(回答先: 道教の房中術〜古代中国人の性愛秘法／土屋英明 投稿者 仁王像 日時 2019 年 11 月 17 日 09:09:13)

仏は女性生殖器の中にいる。子宮は般若だとも言われている

≪存想と内視≫
・目を閉じ精神を統一して、一定の対象に考えを集中する。漠然と瞑想（存想）するのではなく、対象があると雑念を取り除きやすい。体の内景、臓腑、血肉、筋骨などを見るのを内視という。道教では人体には守り神がいると考えられている。
・内視の法は、体内の気を操るときにも必要になる。吸った気を、精神統一して心の目で見ながら、体のすみずみまで導く。内視すると自然に目の玉が動く。目には見えない気を、同じ空質の心で透視するのだ。一種の自己催眠、瞑想である。
・「男女の仙道」は房中長生法、そして「徐々に出し入れさせると、精は動いても退（さが）る」は、ゆっくり出し入れさせれば、いきそうになっても、精液は元にもどるという意味だ。

≪天　漿≫
・女が興奮したときに舌の舌に出す唾は天漿（天の液）といわれ、精気を含んでいて不老長寿の仙薬になると考えられている。
　また房中長生家は、こう説いている。女が「五音（絶頂感）」まで達してから射精するといい。気が衰えて虚ろになっている者は気が充実し、元気のある者は気を保っておられる。また年を取っている者は長生きできる。
≪九浅一深≫
・中国の房中長生術では、「浅内徐動」が重視されている。陰陽の二気は、琴弦（中一寸）と麦歯（中二寸）の間で交換しやすいと考えられているからだ。
九浅一深は、ただ単に九回浅く、一回深くと教えているのではない。九回浅く入れて陰陽を交感し、深く入れて太極に戻す。房中気功導引術に基づいた「九一採戦」という法なのだ。
≪閉精守一≫
・「閉精」は玉閉、固精ともいわれ、接して漏らさずということだ。持続時間を長引かすだけでなく、最後まで漏らさない房中気功の法。そして「還精補脳」は、止めた精をさらに意念（存想）と内視と呼吸の法で督脈を通して脳に上げて養分にし、健康と長寿の源にするということである。

　≪『仙経』の秘伝―≫
「ゆっくり息をはきながら、数十回歯を噛み締め、息はそのままにして気を抜いても、精は飛び出さず、上にあがって脳に入る」
「養生のために交わっているのに、いきそうになってしまったら、目を開いて瞳を上に向け、左右上下を見ながら下半身を締めて、息を止める。いきそうになっても、自然におさまる」
　≪『玉房指要』に言う≫
「一日数十回交わって、いかずにおれたら、いろいろな病気も治り、長生きできる。数々の女を変えると体にいい。一晩20人以上相手にできたら最高だ」
　金玉と肛門の間を指圧するだけでなく、深呼吸をして腹をへこめ、同時に肛門を締める。さらに意念と心の目で、背骨に沿った督脈を通して精を大脳へ引き上げる。
≪三峰採戦房中妙術妙訣≫
・「浅い所を攻め、たまに深く攻めるようにする。浅いと陽、深いと陰に分がある。浅いと負けずにすむ。深いといってしまうから、注意すべきだ。じわじわと進め、入れるときはゆっくりし、出すときは速める。焦ってはならない。息が切れるようではいけない。長引く時は少し休み、体が元に戻ってから再び腰を動かす。もしいきそうになったら、素早く半ばまで抜くか、外に出してしまう。急いでいっては駄目だ。

≪秘訣の歌がある≫
　口を閉じ、歯をかみしめ目を上にして頭の天辺を見ながら鼻できれいな空気を吸い込み女の精気を引き上げる手を握りしめて猿のように足の先を反らして鉤型にすると丹になる精気はひとりでに頭の頂に上がってゆく。
しばらくこうしていると、出かかった精は、自然に元へ戻る。少し休み、気持ちが静まるのを待って、もう一度前の要領で出し入れを続ける。浅い所を攻め、たまに奥まで入れる。ジワッと入れて、さっと出す。
こうすると玉茎は、いくら続けても軟らかくならない。たとえいっても、清冷の水が少し出るだけだから、体を傷める事はない。
≪弱入強出≫
「半立ちで琴弦（中一寸）と麦歯（中二寸）の間まで入れ、大きくなったら出し入れをし、はちきれているうちに玉茎を外に出すといい」。
　琴弦と麦歯のあたりは性感が強いといわれている。ここを繰り返し刺激するのがよく、女の体にも無理がこない。中国古来の房中家は、「弱入強出」は養生長生効果があると教えているのだ。
≪密教の修行≫
・性交時に生まれる性ホルモンとエネルギーは、最も潜在力をかきたてやすい。仏は女性生殖器の中にいる。子宮は般若だとも言われている。

【出展】同前 　

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