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TauRxのアルツハイマー治療薬、第3相臨床試験で効果示されず
TauRxが開発中のアルツハイマー病治療薬の第3相臨床試験では、患者の認知機能や日常機能を改善する効果が示されなかった。写真はアルツハイマー病の画像診断を行う研究者 ENLARGE
TauRxが開発中のアルツハイマー病治療薬の第3相臨床試験では、患者の認知機能や日常機能を改善する効果が示されなかった。写真はアルツハイマー病の画像診断を行う研究者 PHOTO: ASSOCIATED PRESS
By JEANNE WHALEN
2016 年 7 月 28 日 16:47 JST
シンガポールの製薬会社TauRxファーマシューティカルズが開発中のアルツハイマー病治療薬の第3相臨床試験で、患者の認知機能や日常機能を改善する効果が示されなかったことが分かった。
「タウ」と呼ばれるタンパク質を標的としたアルツハイマー病治療薬が第3相臨床試験まで至ったのは今回が初めてだった。この治験薬はアルツハイマー病患者の脳内で線維化したタウタンパク質を分解することを目的としていた。
他のアルツハイマー病の治験薬のほとんどは、患者の脳内に蓄積してアミロイド斑を形成する「βアミロイド」と呼ばれるタンパク質を攻撃対象としている。だが今までのところ、これらの治療薬の治験はほとんど失敗に終わっており、研究者はタウタンパク質に目を向け始めている。
アルツハイマー病協会のジェームズ・ヘンドリックス会長は、TauRxの治験失敗は「残念だ」としながらも、タウタンパク質を攻撃するメリットについて、より包括的な結論を出すのは時期尚早だと述べた。
タウタンパク質を標的とする治療薬は、米ジョンソン・エンド・ジョンソンやスイスのロシュ・ホールディング、米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ、米アッヴィなども開発を進めている。
TauRxには、東南アジアのカジノ運営大手でもあるマレーシアの複合企業ゲンティンや、シンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングスが出資している。
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