http://www.asyura2.com/16/hihyo15/msg/594.html
Tweet |
県民に懸念があれば、記事が批判的になるのは当然。知事がそうした事業を批判するのは政治的偏りとは限らない。
それを「ソンデモ」と決めつける記事は誰に忖度しているのか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここから)
地方紙トンデモ列伝、取材先との癒着や前時代的な社風も
9/23(水) 6:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/403b8a801d29ae8ef259e6cef4c7cbd6fa11f814
Photo:PIXTA
その土地で深い根を下ろす地方新聞は、県内シェアの大半を握る独占企業も多い。それ故、全国紙ではほぼ消失した前時代的な社風が残っていたり、県内世論に多大な影響力を行使できるために政治との癒着が起きたりと、裏の顔を持つことも。特集『地方エリートの没落 地銀・地方紙・百貨店』(全13回)の#5では、ジャーナリズムと懸け離れた地方紙のトンデモな“行間”を読む。
(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)*画像略
● 議員や警察の不祥事も さじ加減一つでベタ扱い?
「これでは、県の言い分を垂れ流す完全な御用新聞ですよ。今回ばかりは『さすがにやり過ぎだ』という声が社内の一部から上がっています」
地理的に西の中日新聞、東の全国紙から挟撃されながら、60万部近い大部数を誇る有力地方紙、静岡新聞。その記者が冒頭のごとく憤るのは、同紙が4月、Twitter上にアカウントを開設した「静岡新聞 リニア大井川水問題を解説!」だ。
将来的に東京と大阪を結ぶ計画のリニア中央新幹線は、2027年の開業を目指す。ところが、「大井川の流量減少」を訴える川勝平太・静岡県知事の反対により工事が暗礁に乗り上げている。
この同紙記者が問題視しているのは、県の主張そのものではなく自社のスタンス。「静岡新聞 リニア大井川水問題を解説!」の内容は県の主張をほぼ踏襲しており、「報道機関としての客観性や中立性を欠いているのではないか」(同じ記者)というわけだ。
これだけなら個別の問題において、県の主張を全社的に支持しているだけともいえる。だが、別の元同紙記者も言う。「県の政策の後押しはまだましで、例えば、地方選挙の際に自民党の意向に沿ったアドバルーン記事を書いたり、県警や有力議員にまつわる不祥事の扱いを小さくしたりすることもあった。他紙がその不祥事を大きく扱う中、編集幹部は、その議員に『記事の扱いを小さくしましたから』と発行前に伝える一方、社内には『自民に貸しをつくった』とうそぶいていましたね」。
もちろん静岡新聞の記者となれば、地方を代表するエリートだ。「子どもが入社すれば、親が近所に自慢して回るレベル。当人たちも地元では肩で風を切っています」(同前)。だが、その内実はイメージとは程遠いようだ。
「労働組合は存在せず、新卒採用もコネ採用がかなり多い。親の肩書を聞けば、地元大学の学長や老舗旅館の経営者、県の幹部などなど。これでも昔に比べればましになりました」と前出の元静岡新聞記者は言う。
年2回の「拡張運動」では、記者を含めた全社員が1部以上の新規顧客を獲得する義務が課せられる。未達者には、名前の掲示と激しい叱責が待っているという。「取材先に頼み込んで契約してもらったり、自腹で契約して送り付けたり。もちろん、その取材先の批判記事なんて書けなくなります」(同前)。
社風も前時代的だ。毎年1月の休日をつぶして、グループ会社も含めた原則全社員が体育館に集められる会があり、「例年、オーナー一族、大石剛社長の干支にまつわるありがたいお話の後、首脳陣の長話の後、その年の年男年女が壇上に上がって『バンザーイ!』と叫び、他の社員も勝ちどきを上げさせられる」(同前)という。
もちろん、オーナー系の新聞社でも、ジャーナリズム界で評価の高い新聞は多い。片や、オーナー家の力が消失しながらも、静岡新聞を上回る異質な社風が、新聞業界でもつとに有名な地方紙がある。石川県の北國新聞だ。
「二つの意味で、ほとんどの社員が会長の“顔色”を見ながら仕事をしていましたね。一つは、文字通りご機嫌うかがい。そして、もう一つは、体調のわずかな異変も見逃さないため。一日も早いご退場を願っていましたから」
そう自嘲しながら答えるのは、石川県で7割近いシェアを誇る北國新聞の“脱北者”の1人だ。
「その社風は、社名の一文字から取った『北(キタ)』と自社を呼ぶ社内の隠語に尽きる」(複数の同紙関係者)。もちろん、その意味するところは北朝鮮。「脱北者」も北國新聞を辞めた元社員を表す隠語なのだという。そして、北國以外の地元メディア関係者からさえ「トビ・ジョンイル」のあだ名でひそかに呼ばれている会長こそが、飛田秀一・北國新聞社会長だ。
● 国会議員から財界人まで詣でる 飛田王国の絶大な影響力
「飛田会長が(編集部に)顔を出そうものなら、社員は全員席を立って頭を下げます。極め付きは社内運動会の入場行進です。北朝鮮の軍事パレードで兵士が皆、金一族の方を見ながら行進するでしょ?あれと似た光景が繰り広げられます」(別の元北國新聞記者)
こうした部外者には奇異に映る社風は、飛田会長から強制、指示されているわけではなく、同調圧力のような社内の空気がそうさせるのだという。そういう意味では、過剰な忠誠を誓う社員の多さは、飛田氏のご威光の表れと言えなくもない。だが、特筆すべきことは、飛田氏のこの影響力が、一民間企業を超えて石川県全土に及ぶことだ。
「石川県は『飛田王国』といわれるほど、飛田氏の県政や地元経済への影響力はすさまじい」と、複数の県政関係者は口をそろえる。実際、金沢経済同友会では理事・相談役、また石川県芸術文化協会では会長を務める。
その最たる証しが「飛田詣で」と暗に呼ばれる新年の風物詩。ある県政関係者はため息交じりに言う。「国会議員から県議、企業幹部など地元有力者が飛田氏に新年のあいさつをするのですが、自民党県議が『2時間も待たされた』とぼやくほど。誰が来たのか全員チェックされます」。
絶大な影響力の源泉には、18年の石川県知事選挙で全国最多の7選を果たした谷本正憲県知事や、その谷本知事と折り合いが悪い、同県出身の大物政治家、森喜朗元首相との密接な関係があるといわれる。別の県政関係者や複数の地元メディア関係者は、「新聞では谷本県政に食い込み、『月刊北國アクタス』では森元首相の連載を始めるなど、2人のパワーバランスを取りつつ、自紙の存在感を高めている」と異口同音に言う。
別の“脱北者”は重い口を開く。「ペンの力を信じて新聞記者になりましたが、その力の使い方に疑問を覚えて辞めました。北國記者は地元では憧れの職業の一つ。でもエリート意識なんて、入社後1年たたずして消えましたね」
こうしたペンの力の使い方を嘆く記者は、他の地方紙でも少なくない。ある有力地方紙記者は「地方紙ならではのゆがんだペンの力を思い知った」と打ち明ける。
その記者は数年前、ある首長の不祥事の特ダネをつかんだという。だが、そのネタがスクープ記事として紙面に掲載されることはなかった。支局長は、そのネタと自社主催のイベントチケットの束を手土産に不祥事を働いた首長の下に行き、チケットの大量購入と引き換えにネタを闇に葬ったからだ。
「チケット販売には、支局単位でも厳しいノルマがあって支局長も必死。ノルマが達成できなければ自腹を切る支局長もいれば、支局員と割り勘にする支局長もいましたね。本業がじり貧になる一方、地元のイベントや祭りを牛耳る地方紙ならではの話ですが、ここまでひどいとは」――。その記者は諦めに似た表情を浮かべた。
Key Visual by Noriyo Shinoda, Graphic by Kaoru Kurata
ダイヤモンド編集部/宮原啓彰
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここまで)
国や大企業に批判的な地方紙が攻撃される傾向は、沖縄米軍基地建設での地方紙で「スポンサーを失くして地方紙をつぶせ」との閣僚発言でも見られた。
この国の自由な情報活動は社会全体主義国化の危機にある。
関連:
◇JR非公表資料存在 川勝知事「住民不信募らせる」[大井川とリニア](静岡がごねているのか??)
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/693.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2020 年 9 月 28 日 11:33:33: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
▲上へ ★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評15掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評15掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。