摂取させたところ、88%がEDや性生活満足度に「改善があった」と回答。

 特に勃起改善による性生活満足度は7.3%から58.5%と飛躍的に増え、「性交渉回数が増えた」と回答した人も40.5%から62.5%に増加した。

 レポートをまとめたフェラリオ教授は論文中で、〈EDの副作用を恐れて降圧剤の服用をやめている患者に対して有効な解決策となる〉と綴っている。

 ARBが、EDを改善させるのはなぜか。『誰も教えてくれなかった くすりの始め方・やめ方』の著者で、内科医でもある北品川藤クリニックの石原藤樹院長が解説する。

「ARBは、血管を収縮させる『アンジオテンシンII』という腎臓から分泌される物質の働きを抑制して血圧を下げる薬です。ARBを服用することで、陰茎の血管を収縮させる『アンジオテンシンII』の働きも抑制され、陰茎の血流も改善するので勃起を助けているのでしょう」

 日本性機能学会が監修する『ED診療ガイドライン』にもARBは勃起機能に保護的に働くと記されている。

 また、ARBには「臓器保護作用」という、動脈硬化の影響を受けやすい心臓や腎臓などを守る働きがある。これが勃起改善に繋がっていると指摘するのは、薬剤師の深井良祐氏である。

「勃起は陰茎内部の平滑筋が弛緩して海綿体に血液が流入することで起こります。EDは動脈硬化によってその血流が悪くなることで引き起こされる。

 ARBの臓器保護作用によって腎機能が回復すれば、動脈硬化の原因となる老廃物を濾すことができる。これによって平滑筋周辺の血流も良くなり、EDが改善されるのでしょう」

 また、深井氏は「イベルサルタン」が持つ、別の作用にも注目する。

「イベルサルタンには『アディポネクチン』というホルモンの分泌を増やす作用がある。アディポネクチンは脆くなった血管を修復し、血管の老化を防ぎ、動脈硬化の改善に繋がるといわれる。こうした働きも、ED改善に繋がっている」

 しかし、ARBは他の降圧剤に比べて血圧を下げる効果が高くなく、1.5〜2倍ほど薬価が高いのがネックとなっている。

 

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