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オプジーボと競合 米メルクのがん免疫薬承認へ[日経新聞]
2016/11/24 19:34
米製薬大手メルクが開発中のがん免疫薬「キイトルーダ」が肺がんの大部分を占める非小細胞肺がんに使える見通しとなった。小野薬品工業の「オプジーボ」と同じ作用を示す薬で、医療現場の期待も大きい。オプジーボの売り上げの9割以上を占める肺がん向けが使用対象となることで、両薬の競争は激しくなる。
24日、厚生労働省が開いた専門家の会議でキイトルーダを肺がん向けに承認して問題ないと判断した。12月にも厚労省が正式承認する見通しだ。
キイトルーダはオプジーボと作用が同じで、対象疾患も競合する。オプジーボとの大きな違いは肺がん患者に対して最初の抗がん剤として使える点という。
オプジーボが使えるのは現時点で、皮膚がんの一種である悪性黒色腫と、肺がん、腎がんの3種類。一方、キイトルーダは9月に悪性黒色腫への使用が承認され、今回の肺がんで2種類目となる。
キイトルーダは月内にも悪性黒色腫向けに発売できる見込みだった。まだ売れないのはオプジーボの薬価引き下げ問題があった。キイトルーダの薬価は類似薬であるオプジーボの薬価を基準に決まる。半額になったオプジーボと年額で同水準になる公算が大きい。
オプジーボの類似薬となるがん免疫薬は他に、中外製薬、英アストラゼネカ、独メルクと米ファイザーの連合がそれぞれ国内で開発している。来年以降、日本市場に登場する可能性があり、がん免疫薬を巡る競争はさらに激しくなりそうだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ22HK5_U6A121C1TI1000/?dg=1
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